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LADYFLASH in デスサファリ (その1)



イベント前日のスタバでは「すでに緊張していて生きた心地がしない」と言っていた本人が昨日の電話では「良かったでしょう?」ってケロっとしてんだから良い気なもんである。

でも土曜日のデスサファリは本当に心の底から良いイベントだったのは本当である。

一番良かったところと言えば、イベントの経過中、明らかにLADYFLASHが成長していった過程を"リアルショー"として観客に提供していたことだ。

細かいところを取れば確かに「もっとこうしたら?」という粗は確かにある。
でもそれがあったとしても、イベントとしてのプロットはしっかりと筋が通っていたし、エンターテインメントとしてはかなり上等なものだったと思う。


「自らに試練を課したうえでのエンターテインメント」という意味での”デスサファリ”だ。
まさにイベントの趣旨どおりだ。


プロのインタビュアでもなく単に大阪のインディバンドの一員であるnicoFLASHが、プロの音楽ライターである伊藤英嗣氏と舞台上1対1で、しかもストーンローゼスの話をしている姿は明らかに異様であり、
慣れない事をして緊張した故に、声を枯らしながらも、最終的には現在のインディーバンドが抱える様々な本音事情を引き出したという、素人だから出来たとも思われるケミストリーは感動的でもあった。(しかも伊藤氏を交えてというのが大きい)
トークの最終的な着地点は「突出した存在感を持つバンドが大阪にはいない」ということだった。(「どこの集団にも属せず、突出した存在になった」ストーンローゼスの話もここに繋がってくる。)
大阪でバンド活動をする人間が、誰もがどこかでわかっていながら克服できない事実。故に笑えない話なのだ。

それを受けてのLADYFLASHのライブは、明らかにその難題にぶつかっていった回答であった。そして自分たちの事として向かい合い、乗り越えようとしている姿であった。
LADYFLASHはいつも以上に激しく、ドラマチックに演奏していた。
前のCELLAR BARの時も最高だったが、その何倍も良いライブをしていた。

最後のアンコール曲、PIXIESのディベイサーを終え、ギターを置いたまま、走って出口付近に立つnicoFLASH。
彼は枯れてほとんど出なくなった声で帰る人、1人1人に「楽しんでくれてありがとう」という言葉をかけていた。
その時の彼は、おそらく「自分たちが楽しかった」という一過性以上のカタルシスを感じていたと思う。

ボクは「なんか歌舞伎役者みたいだなあ」と今まで見た事がない彼の恍惚の表情を横で見ながら思っていた。


※録音ではこの日の良さは絶対わからないため、今回は公開はありません。
 是非次回のイベントに参加ください!











 

TJ
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the vaselines@梅田シャングリラ




で、今日はお誘いがあって、急遽梅田シャングリラのthe Vaselines来日公演へ。
『Dum-Dum』というアルバムが再発することになり、その記念レコ発ライブとのこと。
以前、ブッチャーズで観に行ったHMVの再発企画である。

もう、めちゃめちゃかっこいいライブだった!
まずビビったのが、声がCDと一緒!もう30年くらい経ってる作品と一緒の肉声であるというのに感動した。リードギターの人(たぶんベルセバ)のギターを弾くアクションも良かった。

ライブの内容は前半が『Dum-Dum』の再現、後半がシングル(?)の構成。
前半のほうが完成度が高くって、、これならもうちょっと聴きこんで行きたかったと、贅沢な後悔。
いやでも良いライブが見る事ができてよかった。




このHMV企画、良い企画なんだからもうちょっとプロモーションしたら良いのに。
知った時にはいつも「今月」とかになってる。
もったいないなあ。

TJ

UK ROCK NITE24





UK ROCK NITE24が無事終わりました。

何が"無事"だったかというと、実はかなり詰め込んだタイムスケジュールになってて、
バンド間の転換時間が10分(普通は15分)に設定し、
撤収時間が決まっているため、絶対に押すことは許されない。
もし押してしまったら、「最後のLADYFLASHは別の日で」ということもあり得たのです。
でもそこは出演バンドのみなさんが協力してくれて、無事完遂できました。
本当にありがとう!

まあそれだけ急いだ(若干無理がある)スケジュールだったから、
ボクもDJしたりPAしたりで忙しくて大部分で何が起こってるかよく把握できないうちに過ぎていったんだけど、
その中でも全てのバンドが素晴らしいパフォーマンスをしてくれていたことはしっかりと脳裏に焼き付いています。

いつも出演しているライブハウスに比べて絶対的に条件が良くないのに、本当に全てが良いライブだった。なんせ照明もPAも無くって、マイク音量は限らてるんだから演奏するほうとしては大分やりずらいはずなのに、その悪条件でも良いライブを見せよう!というのがヒシヒシと伝わってきました。
だから見る側としたらそれが逆にドラマチックに感じてしまうところでもあって、やっぱり実力のあるバンドはちゃんとかっこいいというのを実感できた日でした。




トップバッターの13chはストレートに響いて純粋にかっこいい。全員が揃いのシャツを着ているのも良い。でもそれだけじゃなくて本当にロックが好きだと思わせるいろんなフックがあって、例えば何気に入るリードギターのリフであったり、ベースがリズムをうまく引っ張る曲があったり、ある曲のアウトロでなにげにELEPHANT STONEのキメを思わせるドラムが入ってたり、やっぱり見応えがある人たちですよ。
トップに持ってくるバンドってすごく重要で、こういう爽快感があってさらにちゃんと作り込んでる13chを選んで本当に良かった。



Nahavandは前回に続いて2回目なんですが、今回は音のバランスもばっちりで。完全にとり返してた。
セラーバーは返しが全くなくてほとんど音が取れなくって、しかもサンプラー合わせて弾くとか大変。でもあそこまでタイミング合わせる事できるなんて本当に至難だと思うし、相当練習を積んできたんじゃないかと思う。着実にライブのテクニックを積んできてる。しかもそれだけじゃなくって、ライブのパフォーマンスも素晴らしかった。彼らの素晴らしいところは本当に堂々と演奏して歌うところ。そういうところに見る人は心を打たれる。彼ら以外のバンドを観に来た人たちも何らかの感情を揺すぶられたはずだ。



monochrome chocolate(以下モノチョコ)は実はずっとUKROCKNITEに出てほしかったバンドだ。ベースのハッピーはMCで「TJとは長いから」と言ってくれたけど、もう3年くらい前(スケフラッシュの家のブリットポップパーティ以来)からずっと出てほしかった。ありがたい事に「ボクら出ますよ」とは言ってくれてたんだけど、やっぱり特別なカッコよさを持ったバンドだと知ってたから逆に出演してもらうタイミングを躊躇してた。
今回出てもらったのは、このNo.24を構想している段階で「もうUKROCKNITEはこの後しばらく出来ないんじゃなか」とどこかで漠然に感じてしまった時期があって、じゃあ最後には出てもらいたいと思ってお願いをした。
セラバーで見るモノチョコは当たり前のように素晴らしかった。1曲目のリフから琴線にふれた。皮肉の効いた名調子のMC。いつものモノチョコのライブがここで展開される事に感極まった。最後の曲で吉久さんは高いジャンプをして奥のトイレに転がっていってしまった。




Vanilla Childrenの出演は今回の目玉だった。
ライブ出演を神戸バリットに絞り、腕を磨いてきて、さらにはワンマンライブを成功させたVanilla childrenを大阪に呼ぶ事ができた。ボクは彼らに出演してもらうために実に1年間何度ともバリットに行ったのだ。それが実っただけでも本当に嬉しい。
そうは言っておきながら、実は全国はおろか関西でもまだまだ無名なバンドだ。
でも実力は1級品だし、センスだって抜群に高い。それが実際に見た事ある人しか感じられないのだ。ちょっとしたトラブルはあったものの、彼らのタダものではない空気感は感じ撮ってもらえたはずだ。演奏を始めたとたんにあれだけの緊張感を出すのは凄い。是非また出演してほしい。
のちにベースの辻君に話を聞いたら「ボクら全然バリットにこだわってるわけじゃないですよ!」と言ってたのを付け加えておく。Vanilla childrenの名前が全国に知れ渡るのも遠い日じゃないはずだ。




ここでも散々「LADYFLASHは先行逃げ切り型」と書いてきたが、そんなこと無い。
まさかここまでトリに相応しいライブができるバンドだとは思わなかった。

びっくりした。良い意味で期待を裏切られた。
”ローファイおしゃれさん”の姿勢は一切排除されて、真正面からロックバンドとしてのカッコよさを追求する姿がそこにあった。
もうどんなバンドが来ようとも蹴散らす勢い。
1年前とはまったく別のバンドだ。バンドとしての完成度は格段に高い。
新メンバーのリアス式ギャラガーが加わった姿も初めて見れた。元々フロントマンとしてバンドを率いていた彼がリードギターに徹してバンドを支えてる姿が元ライド、現ビーディーアイのアンディベルを感じさせた。なのに”ギャラガー”と名乗ってるのも興味深い。間違いなく今までのLADYFLASHのライブで最高のライブだった!





当日の配布資料にも書いたが、UK ROCK NITEは”今かっこいいバンド”を集めたSHOWCASEライブだ。
今回出演してくれたバンドに一貫して言える事は「バンドとはカッコよくあるべき」というベクトルがしっかり向いてると言うこと。実力のあるかっこいいバンドは誰も無視できないし、本当に今だからこそ変化球は要らない。流行りを見つけたもん勝ちだったり、センスだけで注目を得られる時代は終わったと思う。もうセンスを持ってたりアンテナが立ってるのは当たり前で、現場でどれだけの力を魅せられるか。もうそれに尽きると思う。この日出演してくれたバンドは全てがこの理由で闘えてるバンドだ。
スタートから終了までセラーバーの中はその熱意で一杯だった。
だからもうすごく疲れました。



次回のUK ROCK NITEはたぶん10月か11月くらいだと思います。
場所はまたセラーバーです。
理由は大阪中のライブハウスでここのビールが一番うまいからです。

その間にもBRITISH PAVILIONとコラボレイトイベントをします。
場所はアメ村のクラッパー。
8月1日(水)、10月3日(水)です。こちらもお楽しみに!

TJ

プロフィール

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TJ
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非公開
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since 2008.

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