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HAPPY@pangea



悲しみかもめ終演後、すぐに難波メレを出てアメリカ村の真ん中にある別のライブハウス、pangeaに向かった。
19時50分のHAPPYにはなんとか間に合ったみたいで。
受付で入場を済ませてバーカウンターでカールスバーグを受取る。




ホールはHAPPY目当てのお客さんがちらほら。FLAKE RECORDSの店長さん、事務所っぽい(?)人もいて、
さすがに受けが良い。注目されてる空気が漂ってた。

と、HAPPYが登場。1曲目はmagic。前回もそうだったけどこの曲の掴みは最高。
その後の曲も曲順も前回と同様。





曲の感想については前回のレポートに書いてます

今回はシンセの音のバランスが良くなかった。
1か所の音量が大きかったり、小さくて聴こえない音があったり、音が割れてたり、キレイに聴こえなかった。
中で演奏している人達にもあまりはっきり聞こえてなかったようで、たぶんそれが原因で各所で演奏がズレてたり、ぎこちなかったりというのがちょっと目立ってた。
あと、最後の曲でギターの音がラウドになってそれ以外のパートが盛り上がって行く部分があるんだけど、
そこも音の切換えがはっきりしてなくて、演出がうまくいってなかった。
(おそらくこれもライブハウス側のPAとの調整不足?)
HAPPYは勢いでドーンってバンドじゃないので、こういう音のトラブルはちょっと致命的だ。
本人たちも悔しい思いをしたんじゃないかな。
さっきまで難波メレにいて、そことの比較じゃないけど、
ちょっとpangeaどうなんだろうって思いました。シンセ置く台も、モロにビールケースだし・・・

でも、バンドってどんな悪条件のライブハウスでもある程度の完成度でライブしなくちゃいけないから。
このあと経験を積んだら「中音全く判別できないけど、気にしない振りして演奏」の技術だって身についていくし、
そういうところだからこそミラクルなライブするバンドだっている。

とまあ、見るのは2回目だから、いろいろ目につくところはあったけど、
しかし、格段にかっこいい才能を持った良いバンドです。要するにちゃんと経験を積めば確実に伸びるバンド。

終わったらすぐにまたメレに戻らなくちゃならない。
今回もHAPPYの面々にはあいさんつできずに、pangeaを出た。
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happy@太陽と虎


これまでのあらすじ
-nicoFLASHから「良いですよ」と紹介してもらったhappyというバンド。音源を聴くとMGMTやpassion pitの良いところをしっかり周到していて驚く。それから数日後に避暑目的で綾部に行った際、駅前で開かれていた屋外ライブ『YURAGAWA ROCK FESTIVAL』にて偶然にも大雨の下でMGMTのBGMをバックに踊り狂ってるhappyの面々を目撃!彼らはひととおり踊り終えたらスケボーに乗って雨の向こうに消えていった。-




happyを見に神戸の太陽と虎に行ってきた。太陽と虎は初めてだった。
三ノ宮駅に着き、高架沿いに西に歩くと太陽と虎が見えてくる。 太陽と虎はスタークラブのブッキングスタッフが謀反を起こして作ったライブバウスであるにも関わらず、当のスタークラブとは目と鼻の先に位置し、どういうことなんだろうと思いながら中に入ると、壁中に造花の植物が貼ってあったり、動物の模型が置いてあったり動物園をイメージした独特の装飾がしてある。 基本的にはスタンディングなんだけど各所に椅子があるし、出入り自由ですぐ近くにはモスバーガーやサンマルクもあって、非常に過ごしやすい。キャパ的には大阪のセカンドラインに似ている。
この日はhappy以外にも東京のクアトロとロッキンジャパンフェスにも出演を果たした京都のNoise and Milkが出演するということもあってか、フロアに入るとお客さんはいっぱいだった。
ステージの上ではteenage sexlessというシンセポップバンドが演奏中。 これに関しては特にコメントはなし。

20時近くになり、happyのメンバーが準備を始める。 happyは5人組のバンドだ。 それぞれシンセ&ギター、ベース&シンセ、ギター&ボーカル、シンセ&ボーカル、ドラム&ボーカル というように全員が1人2パートをこなしている。
それと、ボクがここまでに調査してきたhappy情報を加れば(ちなみにこの情報は本人たちから聞いたものではないため間違っているかもしれない) happyの前身はjunkfoodというバンドだった。
junckfoodは2010年-2011年にハードレインやヘラバラウンジ、para-diceに出演していたバンドである。
ボクはjunkfoodを一回だけ見たのは四万十川友美さんをヤジっていて退場させられていた光景だ。(フェイクかもしれないが)
そしてjunkfoodのメンバーである有空さんが2011年にhappyを結成。
結成直後にエントリーした閃光ライオットでは関西地区代表として最終予選に出場している。 つまりまだ十代のバンドだ。10代であの完成度だったらそりゃ当然の結果だと思う。
2012年に入って各地のライブハウスに出演。神戸では踊ってばかりの国の下津氏の別バンド、the acid houseとの共演が多い。

10分ほどセッティングの後、40年代映画音楽風のSEをバックににステージにhappyの面々が登場。
ボーカル&ギターの有空さんはジョニーデップの若い頃にそっくり。他のメンバーも石原軍団からスカウトが来そうなくらい映画俳優みたいな2枚目揃いだ。
こういうインディー寄りのロックをやってる日本のバンドって「ボクら中2病だから」とか「もてませんから」が合言葉の少年気取りやアート気取りでナードのよくわからんキノコ頭とメガネが良しとされる傾向があるけど、happyはれっきとした青年揃い。(happyはメガネ無し!)正面からぶつかっていける気風が良い。もう見た目がかっこいい。
MGMTだってGIRLSだってTHE DRUMSだって。海外だとこういうエクストリームな感覚を持つ人たちがインディーロックをやってるのがクールなのだ。



1曲目はDEMO音源にも収録されている"MAGIC"から。
第一印象、ギター、シンセ、リヴァーヴを多く使ったヴォーカル、音のバランスがすばらしい。
こういう構成のバンドは音に慎重にならないとどれかの音が潰れてしまったり、スカスカになってしまったりするんだけど、happyはしっかり音源の音像を再現しながら、音圧も確保できてる。
あとびっくりしたのが、全部英詩曲なのでボーカルはすべてハーフの有空さんがとるのかと思ってたら、
シンセの方とパートを分けてた。3曲目の"TEEN'S COMMUNICATION"はドラムの方がボーカルパートがある。シンセの方もドラムの方もボーカルは上手だし、確かにこのほうがバンドとしての統一感がグっと上がる。happyは誰がどのパート専門と決めてるって領域を感じない。かといって自由になり過ぎちゃってる訳でもなくて、
バンド全体で音を鳴らしてるという感覚が強い。曲もメンバー全員が意見を出して作ってるのだろう。どれか一つのパートがひっぱってるという感じはない。バンドの統一感に重要視を置いてるバンドだと思う。
音源に入ってる曲も、初めて聞く曲もそれぞれ良い特徴があって傑作曲ばかりだった。
フロアのお客さんの受けもかなり良かった。曲の間奏で自分でリズムを取るように手拍子をするメンバー。
それに自然に呼応するオーディエンス。こんな自然なコールアンドレスポンス初めてみた。



特にラストの曲はパイプオルガンのようなシンセ(ベースの方が担当)でスローに始まり、中盤からラウドなギターとシンセとのアンサンブルで音圧を急上させてドラマチックに高揚させていく。かなりの大作だ。
この曲が来るまで「もうちょっと大きい音のギターがあってもいいのになあ」と思ってたから、クライマックスのもっとも印象的なポイントで初めて持ってくるんだから。こんな音の使い方ってうまいなあと思った。
他にも(これは別の曲だけど)スネアの音に打込みの音をわざわざ混ぜて奥行きのある音にしていたり、録音を聴いてみるとかなり細かいところで作りこんでるのがわかる。

と、ここまで絶賛してきたが、100点満点と言う訳でない。演奏だったり、パフォーマンスはまだまだ課題があると思うし、
曲も展開が似てるかなっていのが気になるから、ちょっと構成の面でブラッシュアップが必要だと思う。
でもこのキャリアの日本のインディーバンドで言ったら、タントツだと思う。
今絶対に見なければいけない要注目バンド。これは揺るぎない。

happyの後はNoise and Milkを3曲だけ見たが、ベースの方がNINGENCLUBのリョー君にそっくりだったと言うこと以外は特にコメントはない。クアトロは見なかった。



happy ライブ録音 ※配信は終了しました


HAPPYは10月4日(水)のBRITISH PAVILION OSAKAに出演します!
大阪ではあまりライブをしていないようなので貴重です。
この日はLADYFLASHも出演決定済み。2012年で最も重要なライブイベントになります!

TJ

DAVIS KELLER GROUP@戦国大統領 part2


前回までのあらすじ-
2012年2月にTHE HORRORSの完璧すぎるステージを目撃し、あまりの感激で陶酔のあまり、ステージ衣装が類似している京都のガレージロックバンドDAVIS KELLER GROUPに対して"第2のTHE HORRORS"の幻想を本当に勝手に投影したサイキックTJは"マッドマックス2の世界観に最も近いライブハウス"として名をはせる戦国大統領にて3年ぶりのDAVIS KELLER GROUPのライブを目の当たりにした-


ライブハウスに入った時分に手にしたキリンラガーをチビチビ呑んで待ちわびた末にようやくDAVIS KELLER GROUPが登場。
1曲目はクラッシクロックな3コードの愚直なまでの60sガレージロックだった。Bauhouseを彷彿させるようなガチガチのゴシックパンクを妄想していたボクは面食らった。しかし2曲目、3曲目と進むにあたってボクが全くもって間違った妄想を勝手に抱いていただけであったということにようやく気づく。
彼らは結成以来(それこそ全身のTHE HOWLSから)まったくブレることなく大阪に脈々と受け継がれているガレージロックの継承者なのだ。だからこそ同じようなガレージロックを愛する人達に愛される理由は納得がいく。
「あーそうこうことだったのか」とようやく合点がいった時にはすでに中盤の4曲目に入っていた。邪念が取り払われた後で素直に観れたDAVIS~のライブは非常に素晴らしかった。
特に4曲目で見せたミドルテンポのバラード曲が実に見事。THE HOWLS時代を思い出させるリバプールサウンズの曲で、特にコーラスワークが本当に絶妙だった。5曲目も同じくミドルテンポの曲。この手の曲は彼らの得意なところではないだろうか?他の曲が前半が特に際立って見えた。
そして最後にキーボードをフューチャーさせたハイテンションながら泣きのメロディが散らばめられた曲でこれも最高。

というか実は後半のほうしか覚えていないのだ。勝手な思い込みで期待するのは良くない。本当に。
ついこの間もDARKNIGHT RISINGを上映初日に見に行って前作のDARKNIGHT以上の期待を持っていたため素直な良さが伝わらず、2回目に見に行ったらテンポの良さと映画としての完成度に大感動しっぱなしでパンフレットまで購入したばかりじゃないか。

結論から言ってDAVIS KELLER GROUPをもう一度観たい。
それから再度レポートします。



※戦国大統領1週間前のライブ映像。映像中2曲目は戦国大統領のラストの曲だった


TJ

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

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BEST WORKS.

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