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NINGENCLUB@梅田ハードレイン

昨夜はNINGENCLUBのライブを観てきた。
先週のタワレコインストアでのライブがものすごく良かった。リピーターという訳だ。
この日は東京から来るバンドや、ベテランのand young・・・も出演するということで、フロアは人がいっぱい。



ステージではポテコムジン(東京)が演奏中だ。
歯切れを持たせたギターリフに4つ打ちのドラム。良く言えばニューウェブパンクと、各々のバンドが自称するようなスタイルではあるが、どちらかといえばダンスロックと言われた00年あたりの邦楽バンドの焼増しの印象が強い。演奏は上手だし、曲も悪くないが、ロックバンドとしてのアクが足りないと感じさせて、没頭はできず。★

そしてNINGENCLUB。
先日観たアイアンマン3の如く、良いと思って行ったものが想像通りに良いというライブだった。
この日は国松氏の選曲で構成されていたらしく、先週のラインナップとはガラっと変っていた。
ある時期には最後半に演っていた彼らの名刺替わりと言えようアップテンポな「ANORAK WEDNESDAY」、「HELLO TO YOU」、「地下鉄」を先頭に持ってきていてた。見事に印象も違うライブになっていて良かった。
後半、「EACH TIME」、「SOCIAL NETWORKING LOVE」、「スーパーノヴァ」、「石と薔薇」、「ALL FALL DOWN」、「シューゲイズ」の並びでスピードに抑揚があったのもドラマチックで良かった。(個人的には特に「ALL FALL DOWN」が観れて嬉しかった!)






また、さきほど物足りなさを感じたロックの"アク"という点に関して言えば、NINGENCLUBは元来より、西村賢太の私小説の如く、生々しい<怠惰>や、<やさぐれさ>を綺麗な旋律の裏で感じさせてくれる。
★★★☆




NINGENCLUBはライブの曲順を当日決める。ほとんどのバンドは次のライブのリハーサルとしてライブで演る曲だけを練習するが、彼らは日ごろのトレーニングで持ってる曲を全て通すということをしているため、すべての曲をいつでも演奏可能という体制が整っている。まるでメニューの多いレストランのようである。
高級寿司屋では注文した人の顔や反応を見て出すネタを決めていくためリピーターはフレッシュな気分で食すことができるというが、彼らのライブでも同じ感覚が得られる。もしかしたら、NINGENCLUBもその日のハコの空気、お客さんの顔~政治、経済、社会動向に至るまでを判断して選曲を決めているのかもしれない。この日も満足感でいっぱいだ。

NINGENCLUBメンバーに挨拶を告げ、and youg・・・を2曲だけ観て帰った。★
and young ・・・は前観た感じとほとんど変りなし。

TJ
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NOKIES! presents COUNT COUNT COUNT Vol.2 (完結編)


すでに開催日から1週間がたってしまい、記憶もあいまいですが、
続きを書きます。






THE CIGAVETTESはインディーなのかどうかわからないので、
とりあえず、顔はわからないように撮影しました。

ライブはかなり良かった!
まず出音はCD音源に収まっているあのUK ROCKな作りこんだ音像を再現に注力してる。
特にライブの音であそこまでボーカルのコーラスが再現できるとは思わなかった。

そしてギターパート2人をはじめとした他のパートとのバランス感が本当に絶妙。これぞ"プロフェッショナル"という音だ。
でもステージ上では完全にロックンロールバンドで熱いアクションを見せてくれる。
特にボーカル山本政幸氏の九州男児感溢れるツイストダンスがステージ上を良い感じに華々しくさせる。
THE CIGAVETTESの曲調はモッズだったり、ギターロックだったり、パワーポップだったり、メロディアスなギターものが多い。それに原色のロックンロールを被せてくるズルさったら無い。

そして、随所に差し込んでくるユーモアさ。フォロワーが居るということで、歌詞の間にveni vedi vicious「cosmo」を入れてくる。しかも曲を知ってる人しかわからないような薄い被せ方で。カバーで「teenage kick」だったり、[Ever fallen in love]なんていう70年代パンクの名曲を入れてくる。しかも彼らのオリジナル曲との親和性が良くって、こんなにカバー曲がしっくり来るバンドも珍しい。
ということで、ロックバンドかくあるべきと言った風格でパフォーマンスを見せてくれたTHE CIGAVETTES。
いやー、残っていて良かった。
★★★★☆



この日のオーガナイザーであるNOKIES!
さすがにフロアにお客さんはたくさん入っていた。
彼らのライブを見るのは1年くらいのブランクがあったけど、ボクが知ってる頃のFOALSとかみたいな、
いわゆる跳ねる系のダンスロックな曲調とはまた違うものになっていた。
今では彼らの代表曲になっている「OSLO」を中心にしてエモーショナルでサイケデリックな、
例えればスクリーマデリカやSECOND COMING のような方向ではないだろうか。(ボクの勝手な印象)
彼らの目指すものは変化していた。
個人的に言えば、自分たちのスタイルを進化させることを諦めてたり、妥協でごまかしているバンドは観る価値が無いと思ってる。
反して、自分たちのスタイルに悩みながら進んでいるバンドは見応えがある。
その時の自分たちのリアルタイムの姿をそのまま見せているバンドは独特の緊張感を持っていると思う。
ボクの知っている範囲でも彼らは幾度も曲のスタイルを変化させている。
そしてその度にフォロワーを拡充させてきた。今後のNOKIES!の進路が楽しみだ。
★★★

次回、NOKIES!オーガナイズのCOUNT COUNT COUNTは3/31(土)に開催。
会場はクラッパーなんで、「再入場禁止」ルールは無いかな?
なんと新しい音源も製作中というmonochrome chocolateが出演!
NOKIES!とはこの1月に共演してそのままイベントへの誘いを出したとのこと。
ピョンピョンとジャンプして、最後はクラッパー楽屋側に転がっていく吉久さんの姿が脳裏に浮かびます。

TJ

NOKIES! presents COUNT COUNT COUNT Vol.2 (その2)

<前回のあらすじ>
Nahavand新譜についてマニ監督の完璧すぎるレビューに触発されて"B誌"とNahavandのBeefにユーモアで参戦しようと試みたものの、結局は週刊ファイト(大阪の名門プロレス誌)寄りの三文文章で、「19時以降、再入場禁止」の張り紙に対して腹が減ってもBeef bowl(牛丼)すらも"サンキューマルゲット"できなかった怒りをぶつけてしまったという前回文。今なお続いているBeef合戦に全く参戦できていないのは言うまでも無く、例えていうならば、ミッチー、サッチー騒動における十勝花子的なスタンスである。

※なお、新日本プロレス、ターザン山本関連や山塚アイについてのBeefは当方で受け付けることができません。

*********************

ということで、いろんなことを巻き込みながらも盛況だったNahavandの後は、
彼らの盟友、empty pageが壇上に上がった。



empty pageの事は「AFTER YOU」をMX中の時期だったかに宮内君に教えてもらった。
それからは彼らのEPをいろんなところで聴いた。
昨年、大阪ーロンドン間の12時間の飛行機の中で何度もempty pageのEP盤をリピートしていた。
そしてロンドンの街中でも。パブやライブハウスがいっぱいあるキングスロード、リバティーンズが自分たちのCDを万引きしたHMVやパンクの象徴100clubなんかもあるオックスフォードストリート・・・他いろんなところ。
頭の中に情景がうかぶ叙情的な歌詞、ソリッドな演奏、印象的な声。UKのバンド以上に"UKの空気感"を歌いあげるempty pageの曲はこれらの風景に実に合うのだ。
(そしてなんとこのEPが¥200。コストパフォーマンスが高すぎ)

その曲を、ロンドンの綺麗な風景とは間逆な大阪に届けに、彼らは東京から夜行バスで約12時間かけてやって来てくれた。もちろん大歓迎だ。
12時間後に降りたった大阪の街は「スリリングで面白い」と語るのはボーカル&ギターのリュウショウ氏。
ジャケットと同じT-シャツでステージに立っていた。
彼の声は非常に特徴的でかっこいい。低音でセクシャルだ。
そんな声で1番目に歌いだしたのは、EPに入っていないスローでメローな未発表曲。これで沸点をためる。
そしてさらに、これも未発表曲のハイテンポな曲に移り加速すると、
EPの1曲目「See You Agein」が始まる。
舞台の幕が開いたようなこのにくい演出!
ドラマチックさに対する感動は彼らの音源をずっと体験してきた人ならわかると思う。



というか、そんなグルーピーのような境地に来るまでempty pageにハマっていた自分に驚く。
完全に自分の琴線に触れまくってるempty pageに対して、客観的な批評はもはやできない。

ステージ上の自然な振舞い方もクールでかっこよかった。未発表曲は歌詞を見てみたい。

★★★★☆



最高のライブを終えたempty page、1分後には全員が物販のブースに居た。(この姿勢も素晴らしい)
そこにNahavandの2人が合流し、お互いを讃えあう。

この2バンドが東西のロックシーンを立て直してくれるのを願おう。
この2バンドの共演を観れただけでも大満足だ。来てよかった。

時計を見ると、時刻は「18:57」
目の前の"BI砲”の師匠格にあたるTHE CIGAVETTESの出演時間はおそらく約4時間後。
例の監禁タイムがすぐそばにやってきていた。

つづく

TJ

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

センスの良いインディ・ロックバンドと旅先の情報を発信。
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