<前回のあらすじ>
Nahavand新譜についてマニ監督の
完璧すぎるレビューに触発されて"B誌"とNahavandのBeefにユーモアで参戦しようと試みたものの、結局は週刊ファイト(大阪の名門プロレス誌)寄りの三文文章で、「19時以降、再入場禁止」の張り紙に対して腹が減ってもBeef bowl(牛丼)すらも"サンキューマルゲット"できなかった怒りをぶつけてしまったという前回文。今なお続いているBeef合戦に全く参戦できていないのは言うまでも無く、例えていうならば、
ミッチー、サッチー騒動における
十勝花子的なスタンスである。
※なお、新日本プロレス、ターザン山本関連や山塚アイについてのBeefは当方で受け付けることができません。
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ということで、いろんなことを巻き込みながらも盛況だったNahavandの後は、
彼らの盟友、empty pageが壇上に上がった。
empty pageの事は「AFTER YOU」をMX中の時期だったかに宮内君に教えてもらった。
それからは彼らのEPをいろんなところで聴いた。
昨年、大阪ーロンドン間の12時間の飛行機の中で何度もempty pageのEP盤をリピートしていた。
そしてロンドンの街中でも。パブやライブハウスがいっぱいあるキングスロード、リバティーンズが自分たちのCDを万引きしたHMVやパンクの象徴100clubなんかもあるオックスフォードストリート・・・他いろんなところ。
頭の中に情景がうかぶ叙情的な歌詞、ソリッドな演奏、印象的な声。UKのバンド以上に"UKの空気感"を歌いあげるempty pageの曲はこれらの風景に実に合うのだ。
(そしてなんとこのEPが¥200。コストパフォーマンスが高すぎ)
その曲を、ロンドンの綺麗な風景とは間逆な大阪に届けに、彼らは東京から夜行バスで約12時間かけてやって来てくれた。もちろん大歓迎だ。
12時間後に降りたった大阪の街は「スリリングで面白い」と語るのはボーカル&ギターのリュウショウ氏。
ジャケットと同じT-シャツでステージに立っていた。
彼の声は非常に特徴的でかっこいい。低音でセクシャルだ。
そんな声で1番目に歌いだしたのは、EPに入っていないスローでメローな未発表曲。これで沸点をためる。
そしてさらに、これも未発表曲のハイテンポな曲に移り加速すると、
EPの1曲目「See You Agein」が始まる。
舞台の幕が開いたようなこのにくい演出!
ドラマチックさに対する感動は彼らの音源をずっと体験してきた人ならわかると思う。
というか、そんなグルーピーのような境地に来るまでempty pageにハマっていた自分に驚く。
完全に自分の琴線に触れまくってるempty pageに対して、客観的な批評はもはやできない。
ステージ上の自然な振舞い方もクールでかっこよかった。未発表曲は歌詞を見てみたい。
★★★★☆
最高のライブを終えたempty page、1分後には全員が物販のブースに居た。(この姿勢も素晴らしい)
そこにNahavandの2人が合流し、お互いを讃えあう。
この2バンドが東西のロックシーンを立て直してくれるのを願おう。
この2バンドの共演を観れただけでも大満足だ。来てよかった。
時計を見ると、時刻は「18:57」
目の前の"BI砲”の師匠格にあたるTHE CIGAVETTESの出演時間はおそらく約4時間後。
例の監禁タイムがすぐそばにやってきていた。
つづく
TJ
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