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Lobotomine@神戸ヘラバラウンジ


まだthe whiteknifeというバンドをしていた頃。ハードレインで対バンした時に初めて見た。
インターネット上で調べてもまったくひっかからず、何の前情報も無しに、全く期待せずに見たもんだから。RIDE~CHARLATANS~BLUETONES~THE MUSIC~KASABIANと受け継がれるUK ROCKの伝統的なグルーヴ感と旋律をこんなに高いクオリティで自分のものにしているバンドがいることが衝撃的だったのを覚えている。
なんというか、現在でもいわゆるギターロックだったり、シューゲイザーと呼ばれるバンドはそういったニュアンスを感じさせるバンドが確かにいっぱいいるが、前述に上げたバンドたちが本質的に持っている緊張感だったり、楽曲から一瞬で作りだす空気感だったりをLobotomineは高い位置で作り上げていた。
しかもただのUK ROCKフォローというだけではなく、日本語詞のセンスも良く、バンドとしてのバランスにも優れていた。
すぐにその場でイベントの出演を依頼し、その年に8月と11月と2回出演してもらった。
しかし、その後いろんなバンドと出会う機会があり、Lobotomineのライブも観に行くことができなくなった頃、いつのまにか活動が休止してしまった。
それからボクは「BRITISH PAVILION OSAKA」に関わることになり、それこそLobotomineこそがぴったりだと思っていて活動の動向を観察していたが、そのタイミングが合う事は無かった。

本当にそれから2年ぶりに。
ヘラバラウンジのスケジュールで見て「待ってました!」という期待は計り知れなかった。
myspaceにアップされている楽曲を久しぶりに何度も聴いた。
雰囲気だけで繕わざる負えない"FAKE"なバンドが世界中で量産されている今だからこそ、Lobotomineのようにリアリティに訴えかけるような攻撃力を持つバンドが存在すべきである。「彼らこそが十字軍」「救世主伝説ここにあり」というような過剰とも言える、まさに妄想的に勝手な思い込みを持ちながら神戸に向かった。




ヘラバラウンジのスタッフでもある、valvaの渋谷さんの話では、ここでのライブも2年半ぶりだという。
ギターフィードバックノイズのオープニングの後、演奏された1曲目の「つきこもり」のリフが鳴った瞬間、3年前に初めて彼らのライブで味わった衝撃に引き戻された。同時に自分が本当にこの手の楽曲が大好物だということ思い知らされた。この感覚を取り戻してくれた時点で完全にOKなライブだ。



2曲目のクーラシェイカーを思わせるファンキーでサイケデリックな曲もかなり秀逸。新曲として披露された「WHITEOUT」はOASISの「BE HERE NOW」のように短めのループを利用したダンサブルな曲であり、もちろんかなりかっこいい曲。しかしこの曲が終わった後、衝撃の事実がステージ上から報告される。
「Lobotomineはメンバーの都合とマヤ歴の終焉を理由に活動を凍結する」とのこと。
マヤ文明、余計なことしやがる!ここまでかなり高揚させておいてそれはないだろうと。一気に冷や水を浴びさせられた気分だ。
最後に演奏された「やさしさと猫」をなんとも複雑な気分で聴くことになってしまった。
こんな気分になるんなら来なければよかったと神戸に来たことを一瞬後悔はしたものの、久しぶりに見たLobotomineのライブで気づかせてくれたものは多かった。自分は何を追い求めるべきか。チューニングが合ったのだ。

TJ
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