再び難波メレに戻ってこなくちゃならない理由のひとつ。THE COKESが見たかった。
たしか2年くらい前に1度見た事があるけど、THE VINESみたいな曲が数曲あって、
面白いバンドだと思った。で、最近見つけたSound cloud。
2年前に見た時はポップなギターロック曲のほうが多かったんだけど、
なんかグランジ色がかなり濃厚なバンドになってた!
6月にhosstes club weekenderで観たcloud nothingsのにわかグランジスタイル(アルビニプロデューサーで起用すりゃいいってもんじゃない件)には辟易としたもんだが、このthe cokesの曲を聴く限りはかなりの期待はできると信じていた。
pangea⇒難波メレに再び戻ってきた。the cokesにはなんとか間に合った。
カウンターでハイネケンを購入してフロアへ。ステージでセッティングしてるthe cokesはボクが記憶しているメンバーと違っていた。以前はちょっとおしゃれな大学生みたいな風貌だった。
でも今ボクの目の前にいる青年たちは「君たちは15年前からタイムスリップしてきたのかい!?」とでも言いたくなるようなストーンウォッシュのジーンズにTシャツと長髪。手にしてるギターはフェンダーのジャガー。のハードコアグランジスタイル。(しかしなぜかベースはJUDAのTシャツ!)思い切ったスタイルチェンジをしたもんだ!
そして始まったthe cokesのライブは期待を大きく柵越えした!
曲はSound cloudで聴くよりもさらに濃縮度を増したグランジ!シアトル度高い!
アリスインチェイズ、サウンドガーデン、パールジャム、ダイナソーjr、ROYAL TRAX、ストテン、マッドハニー、NIRVANA・・・あらゆるグランジヒーローのテイストがすごくうまい具合に組み合わさってる。
なぜ今?ここまでブレずに徹底できるのか?誰が求めている?
顔を歪めてギターを弾く姿。声を振り絞るように歌うボーカル。嬉しくなるような独特なドラムのフィルロール。
そこに無駄なおしゃれさはない(ロックにおしゃれはいらない!ここが最高!)
この日のthe cokesのライブはあきらかに、たまたま同日に来日していた(とあえて言わせてもらおう)スティーブマルクスへの返答だ。
何曲か演奏した後、Vo./Gtの彼は低い声でおもむろに言いはじめた。
「ロシアのころしやおそろしや。凄くないですか?3つも同じ言葉が入ってるダジャレですよ」
一瞬なんのことだかわからなかった。
すぐに何事もなかったかのように、エディヴェダーが作るようなミドルテンポな曲に。
最後の曲はかなりインユーテロ度が高いハイテンションな曲で幕を閉じた。
終演後、なぜあんなMCを?と問いただしたら、「どうしてもこれが言いたかった。啓司があった」と
晩年のカートコバーンを思わせるセリフ。こんなところもかなりグランジだった。
いや、見れて本当に良かった。