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グライダーズ@難波メレ (その1)




久しぶりに和田君からライブの招待メールが来て、グライダースのライブを観に行った。

グライダーズは2010年ごろwhiteknifeというバンドを一緒にしたりもしていた、いわばバンドメイトの、和田君が今年に入って新たに結成したバンドだ。
グライダーズのライブを観るのは初ライブ以来で7カ月ぶりだったし、加えてそのライブ会場である難波meleに行くのも楽しみだった。

難波meleには2006年~2011年まで、前身のrockriderという時代も含めて、出演者としてステージで演奏した。その中でいろんなバンドとの出会いもあった。個人的に思い出がある場所だ。

つい昨日、「ライブハウス原論」という本を読んだ。著者は自称ある程度バンド経験もある研究者の方で、ライブハウスの"ノルマ"の必要性(本の中では若干否定的)、ライブハウスを利用するバンドの分類について論じている。
この本によれば、ライブハウスを利用するバンドはプロフェッショナル、インディーズ、アマチュアに分かれる。プロフェッショナルとは音楽を主な収入源(副業は認める)として生活している人である。プロダクション、メジャーレコード会社に所属している人とも書いてある。自分のパフォーマンスや楽曲を"商品"として売らなければいけないというのが優先されるとしている。
インディーズはそのプロフェッショナルの場を目指すために、自主製作やインディーズレーベルに所属しているバンド。故に現状のライブハウスに対していろいろ不満(憤り)が多いということらしい。
アマチュアとは趣味として活動しているバンドだ。
普段はサラリーマンをしていて、空いた時間でスタジオに練習し、作曲し、やはり活動しているからにはステージに立ちたい。それを家族、友人に視てもらって充足を得ているのがアマチュアである。
特に気になったのは、この本で引用しているコメントにあるでは実はこのアマチュアが支払うノルマによって多くのライブハウスが成り立っているのでは?という仮説である。

さらにはプロフェッショナル、インディ、アマチュアという分類は当の本人にしてみれば区分はあいまいではあるが、客観的に見たら、(ある意味残酷にも)その線引きはかなりはっきりしているという点である。

この本のほとんどに支持することはできないが、この件に関しては若干の共感はある。関西地方に現存する500を超えるライブハウスを支えてるのはここで定義されるアマチュアバンドであろう。
そして、この本にもあるように、その中の一部の"インディ志願バンド"は、同じような志願バンドたちと、ライブハウスのノルマ(イベントを主催するためのノルマも含めて)を消化すべく、バンド同士でお客さんになり、歪んだ幻想のシーンを作り出してるケースは多い。

ただし、この本でも煙にまかれているように、"インディ"という分類の線引きは非常に不明確だ。
20代~30代のバンドは、それぞれの状況がどうあれ、たいていは「いつかはひと花咲かせられるんじゃないか?」と、たいていは自分たちをインディという位置づけを自称している。


■難波メレ
前身はロックライダーというライブハウスだった。その前はカフェブルーという"クラブ"だった。このカフェブルーは"nu jazzやテクノ"を主体とした、完全にサブカルチャー寄りのハコだったらしい。これは元・主催者に、酔ったかわりに聴いた話で、リアルタイムでは知らない。
ボクが出入りしはじめた2006年はロックライダーのころだ。
この頃は今よりもガッチガチのガレージロック、ロカビリー、初期パンクのバンドだけを扱うライブハウスだった。ここに出演していたバンドは今をときめく「裸のマリーズ」、「BAWDIES」、「踊ってばかりの国」、「黒猫チェルシー」なんていう、今ではロッキンオンジャパン常連も居た。このころはまだこのシーンを宣伝するDOLL誌はあったし、老舗のクラブイベント「HOUSE ROCKIN'」は毎月盛況だった。ハコは出るバンドを選ぶ余裕も少しはあった。しかし、それから1年か2年するとシーンは下火になった。外から見ても、ロックライダーは厳しいんじゃないか?という状況になった。そのうち"難波メレ"と店名を変え、お笑いライブなんかでテコ入れするようになったが、若者に対しては今だに前述のバンドを輩出した老舗ライブハウスとしてのブランド力は健在だと思う。
ただ、今のライブスケジュールの状況を見ながら前述のバンド分類にあてはめるのであれば、(あくまで個人的な見解であるが)メレはインディ2割、アマチュア8割であろう。普段は友人たちを集める程度のアマチュアバンドが占めていて、たまに"昔とった杵づか"的な流れバンドが出演する。要するに大部分を占めるアマチュアバンドたちはその一部の流れバンドのステイタスを頼りにこのハコに出演する。
ただし、メレはこのアマチュアバンドたちを絶対に"アマチュア"という扱いにはしない。あくまで"未来あるインディーバンド”として、時には朝方まで酒を酌み交わし、時にはイベント主催を助長し、時にはレーベルを担ってレコードをリリースし、バンドのかなり深いところまで関係するのだが、第3者として評価を下さない(下せない)というのは良くも悪くもあるのではないだろうか。

関西で13年活動している オルタナティブロックバンドand young。主要人物の 加納さんはototoyのインタビューにて、自信のバンドの視点から現在の関西のシーンを以下のように語っている。

「 大阪は微妙にオモロイからすこし安心してまうんちゃうかな。
  それほど大きな街でも無いのにね 。だから決断が遅れる。東京行くにも、解散するにも...
  ボクは何故か両方考えへんかったけど、結果的に今こんな感じに活動してるのは悪い事やないと思う。」


and young は今年、ボロフェスタ、りんご音楽祭、見放題など、あらゆる全国的なロックフェスから精力的な招致を受けている。

※深夜のため次回へつづく
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NINGENCLUB@江坂Pine Firm









日曜は江坂の"Pine Firm"というLIVE&BarスペースでNINGENCLUBを観てきた。
2010年に出来たところらしい。駅から少し歩いた雑居ビルの地下にあり、内装は、Barカウンターの奥にステージがあって、内装は京都のウーララにすごく似てる。
そしてここはメインがBarということあって、アルコール類がすごく充実している。
500円でバスペールエール、ハイネケン、バドワイザー、ハートランドなどの瓶(!)ビール、もしくはハーフパイントくらいの生ビールプレミアムモルツが飲める。このプレミアムモツルがこだわりのある入れ方してくれて(冷蔵庫から出したグラスに1回満杯に入れてから半分くらい捨てて、また時間たってから入れる)びっくりするくらいめちゃめちゃ旨かった。価値ある1杯だった。
同じ料金で”麒麟"の360ml缶を渡されるライブハウスも存在する。冬でも夏でも冷え過ぎてて炭酸の味しかしない。冷やしゃいいってもんじゃない。それに比べて、ここはなんて充実してるんだ。
それに入口に入るなりCD-Rをもらった。
この日はDJのイベントだったらしく、その人がセレクトした曲が入ったCDみたいだ。(中身は特に珍しいものではなかったがサービスが良いじゃないか。
やわらかめの椅子を配したカウンターに座り、プレミアムモルツを飲みながら、NINGENCLUBを観賞。この日は主催者の要望もあって40分のステージということで、いつもの約2倍の時間、ライブを堪能した。20曲くらい演奏したNINGENCLUB面々はさすがに疲れていた様子だったが、店の中は「なんだよ、やってくれるじゃないの」という緊張感がイイ感じだった。
★★★

 
NINGENCLUBの後、BGMの音が異常に大きいため、悪酔いして退散。
短い時間だったけど、居心地が良すぎた。


8月に撮影したNINGENCLUBのビデオを今だ編集中。
おそらくもう少ししたらリリース出来るかと思う(?)
編集するごとによくなってきてびっくりしてる。パリ修行の影響も出てきて、自分のことがジャン=リュック・ゴダールかと思ってきた。自画自賛の毎日だ。

(ジャン=リュック・TJ)

zoobombs@十三ファンダンゴ


なぜあそこまでステージ上で自分をオープンでき、
そしてなぜあそこまでかっこよく、ヒーローになりきれるのか?

「解散するかもしれない」という背景のツアーで、再び関西にやってきたZOOBOMBSのステージははっきり言って圧倒的だった。6.2 十三ファンダンゴ。
1曲目の「DOO-BEE」から振りきれてた。といっても、ただの激情オンステージではあらず。自らの感情をフルテンにもっていきながらもガレージロックンロールからHIPHOP、オルタナティヴ、ブルースまでを巧みに操り、完全なまでのエンターテインメントに作り上げる目の前のライブはまさにグレイトとしか言いようがなく、20年も続けてきた(彼らははじめからそうだったかもし
れないが)完璧なるロックショーにただただ圧倒され、最前列でこぶしを振り上げるばかりであった。

そればかりに、アンコールでのドンマツオのmoostopさんに対する友情のメッセージは胸を打つものがあった。
★★★★★★



ZOOBOMBSを持ち直し、関西に再び来てくれることを願う。いや、こっちから観に行く。



TJ

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TJ
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非公開
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since 2008.

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