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happy vally party @日本橋RHB


「今度私が主催するイベントにNINGENCLUBの出演の許可をいただきたいんですけど。」
「ボビーさん、ボクはバンドのマネジメントしてる訳じゃないから許可いらないですよ・・。
 でも話は伝えておきます。それ、いつなんですか?」
「12月9日です」
「すごい先ですね・・・」

boyfriends deadのボビーさんから電話があったのはまだ4月だったのだ。
ボビーさんはこのイベントを6カ月も前から構想していた。
こういう個人の主催によるイベントってこういう長いスパンで構想することが多い。
ボクの感覚からいくとだいたい4ヶ月前くらい準備していくとうまくいく。
つまり1人でやろうとすると意外と長い期間と意外と重たいパワーが必要なのである。

boyfriends dead(ボビーさん)を知ったのはNINGENCLUB岸田君のブログからだった。
(当時の岸田君のブログからは本当にいろんなバンドや音楽を勉強させてもらった)
だいたい2008年ごろか。
boyfiriends deadっていう大阪では珍しいシューゲイザのバンドがいるという文章。
岸田君本人に尋ねると、音源は持ってるけどライブは見たことないとのことだった。

そしてボクがボビーさんに出会ったのはその1年後。
irotto+が主催するソロパフォーマスのイベントだった。
ボビーさんは"ほっかほっか亭”の制服を身にまとい、ブルーハーツを歌っていた。
そしてボクの出番の時でNINGENCLUBの「SCHOOL GIRL」を弾き語りすると、
「NINGENCLUB大ファンだ!」とスクっと立ち上がり、
目の前で初対面の松田優作氏と一緒にダンスを踊ってくれた。
ボビーさんに尋ねると「NINGENCLUBのライブは一度だけ見たことがあって大好き。
でもメンバーとは接触しない」とのこと。
(その一度だけ観に行ったという日のエピソードも素敵だがここでは割愛する)
好きなバンドがいてもズカズカと偉そうな態度をとらない。
バンドに対してはいつでも音楽ファンとして接する姿勢は会う度に刺激になっている。

そんなボビーさんが主催するイベント「happy vally party vol.3」が
この日曜に日本橋RHBにてとり行われた。

日本橋RHBは「すごくいいところ」と常々教えてもらっていた、
彼が最も愛するハコである。
千日前の路地を入り、地下に降りると、
もう50人くらい入ったらパンパンになるだろうと思われるスペース。
入場料を支払って3歩くらい進むともうバーカウンターがあり、
AS SOON AS 東君と国松君との乾杯にたどりついた。
ちょっと前を見るとステージ前で乱舞し、いつもの調子でバンドにコールをかける
ボビーさんの姿だ。

●TRACY FOR HYDE


ステージ上ではTRACY FOR HYDEという2人組のシューゲイザーバンド(TOEIC950点超えの秀才)が演奏中。
アンコールでマイブラの「SOON」と山下達郎の「クリスマス」をくっつけるという、
なんとも無茶な曲をするバンドだった。

●NINGENCLUB


DJでオアシスがかかり、NINGENCLUBの演奏が始まる。
この日のライブはすごく期待していた。
新譜発売後直後のライブっていうのはどのバンドだって、
モチベーションが高くて良いライブになりやすい。
NINGENCLUBも例外ではないようで、
新譜の中で垣間見ることができた、4人の、プレーヤーとしての
キャラ立ちがライブでも出ているように感じた。
"個"であり"集団"であるという多面的な情報を帯びてくることで、
これまでにない魅力を際立たせていた。

隣で曲に合わせて合唱する主催者のガナリ声はさておいて、
キャパの割には音がはっきり聞こえるのにも驚かされた。
RHBはスペースの割にはかなり豪華な数のスポットライトがあって、
ステージ上はかなりサイケになって楽しい。
アンプが小さかったりして演奏するほうはやりにくいかもしれないが、
でもライブを楽しむには十分なスペックを持っている良いハコだ。

特に「アノラックウェインズデイ」と「シューゲイズ」はこの雰囲気に
かなりのマッチングを見せていた。

(※曲順など詳細な内容はレポートできません。すいません。録音機材の不具合のため)

後日のフォローアップのためにも写真撮影にも余念がないボビーさん


最後の曲が終わったころに
小声で「アンコールって言って」とボクに頼むボビーさん。
「主催なんだから自分で言ってください」というと「シューゲイザーは気が小さいのよ」
と返してくる。
甲本ヒロトが「ぼくパンクロックが好きだ」と歌うように、
"気が小さい"と言いながらも自らを「I'm soegazer man」と言い切る、
ハッとするような"情熱の薔薇"を見せてくるのが彼の味であり、
ボビーさんのpartyに来たことを実感させられた瞬間であった。

イベント終了のあいさつ“けじめ”をするボビーさん。わかってるイベンター


TJ
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イースタンユース@叙景ゼロ番地ツアー 名古屋



イースタンユース「叙景ゼロ番地」ツアーのライブを観に、名古屋クラブクアトロに行ってきた。
ボクはとりわけイースタンユースのファンだったというわけではなかった。
代表作「旅路ニ季節ガ燃落チル」は割と聴いたが、ちゃんとライブを見るのは今回が初めてだった。

しかしたまたま聞いた彼らの新作
「叙景ゼロ番地」。これが本当にかっこよかった。
「ギターの音を特に大きくしたかった」というインディーズイシュー誌の中の吉野のことばどおり、
ギターの音がとにかくかっこいい。
それ以外、さして新鮮な内容ではない。(とボクは思った)
1曲目の「グッバイ」から最後の「ゼロからすべてがはじまる」まで相変わらずのイースタンユース節だ。
しかし、全体的なバランスと言おうか、それが何かは特定できないが、
ものすごく高揚させる不思議なパワーを持っているのだ。
今更イースタンユースか?今だからイースタンユースか?
それを生で体験するためにライブチケットを購入した。

わざわざ名古屋クアトロに行ったのも理由があった。
ここに通っていたのは10年くらい前だった。
そのころはライブハウスに行くのがとにかく楽してたまらなかったし、
そこにいる時間がとにかく尊かった。
幻想かもしれないが、
ロックのライブを見ることで自分の感情が一歩ずつ成長してると本気で思ってた。
でも、いつのまにかそういう気持ちでライブを楽しめなくなってしまった。
演奏がどうだの。音色がどうだの。何のバンドみたいだの。旬だの、古いだの。
にわかにバンドをかじったせいなのか。やたら「音の原理」を探す変な癖ができてしまった。
再び心でロックのかっこよさを感じられるためのBACK TO ROOTSとして、
またこの名古屋クアトロにやってきた。
そして、イースタンユースの今回のアルバムからはそんな迷いを晴らしてくれそうな
パワーを感じたのだ。

久しぶりに訪れた名古屋クアトロは分煙コーナーなどの若干の改装はあったものの、
入った瞬間に懐かしさがこみあげた。
「あれ?ここで何みたんだっけかな?」って。具体的に思い出せたバンドは3、4バンドしかなかったけど、
不思議にここで感じた高揚感が蘇ってくるのは感じられた。

そしてこの日に繰り広げられたイースタンユースのライブも
その忘れていた高揚感を取り戻すためには十分すぎるほどだった。
プロフェッショナルのバンドというのを心底思い知らされた。

新作「叙景ゼロ番地」は震災後の日本や、吉野自らが体を壊したことを含めて、
たいしたことができない自分と向き合い、
いろいろなことを"ゼロからはじめよう"という気持ちがこめられているという。

演奏を聴きに集まった観客に最大の敬意を払いながら丁寧に楽曲のメッセージを伝える。
それを体現するように精いっぱいに演奏を見せる。
ステージ上の3人から放出されるパッションは凄まじいものであるし、
初めて見ても何らかの心は動かされてしまうパワーがあった。
最後のアンコールが過ぎてもずっと見ていたいと思った素晴らしいライブだった。

TJ

LADYFLASH@難波メレ


今日は難波メレに。
久しぶりにLADYFLASHライブ現場に顔を出した。

入口にはちゃんとEP「YOUNG YOUNG YOUNG 」が無人販売されていた。
自分が関わったCDが売られているところを見るのはいつでも嬉しい。

フロアに入ってステージに目を移すと見慣れたギターとベースがセッティングされている。

2009年2月。「難波メレ」が「難波ロックライダー」という名前のライブハウスだったころ。
このステージで初めてLADYFLASHを見た。
その日に共演していた"僕と機械な仲間たち"中塚君が「このLADYFLASHってめっちゃええで」と薦めるのに期待し、そして期待は軽く柵越えした。その後彼らとの付き合いもいろいろあって今に至るのだ。
感慨深さを胸に感じていると、フロアにはいっぱいのお客さんが入り、ライブがスタートした。

この日は2部構成だった。
最初の10分がnicoFLASHによる単独公演。
「I wanna be a ニート」、「I 」、「フェイスブックのことを歌った新曲」
を1人で歌いあげた。
単独公演は各所でも務めているようで、さすがに以前よりも腕を上げていた。



その後の20分がバンド演奏。
「Strawberry mind」、「mother2」、「ユーフラテス」、「neutral」、「We are parasols」。
演奏は雑だったけど、スピード感があって初めて見た人にはインパクになったと思う。
全体的に緩急がついた演出になっていて、2部構成は良かったんじゃないかな?
「ユーフラテス」に入る前の助走が最近のLADYFLASHライブのキーポイント。
この日もしっかり効いてて本曲の沸点はかなり高いところに上がってた。



3年前と変わらない曲も、その後に出来た曲も、またここで聞けて良かった。
相変わらずイベントに馴染んでいない、ひねくれもんみたいな、どうしようもない存在感も3年前と変わらなかった。

TJ

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

センスの良いインディ・ロックバンドと旅先の情報を発信。
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BEST WORKS.

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