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happy@太陽と虎


これまでのあらすじ
-nicoFLASHから「良いですよ」と紹介してもらったhappyというバンド。音源を聴くとMGMTやpassion pitの良いところをしっかり周到していて驚く。それから数日後に避暑目的で綾部に行った際、駅前で開かれていた屋外ライブ『YURAGAWA ROCK FESTIVAL』にて偶然にも大雨の下でMGMTのBGMをバックに踊り狂ってるhappyの面々を目撃!彼らはひととおり踊り終えたらスケボーに乗って雨の向こうに消えていった。-




happyを見に神戸の太陽と虎に行ってきた。太陽と虎は初めてだった。
三ノ宮駅に着き、高架沿いに西に歩くと太陽と虎が見えてくる。 太陽と虎はスタークラブのブッキングスタッフが謀反を起こして作ったライブバウスであるにも関わらず、当のスタークラブとは目と鼻の先に位置し、どういうことなんだろうと思いながら中に入ると、壁中に造花の植物が貼ってあったり、動物の模型が置いてあったり動物園をイメージした独特の装飾がしてある。 基本的にはスタンディングなんだけど各所に椅子があるし、出入り自由ですぐ近くにはモスバーガーやサンマルクもあって、非常に過ごしやすい。キャパ的には大阪のセカンドラインに似ている。
この日はhappy以外にも東京のクアトロとロッキンジャパンフェスにも出演を果たした京都のNoise and Milkが出演するということもあってか、フロアに入るとお客さんはいっぱいだった。
ステージの上ではteenage sexlessというシンセポップバンドが演奏中。 これに関しては特にコメントはなし。

20時近くになり、happyのメンバーが準備を始める。 happyは5人組のバンドだ。 それぞれシンセ&ギター、ベース&シンセ、ギター&ボーカル、シンセ&ボーカル、ドラム&ボーカル というように全員が1人2パートをこなしている。
それと、ボクがここまでに調査してきたhappy情報を加れば(ちなみにこの情報は本人たちから聞いたものではないため間違っているかもしれない) happyの前身はjunkfoodというバンドだった。
junckfoodは2010年-2011年にハードレインやヘラバラウンジ、para-diceに出演していたバンドである。
ボクはjunkfoodを一回だけ見たのは四万十川友美さんをヤジっていて退場させられていた光景だ。(フェイクかもしれないが)
そしてjunkfoodのメンバーである有空さんが2011年にhappyを結成。
結成直後にエントリーした閃光ライオットでは関西地区代表として最終予選に出場している。 つまりまだ十代のバンドだ。10代であの完成度だったらそりゃ当然の結果だと思う。
2012年に入って各地のライブハウスに出演。神戸では踊ってばかりの国の下津氏の別バンド、the acid houseとの共演が多い。

10分ほどセッティングの後、40年代映画音楽風のSEをバックににステージにhappyの面々が登場。
ボーカル&ギターの有空さんはジョニーデップの若い頃にそっくり。他のメンバーも石原軍団からスカウトが来そうなくらい映画俳優みたいな2枚目揃いだ。
こういうインディー寄りのロックをやってる日本のバンドって「ボクら中2病だから」とか「もてませんから」が合言葉の少年気取りやアート気取りでナードのよくわからんキノコ頭とメガネが良しとされる傾向があるけど、happyはれっきとした青年揃い。(happyはメガネ無し!)正面からぶつかっていける気風が良い。もう見た目がかっこいい。
MGMTだってGIRLSだってTHE DRUMSだって。海外だとこういうエクストリームな感覚を持つ人たちがインディーロックをやってるのがクールなのだ。



1曲目はDEMO音源にも収録されている"MAGIC"から。
第一印象、ギター、シンセ、リヴァーヴを多く使ったヴォーカル、音のバランスがすばらしい。
こういう構成のバンドは音に慎重にならないとどれかの音が潰れてしまったり、スカスカになってしまったりするんだけど、happyはしっかり音源の音像を再現しながら、音圧も確保できてる。
あとびっくりしたのが、全部英詩曲なのでボーカルはすべてハーフの有空さんがとるのかと思ってたら、
シンセの方とパートを分けてた。3曲目の"TEEN'S COMMUNICATION"はドラムの方がボーカルパートがある。シンセの方もドラムの方もボーカルは上手だし、確かにこのほうがバンドとしての統一感がグっと上がる。happyは誰がどのパート専門と決めてるって領域を感じない。かといって自由になり過ぎちゃってる訳でもなくて、
バンド全体で音を鳴らしてるという感覚が強い。曲もメンバー全員が意見を出して作ってるのだろう。どれか一つのパートがひっぱってるという感じはない。バンドの統一感に重要視を置いてるバンドだと思う。
音源に入ってる曲も、初めて聞く曲もそれぞれ良い特徴があって傑作曲ばかりだった。
フロアのお客さんの受けもかなり良かった。曲の間奏で自分でリズムを取るように手拍子をするメンバー。
それに自然に呼応するオーディエンス。こんな自然なコールアンドレスポンス初めてみた。



特にラストの曲はパイプオルガンのようなシンセ(ベースの方が担当)でスローに始まり、中盤からラウドなギターとシンセとのアンサンブルで音圧を急上させてドラマチックに高揚させていく。かなりの大作だ。
この曲が来るまで「もうちょっと大きい音のギターがあってもいいのになあ」と思ってたから、クライマックスのもっとも印象的なポイントで初めて持ってくるんだから。こんな音の使い方ってうまいなあと思った。
他にも(これは別の曲だけど)スネアの音に打込みの音をわざわざ混ぜて奥行きのある音にしていたり、録音を聴いてみるとかなり細かいところで作りこんでるのがわかる。

と、ここまで絶賛してきたが、100点満点と言う訳でない。演奏だったり、パフォーマンスはまだまだ課題があると思うし、
曲も展開が似てるかなっていのが気になるから、ちょっと構成の面でブラッシュアップが必要だと思う。
でもこのキャリアの日本のインディーバンドで言ったら、タントツだと思う。
今絶対に見なければいけない要注目バンド。これは揺るぎない。

happyの後はNoise and Milkを3曲だけ見たが、ベースの方がNINGENCLUBのリョー君にそっくりだったと言うこと以外は特にコメントはない。クアトロは見なかった。



happy ライブ録音 ※配信は終了しました


HAPPYは10月4日(水)のBRITISH PAVILION OSAKAに出演します!
大阪ではあまりライブをしていないようなので貴重です。
この日はLADYFLASHも出演決定済み。2012年で最も重要なライブイベントになります!

TJ
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