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NOWEAR"ONE"MAN @ 下北沢DAISY BAR

昨日はNOWEARMANのワンマンライブイベント「NOWEAR"ONE"MAN」 へ。
下北沢Daisy Barまで足を運んだ。

15:00 伊丹空港から羽田へ。NOWEARMANを観に行くだから
もちろんキャリアは"ANA”を選択!

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やっぱ飛行機は超快適だった。早いし、安い。
すぐに下北へ向かったのだが、昔happy(個)に聞いた「東京のライブ前は銭湯が良いですよ!」という助言を思い出し、下北沢に近い、東北沢の銭湯「石川湯」へピットイン。
石川湯は昔ながらの地元密着型の銭湯だった。湯船の数は1つしかないが、
きれいなところ。到着して1時間もたたないうちに地元の住人たちと裸のつきあいだ。

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風呂上がり、スプライト片手に世田谷の住宅街を歩く。
戸建ての家と古い個人商店が並び、東京の真ん中とは思えない。
それが下北沢に近づくにつれてだんだんご存知の東京の顔になってきた。
ライブ前のメシはどうしよう?とチラッと見たら、おのぼりさんにはピッタリの
ネーミングのラーメン屋が!
店内は、もう高度成長期で時代が止まってるような感じ。
お客さんが帰ろうとすると、ホールの人が「イチゴー!(1500円)」と叫び、
レジに近い別の人が会計をする。たまにそのホールの人が「あれ?ビールもあった!って帰っちゃった!?」ってミスがあったりして、東京ローカルな雰囲気がたまらない。
さっそく名物の江戸っ子ラーメンを注文。昔風の薄味しょうゆのラーメン。キムチが入っててどこが江戸っ子なのかちょっと理解できなかったが、おいしかった。
あとで調べたら甲本ヒロトが働いてたお店らしい。ロックンロール。

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下北沢をひととおりブラついて、DAISY BARに入る。
下北沢DAISY BARは、STROKES 、LIBERTINES、ARCTICなどのいわゆる00年代以降のモダンガレージ寄りの東京のバンドたちが連日連夜出演する下北の名物的ハコである
MIRRAZ、veni vidi vicious、andymori、クリープハイプ、WHITE ASHなど、、今では第1線で活躍したり、バンドマンの憧れとして名前が挙がるバンドたちもここで出演していた。そんなバンドたちと時代を築いてきた、映像ディレクターの加藤マニさんがこの日の転換DJとして、すでにいい具合にフロアを温めていた。今はキュソネコカミ、HELSINKI LAMBDA CLUB、THE ラブ人間など話題のバンドのMVを手掛けるインディシーンの重要人物、マニさんのDJを聴くのもやっぱここまで来なければ出会えない機会だ。
スタートの時刻になり、演出のバトンが次に渡される。
そのマニさんがずっとMVを手掛ける、NAHAVANDがこの日のオープニングアクトだ。

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先月のリリースイベントから、あまり間を置いてないためか、序盤から力強いフルスロットルで「TWO OF STRONGEST」のナンバーを次から次へ叩き込む。時折見せるブラザーフッド的なアクションも”最強の2人で切り開く"的なメッセージが胸を熱くさせる。
途中、機材トラブルがあれど、下手なMCをせず、"一旦はける"というリアムギャラガーな行動。さすが逆境でもクールだ。
ラストは「COMMUINTY」で〆る。壇上のNahavandも含め、フロアにはNOWEARMANを支え、支えられた仲間が集まっている。この曲はバンドや関係者、客とのユナイトをNahavandの視点から綴ったものであるが、それはそのままこの日の状況にも置き換えられ、感慨深くなった。オープニングアクトとしてふさわしい立ち位置から、いい具合に、次に渡すべき、沸点近くまでフロアをアゲた。

そしてこの日の本編、NOWEARMANのワンマンがスタートする。

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先に結論を言えば、この日、1時間20分あまりのステージを観て、ようやくNOWEARMANの魅力が100%理解できた。
これくらいのセットがNOWEARMANには一番ふさわしいボリュームだと思った。映画「ダークナイト」の158分が余すことなく必要であるのと同じように、これも"必要な尺"である。
というのも、NOWAERMANの楽曲は音の重なりから一見単純そうに感じられるが、実はあらゆる複合的なアプローチから成り立っている。このバンドをジャンル分けしづらいというのもそういうところにあると思う。例えばRADIOHEADの魅力を30分のライブで理解できないのと同じである。
1枚のアルバムだけリリースしているバンドのライブとしては短いとは言えない尺をまったくダレずに見れたのは、それだけドラマチックに、丁寧に、示してくれたからであろう。
前半はSICIDEのカバー(?)も含む、パンク的アプローチの曲が続く。この時間、ボクはNOWEARMANの存在を東京ロッカーズの後継者だなと感じていた。ギター、ベース、ドラムがすべて打楽器としての役割も果たし、グルーヴを形成する。かつて新宿の地でFRICTIONがやっていた事に重なったのだ。「MAN NOWEAR」には如実に現れてなかった、アヴァンギャルド・パンクの視点がやはりNOWEARMANには不可欠だったのだ。
この流れが、MVとして公開されている「STARS」を起点に、少しづつポップな方向にギアチェンジしていく。3つのパートが分散してリズム中心だったのが、パートの音が集中してメロ中心になっていく。この楽曲の移り変わりのグラデーションが非常に素晴らしかった。ラストナンバー「THROUGH THE NIGHT」はそのストレートなメッセージの歌詞も含め、感動的なエピローグでだった。
この日は昨年の「MAN NOWEAR」リリースから続く、一旦の到達点でもあり、これからのスタート地点であったと思う。この貴重な日を体験できてよかった。ANAで大阪から来る価値は十分過ぎるほどあった。
ぜひこのワンマンのセットを持って日本全国の地を回ってほしいものだ。

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