1曲目から圧倒された。
ギターロック調のPOPな展開から間奏で一転してプログレロックな展開を2分近くも挟むという。なんとも挑戦的な曲だった。
Vo,/GtのソロユニットAcidclankの曲「
Cloudman」はノエルギャラガーのソロ曲を思わせるような今までと違うコード進行の曲だったし、全体的に曲のクオリティが上がってた。自分たちが好きなものをベースに、オリジルな部分を構築しようというフェーズに入ってきてる。
前はマンチェスター的なアプローチの曲が際立ってたけど、それぞれの曲のバランスが良くなってきたというか、ライブ全体として雰囲気が作り上げられるようになっていた。それはライブバンドとしてどうの、とかフィジカルな話じゃなくて、意識的にやろうとしてることがちゃんと機能している。
英詩であり、UK ROCK的なアプローチではあるけど、ではそこを起点に何ができるか?ロックとしてのオリジナリティとは何か?という課題に正面からチャレンジしてる姿勢がすごく感じとれた。
英国の一線で今注目されてる彼らと同年代のバンド、GIRL BANDだったり、Communionsは、さわりでは90年代的なアプローチでありながら、実はそれを超える底深さ持ってる。いわゆる、今世界中の音楽シーン(日本も含めて)で蔓延している90年代の幻影を消し去ろうとしている。
The Old Crowにもそういう可能性があるんじゃないかと思う。
とはいうものの、最終曲「Daylight」を締めくくるフィードバックノイズはOASISの「columbia」とほぼ同一だったということに高揚感を隠しえず。
あと声が良い。もって生まれたロックンロールの声してる。
帰り際、キャッシャーをしてた安井さんに「やっぱOld Crowいいすね」と言い残し、para-diceを後にした。
TJ
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