日本のガレージ/パンクバンド、TEENGENERATEの軌跡を追ったドキュメンタリー映画「GET ACTION!」。大阪はとっくに終わってて、今は京都で上映中。で、また見てきた。
前回のレビューは公式FACEBOOKからコメントもらえた!嬉しい!
http://ukrocknite.blog.shinobi.jp/artist%20---%20report/%E3%80%8Cget%20action--%E3%80%8D%EF%BC%88teengenerat
何回観てもライブシーンは震えるほどかっこいいし、昔の恩人に再会するシーンは泣ける。シンプルな内容の映画なので印象が変わるとうことはないが、1回目では理解しきれなかった、はっきりは語っていない会話の行間だとかがわかるようになって、さらに奥深い映画として心に残ったし、TEENGENERATEが自分にとってすごく特別なバンドになった。
結成してすぐにアメリカにライブしに行き、現地のレーベルでレコードをバンバン出す。日本に帰ってくると、ノルマ制のブッキングライブにしか出れないんだけど、海外から逆輸入的にリリースへの反応の情報が入ってきて、嫌がおうにも名が挙がる。わずか3年の活動でアメリカのガレージロックシーンからteenage funclubのノーマンブレイクにまで知られる存在となる。
そんなエキサイティングでわくわくするエピソードを持つバンドは後にも先にもこのバンドしか居ないと思う。
解散前の時期に日本でもTEENGENERATEを中心とした"シーン"が出来始めたことに対して、映画の中でVo./GtのFINKは「狭いジャンルで集まるより、いろんな音楽をやるバンドとライブできたほうがいい」というような、いってみればオールジャンルのライブに出るほうが上等のようなコメントをする。
自分の音楽に絶対的な自信がある人のコメントだと思うし、そういう人にシーンなんて必要ない。そして世界を主戦場とする日本のバンドはなぜか往々にして徒党を組まない。
原爆オナニーズのTAYLOWは、当時のTEENGENERATEに対して、「海外に自由に出て行ってリリースしてきたという活動がうらやましい」と語る。
同時に今の状況に対して「日本のアンダーグラウンドシーンは結構厚くなったし、そこで満足してしまってるバンドが多くて残念だ。」日本のアンダーグラウンドシーン、ローカルシーンの居心地が良いというのは、良く聴く話だ。
バンドをする環境としてはTEENGENERATEの時代に比べて相当恵まれている。
はっきり言って、話題を作ってちょっと客を呼ぶくらいの方法はノウハウがだいたいあったりする。それを「できるだけ楽に」たくさんのバンドが同じルートを実践する。だからライブハウスに行っても"イオン"に行ったような感覚になる。音楽業界の消費が早いっていうのもそういうとこにリンクしてる気がする。
良いインディシーンっていうのは、各所で名を挙げたツワモノが集まった時のわくわく感だと思う。ほどよい緊張感もあってほしい。映画「アベンジャーズ」みたいな。でもそういうのにはなかなか出会わない。
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京都の映画館は「立誠小学校跡」っていうその名のとおり、小学校跡だった。
四条の繁華街の真ん中に立ってて、レトロー現代の混ざり具合がいかにも京都らしい。
その建物(元校舎)の3Fに映画館があって、スクリーンがある部屋も元教室に"段"が5段くらい積んであるだけだった。観客は地べたに座って映画を観る。「こういうのもおしゃれじゃないすか?」っていう京都特有のアレが透けて見えてちょっと鼻につく。やっぱり個人的には背もたれのあるシートのほうがいい。
というか、ボクの後ろで観てたおっさん!飲食禁止なのにおかき食ってんじゃないよ!臨場感台無しだよ!
TJ
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