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NINGENCLUB/KLAN AILEEN/THE FOGLANDS/ BOYFRIENDS DEAD/ 24HOUR CONTROL@ UK ROCK NITE 25

あっという間に時間が過ぎた。気が付いたら4バンドが経過してた。
転換BGMを流すため、Para-diceの最後尾に席を構えてた。1段高くなっていて、ステージが見やすいし、PAのすぐ前だから音も良い。別名、para-diceの"桟敷席"。隣にはその条件を十分熟知してる東君が座っており、彼も「時間過ぎるの早いですね」と言っていたので、主催者のエゴではないはずだ。

まずpara-diceでできたのが良かった!
やっぱpara-diceは"歴史が動きやすい"ハコです。
その理由のひとつは段違いレベルの出音。TOHO CHINEMAより良い音!なぜかドルビーサウンドが鳴ってる!(すでに相手はライブハウスじゃない)フジロックのグリーンステージと同じ音がする!大げさな表現でもなくって、本当です。

para-dicePAの滝井さんは今でも毎日かっこいい音を出すための研究してるということらしい。
職人であり研究者でもある音作りの第1人者の滝井さんのPAに頼りながらで開催できたのは非常に幸運だ。

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っていう完璧すぎる環境の上でのライブは当然のことながら最高過ぎた訳で。各バンドの実力の底知れなさが如何なく発揮されてた。

■24 HOUR CONTROL
年に2回くらいづつしかライブしてなくって、実際にライブを観たことはなかったんだけど、SOUNDCLOUDにあがってる練習スタジオ録音の曲がかっこよくって、今回出演をお願いした。
当然観た事も会った事もない。そんなだから、こっちも若干不安だったし、逆にそんな人からのイベントのお願いってバンド側もかなり不審だったと思う。

リハの時間になって現れた24HOUR CONTROLは5人の爽やかな青年だった。
そこで観れた3曲。これで不安は一気に晴れた。SOUNDCLOUDで体験したよりも5倍かっこよかった。そして滝井さんのPAが本域で発揮された本番はその10倍かっこよかった!
スタンダードなメロディをベースいしておきながら、マッドチェスターを感じさせるギターソロ、ギターリフ、ベース、高揚感を煽る展開のさせかた。イギリスのバンドがやるああいう世界感を、ここまで、しかも日本語のロックとして消化させてる随分の好例だと思う。
で、また唄が良い。歌詞の世界感も歌い方も。
個人的視点で例えるならば、、TEENAGE FANCLUBに真島昌利がボーカルで加入してるみたい!

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この良さは1度や2度観た分じゃ全て理解しきれない。(ましてやSOUNDCLOUDだけじゃ・・)それくらい活動の頻度や評価とは全くつり合いが取れないバンドだ。
24HOUR CONTROLのライブが終わった後、ボクの半径5メートルに居た人は「かっこいい・・」と思わず口に出してた。(ホントの話)
凄いバンドが来てしまった!
しかも1バンド目に出演で、イベント自体のハードルが一気に上がった!

※24HOUR CONTROL、次回のライブは未定

■boyfriend's dead
今のメンバー構成になってからのライブも何度か観たが、特に印象深くて圧倒されたのがpara-diceでのライブだった。シューゲイザーがパンクの亜流であるべきノイズが、ある意味クリアに体験できた。その出音を作れるのがpara-diceであり、それを鳴らせるのがBOYFRIEND'S DEADだ。今回もその再現を狙っていた。

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結果、期待以上の出音であったし、それにも増して驚いたのが、ステップアップしていたboyfiriends deadのセットリストだった。
タイトでシンプルな構成の曲が多くなったし、日本語の曲があったのも良かった。こんな曲もやるのか、という伸びシロも魅せてくれる。
あと、たぶん既曲のアレンジだと思うんだけど、曲の展開が変る分岐点、言ってみれば"曲が走り出す瞬間"の作り出し方が非常に印象的だった。これはboyfriends deadの技量とセンスでしか作り出せない部分だと思う。データベースだけで曲作ってるバンドでは到底追いつけないセンスの深さと着眼点を持ってる。
新たにレコーディングを始めるみたいでこっちもすごく楽しみ!

※boyfriends deadの次回のライブは6月28日@日本橋RHB

 ■The Foglands
終演後、para-diceのスタッフさんとThe Foglandsを観に行きはじめた時の話をしたら「え?HOKAGEでやってたの?」と驚かれた。
それだけ人前に対するパフォーマンス力が証明されたライブだったし、確かにあそこまでのライブをするバンドが、わずか1年前はnanoとHOKAGEのブッキングライブを主戦場にしてたとは考えにくい。(HOKAGEは良いところだけどね)

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今はイベントへの出演がひっぱりだこになり、ブッキングにも出演できなくなった。関西で有数の人気バンドになった。
この日は来月リリースが待たれるnimi ALBUMを中心としたセットリストだった。Foglandsのライブも随分観たけど、この日が一番だった。特に最後の「Backward Pawn Blues」に至っては、かっこよさが琴線にふれてしまった。不覚にも感涙しそうになった。
その「Backward Pawn Blues」が新譜の先行公開としてSoundCloudにアップされてる。



めちゃめちゃかっこよくないですか?これ。
ボクがまだモダンガレージバンドをやってた5年前。東京でThe Mirraz、veni vidi vicious、サイサリなんかが”東京ロックンロールリバイバル"としてもてはやされてた一方、関西ではまだゼロ世代と旧世代のガレージバンドが権力を握ってた。洋楽志向のバンドに対しての理解の無さ、冷たさは半端無かった。今は全然状況が違う。
こういうバンドが関西に現れるのが夢だった。こんなバンドになりたかった。
 
※The Foglandsの次回のライブは6月21日@塚本elevate

■Klan Aileen
リハの時に、
「どの曲も京都の時と全然アレンジ違うじゃないですか?」と聞くとVo./Gtの松山さんは「それはいつもですよ」と返答してくれた。
ライブごとに全曲アレンジを変える?
前日、渋谷陽一のラジオでデビュー当時のツェッペリンの解説をしてた中で同じエピソードを話してた(ツェッペリンはcommunication blakedownとGood Times Bad Timesを混ぜた曲をやったりしてた)。ツェッペリンと同じことするって・・。Klan Aileenの実力の深さは底知れない。

この日はその底知れなさが如何なく発揮され、目の当たりできたライブだった。

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前述で、para-diceの外音について絶賛したが、それが1番顕著に出たのがこのライブだった。
Klan Aileenが持つ音作りに対する果てしない才能と、それを許容するpara-dice滝井さんのPA技術のマッチングが素晴らし過ぎた。
結果的には本当にただ引き込まれては圧倒されるばかりの、ナインインチネイルズをフジロックのグリーンで観てるようなモンスターライブになってた。半端無い緊張感と迫力。格が違う。凄いの一言。

2014年の指折りの歴史的ライブだと言っても過言ではないくらいのものだったと思う。
フジロックは今年、Klan Aileenを出演させるべきだし、ARCADE FIREはpra-diceでライブすべきだ。

※Klan Aileenの次回のライブは未定。たぶんフジロックかグラストンベリー。

■NINGENCLUB
「最後にNINGENCLUBを持ってきたのが良かった」とpara-diceのスタッフから褒めていただいた。そう、出演者を決める段階でこの日の出演者を総括できるのはNINGENCLUBしかいないと思ってたし、やっぱその通りだった。
そのNINGENCLUBにとっても久しぶりになるpara-diceライブ。でもハコを乗りこなしてる感。相性はばっちりだ。

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1曲目「△」でスタート(だったはず・・)※修正:正確には"ポストモダン"でした。para-diceにレギュラー出演してた頃の、NINGENBOYS時代の曲。para-diceスタッフや当時ここで観た経験のある観客に、「I'm standing here」と訴えかけるような、にくい演出。時の経過を感じさせない名曲だ。

その当時、なぜNINGENCLUBはボツ曲(ライブでやらなくなる曲)が無いのか?と岸田君に尋ねたことがあり、それに対して「それはライブで演奏するまで(世間に披露するまでの)詰めが甘いからだと思いますよ。他のバンドは割と未完成でもライブで試しに演奏してる場合があると思うんですけどうちは無いですよ。」と返答してくれた。だからNINGENCLUBの曲はいつまでも輝いてて、いつでも胸を打ってくれる。
この日はアンコールで「サリンジャーソング」を演奏してくれた※修正:アンコールは"シティライフ"と"地下鉄"でした。なんでここまで記憶違いが・・・ ボクがNINGENCLUBと出会ったきっかけになった音源に入ってた曲。※一応"地下鉄"もその音源に入ってるからね・・
この曲のおかげでその頃やってたバンドをクビになった。そしてこのUKROCKNITEの1回目をやるきっかけになったのも、「この曲を演奏するバンドを呼びたい」というものだった。
25回目も出てくれてよかった!

終演後、ボビーさんが他の人にNINGENCLUBとの出会いを語ってた。やっぱ出会いを語りたくなるバンドなんだ!って実感。いつまでも最高。

※NINGENCLUB、次回のライブは未定

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左下、THE WHOのTシャツの方がこの日、PAで尽力いただいたPAの滝井さん。偉人。

その日で洗い流される"パーティー"なんてものとは程遠い、良い緊張感と恍惚感に溢れた、人に語りたくなるイベントができたと思います。音楽の歴史をわずかでも動かせた日でした。UKROCKNITEはそのためのイベントです。

次回UKROCKNITEはまだ未定ですが、できれば今年中にもう1回やろうと思っています。
昨日来てくれた方々はまた来てください!

TJ
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