昨日は三国が丘FUZZに行ってきた。
満員電車で虐げられながら、わざわざ1時間もかけて三国が丘まで来た理由は、先日発見したBalloon at dawnを観に来たのだ。
偶然見つけた「TEN」というMVはバンドをやってることの楽しさが、若干はにかんだヤンチャさが溢れる良いホームビデオだった。そしてなんといっても曲が良かった。
メロディとか楽曲の骨子としては、かなり高いレベルで出来上がっているのだけど、まだ完全に表現しきれていない、というかそこは彼らの何らかのこだわりが、ただの邦楽ロックのトレースに終わらせていない、インディー感を垣間見た。
しかしながら、彼らはこの曲でロッキンオンジャパンフェスとサマソニのオーディションで入賞している。(※オーディション進行中)
おそらくはロックに対してそこまで求めない、浮遊層的な人たちにも届くというところが評価されたのでは、と個人的には思うが、そうでなくってPitch fork なんかを毎日見てるような洋楽インディーマニア層に受けそうなポップさも持っている。どっちかに偏りがちなバンドが多くなっている中で、これは貴重な存在だと思った。
実際、彼らのライブ演奏はまだ未熟だった。ドラムがいないから打込みにしてるんだけど、そのチープさを覆せるようなパフォーマンスなり、音作りにはできていない。物足りなさを感じさせた。
ただし、作曲センスはやっぱり圧倒的に高かった。
特徴のある声に惹きつけられはするけど、いづれも歌だけの曲じゃなくて、ちゃんと各パートが意味を持つフレーズを重ねて楽曲を成り立たせてる。
MVの「TEN」以外の曲も、シンセとギターリフのアンサンブルから軽快なリズムを作り出す、Vampire weekendみたいな手法の曲だったり、DEVOみたいな変なメロディラインのソロギターの曲だったり、部分的にも見逃せない味を入れてくるところがにくい。
前述、音作りに言及したが、打込みのドラムの音に合わしているのか?ギターとベースの音をかなり落としているが原因だと思う。(FUZZのPAシステムが打込みにあまり対応してない気がする。音が混ざってわからなくなるよりは確かにこっちのほうがいいとは思うけど・・)たぶん出音の調整が思うようにできるようになればかなりのライブができるバンドになると思う。
いずれにしても、少しのキャリアで成長するのは目に見えてるし、"ライブバンド"なんて自称してロクな曲作れないバンドからは、かすんで見えなくなるくらい先に行ってるのは間違いない。
場所的な問題もあって、FUZZにはいままで来ることはなかったけど、悪いところではなかった。キャパも程よいし、心斎橋の頃のクアトロみたいなイスがある。ストロボやLEDをふんだんに使った照明も良かった。
この日は15周年記念イベントということで、ここによく出演している地元住民のバンドの人たちであろう人たちがいっぱい来ていて、平日の割には賑わっていた。バンドとライブハウスの信頼関係が強そうな、良い雰囲気のハコだった。
そんなBalloon at dawn、次回のライブは、、、
2014年8月30日(土)難波artyard studio
NEIGHBORHOOD vol.1
Balloon at dawn
BOYS AGEAnd Summer Club
JESUS WEEKEND
DJ [K](Garden / New Wave Nite)
この日の出演者はFUZZとは打って変わって、洋楽インディ系のバンドばかり。
冒頭でも書いたとおり、どっちでもハマると思う。
今見るべきバンドです!絶対に見るべし!
TJ
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