いやいやいや。
めちゃめちゃ良かった!
思ってたのより5倍良かった。Maholoba city pop。
ちょっと今日は時系列無視で書き始めますが。
「シティポップ」的なブームがゆっくりと東京から火がついて、集客にめどがついたのか、ようやくSMASHからツアーも何本か出てたりしてますが、はっきり言ってもうその辺のブームを蹴散らして終焉させる力が、はっきり言って確実にある。
彼らのライブは、サニーデイサービスの「若者たち」、中村一義の「金字塔」、真心ブラザーズの「勝訴」、ホフディランの「多摩川レコード」、小沢健二の「犬は吠えるがキャラバンは進む」、BUMP OF CHIKENの「THE LIVING DEAD」、、、を聴いたときのような高揚感が得られるはず。
この辺に影響を受けまくって、原点としてやってるバンドは、今だにメジャー、インディ問わずたくさんいて、ギターロックとかジャンル名乗るのはたいがいそうで、もうこの10年くらい嫌ってくらいたくさん観たり聞いたりしてきたけど、Maholoba city popに至っては完全に"結果的に"ここら辺と肩を並べてる。
そういう2次的なバンドとの線引きははっきりわかる。
たぶん、前述のバンドの影響はまったくないわけではないだろうけど(音的にはわからないけど常識的に考えて)それらのバンドが成り立つ要素をバラして、自分らのバンドの要素にできてる。
確かに演奏はまだ未熟なところはあるけど、楽曲を作る上での視点は、今はもう、日本のインディロックの原点的な、これらのバンドを初めて観た時くらいの高揚感だ。このバンドは。
ホームページでもアップされてる「27歳」はちゃんとライブバージョンにアレンジしてるし(またこのアレンジの仕方が!)、「春の歌」と紹介した新曲?ははからずも、ものすごくCITY POP感万歳の、ではあるけど、1970年代にあらず。ノスタルジーじゃない。確実に2010年代の歌である。
(twitterでメンバーの方は「すごく良い曲ができたので」と、「うまい肉じゃができたので」みたいな温度で書いてるけど、そんなもんじゃないくらいすごく良い曲)
そう、Maholoba city popは歌詞がものすごくいいですよ。一人称が「わたし」って使う曲。全部じゃないんだけど。ことばの使い方がすごくいい感じなんですよ。なんかあざとくレトロ感を出してる風じゃ全然なくって。ビールにすごく合う。
最後の曲なんか90sの椎名林檎ですか?ってくらいの傑作曲。
ステージ上のMaholobaのメンバーはどう見ても20代はじめか、それよりも若い感じなんだけど、曲だけ聴いたら、ここ20年くらいのロックを聴きつくしてるくらいのデータベースすらも感じるし、かと言って、やっぱり今だなってフレーズもあるし、不思議なバンドだよな。
とにかく全編に渡って最高で、ビールはうまいし、本当にあと2時間くらい見たかった。
ワンマン観たい!
もしくはNo.1 SOUL SETあたりとツーマンだったら本当イイ感じだろうなあ
sound cloudにアップされてる楽曲も良いけど、ライブは確実にその5倍良い。
落ち着いたレビューはまた次回。
TJ
PR