Klan Aileenの遠征ライブを観に名古屋まで行ってきた!
名古屋近いっていっても夜だけ日帰りってやっぱ疲れた ー
Klan Aileenの存在は自分で見つけたわけではなく、ある人から教えてもらった。
いわゆるJ-ROCKという文脈ではなく、洋楽っぽいリアリティ、世界的な流行と同列に並ぶことを狙ったバンド、それなりに作られたMVってここ1年か2年くらいで結構出てきてて、その気で探せば、その方面のバンドは結構な数見つけることができる。理由は様々だが、がっかりさせられることも結構多い。
でもKlan Aileenについては、直感的ではあるが、それらとは一線を画す光るものがあった。
洋楽ロック的だというフィールドではあるけど、何かの曲のフレーズをアレンジしてもってきましたとか、データベースを編集するようなディレクトのセンスが長けてるものではなく、ちゃんと自分たちで楽曲が製作しきれる、プロダクト的なセンスを感じられた。
彼らが2012年5月にリリースした第1弾MV「Astroride」は、
「あなたがこれから耳にするのは、一生涯規模の普遍的ロックアルバム。
このアルバムは、バンドのヴォーカル,ギター, ソングライターである松山が、
BOSSのBR-600(8トラックのMTR)とダイナミックマイク3本のみを使用し、リズム演奏から ミキシング、マスタリングまでも自身で行い、ほぼ一人だけで作り上げた作品である。」
というビックマウスとも捉えられる文章が添付されているが、1聴すれば打ちのめされる。
それに相応する以上におつりがくるくらい唯一無二の存在感を打ち出している。
表面上ではドリーム・ポップ的なカラーではあるが、実はオーソドックスなロックの手法を複合的に組み立てた、普遍的な魅力に満ち溢れている傑作曲だ。
続いて2012年12月に第2弾としてリリースされた「Ante」は男らしいロックのリフで構成された、シンプルでありながらも、高揚感を誘うポイントは十分に布石された、クールでありながらも実に爽快な曲だ。
この2つの曲を聴くと、とても同じバンドが同じ時期に作ったとは思えない。両方ともが別の顔を持ちながらも、とてもクオリティの高い楽曲である。
そう、Klan Aileenは楽曲がよい。だからこそ、こんなバンドがどんなライブをするのか?いち早くライブが観てみたかったのだ。
本日18:20 ----------------------------------------------------------------------------
新幹線で新大阪から名古屋に向かう。
豊橋に帰るときとか、大阪⇔名古屋は行き来してるけど、日帰り覚悟に、こんな時間に名古屋に行くのはさすがに初めて。
自由席は会社帰りの人たちでいっぱい。酢豚弁当に一番絞りSTOUTは合わなかった。
19:10------------------------------------------------------------------------------------
名古屋に到着。久しぶりに栄に降りる。
名古屋にライブを見に行くことはたくさんあったけど、ローカル向けのライブハウスに行くのは以外にも今日が初めて。地下街の地理をまったく忘れてて結構迷う。
19:45 -----------------------------------------------------------------------------
今回の会場、栄TIGHT ROPE前に到着。
写真はライブハウスが入った雑居ビルの看板。ホームページには「クラブがいくつも入った音楽ビルの3Fにあります」とあったけど、どれが何の店だかわからないし、肝心のTIGHT ROPEの看板が無い。でも3Fに行ったらそのとおりライブハウスがあった(当たり前だけど)。
TIGHT ROPEは大阪で言えば地下一階くらい?200人規模かな。ステージがちゃんとあるし、上に画面モニタ-があって”観れる"ための設備は整っている。
ステージ上では高校生のバンド(?)が1万円くらいのギターでGREEN DAYのAMERICAN IDIOTを演奏中。さらにはミッシェルガンエレファントの「世界の終わり」の内容のほぼ9割くらいを自分たちの曲に置き換えた(ことにした)オリジナル曲を演奏。
「おわ、なんだこれ?」と思ったけど、東京にはこんなバンドいないだろうし、地方感にあふれてて、KLAN AILEENにとってはこれはこれでいいんじゃないかとも思った。
こういう町内のお祭りみたいなムードが名古屋っぽい光景でもある。
20:15 ------------------------------------------------------------------
オンタイムにKlan Aileenの2人がセットの準備開始。
どんな音を出すのか?緊張が走る。
20:20 ---------------------------------------------------------------------------
Klan Aileenスタート。
かっこよかった!
1曲目、音源よりもかなりアレンジされた「Astroride」。どちらかといえば「Ante」に近いようなガレージロック色の強い曲になってた。音源の時点でかなりの完成度だったものを、さらに手を加えて別の魅力に変換させてしまう。柔軟なアレンジ力とに驚かされる。
「音源完全再現」みたいなバンドではなく、ライブはライブとして、パフォーマンスの形として独立してとらえ、ここで表現してかっこよくなる音使い、パフォーマンス、アレンジが各曲にしっかり施されており、ライブで演奏されるべき価値は存分にあふれていた。
次はどんな音を出すんだろうと、瞬間瞬間で期待させてくれる。
絶妙なカバー曲を挟み、そして「ante」まで。あっという間の26分だった!
でもPAが相当に酷かった!
外のスピーカーからドラムとギターの音が聞こえない。2ピースなんだから、ドラムの音出てないとか厳しい。
そんな悪環境ではあれど、音源とは違った温度で鳥肌たたせてくれる瞬間はちゃんとあった。
彼らの楽曲にひっかかるものを感じた人なら、ライブも是非観てほしいと思う。
観れて良かった!
んだけど、なんだよあのPA、、、。 せめて普通クラスのPAで見たかった。。
21:00 -----------------------------------------------------------------------
Klan Aileen松山君に軽く挨拶、一声かけて、脱出。
テレビ塔がきれいだった。そういえば名古屋に来てるんだった。
また帰りが長い。名古屋駅に向かう。
21:30 ------------------------------------------------------------------------------------
名古屋駅にちょうどきてた岡山行きに乗り込む。
自由席はまだ混んでた。なぜか車内販売のアイスが売れまくってた。(食べてる人たくさんいた)
東京ポッド許可局の「DJわからない論」をまた聴きながら一眠りする。
22:20 ------------------------------------------------------------------------------------------------
新大阪到着。
名古屋滞在時間は約1時間。あっという間の高速弾丸ツアーだった。
移動時間のほうが圧倒的に長かった。
でも行ってよかった。
Klan AileenはUKROCKNITEに出演してくれます!
くわしくは
こちら。
NINGENCLUB、The Foglands、今オファー中のバンドも含めて、一緒に競演するイベントになるということを考えると、我ながらかなりワクワクする!
6月14日です。よろしくお願いします。
TJ
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