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Suedollar Yankeeショートインタビュー ~2ndデモ[ DEMO 2 ]リリース~



24HourControlのメンバーを中心に2016年に結成されたSuedollar Yankee(スーダラーヤンキー)が、9月30日(土)に開催された京都nanoでのイベントよりdemoEP[DEMO 2]をリリースした。イベント直前の現場にて、
リリースにあたっての経緯とバンドの状況などを聞いた。
 


 


アーティスト:【Suedollar Yankee】山内大地(Vo./Gt.) 、山岡 錬(Ba.)、ハヤシケイタ(Ba.),西 祥吾(Dr.) 
2017年09月30日 場所:京都某所


「全部ラブソングですよ」
-今回のリリースにあたっての経緯を聞かせてください。

山岡
「(前のバンドから)今のバンドを結成したのがちょうど1年前で、最初はSoundCloudだったんですが、早いところ形になるものを出そうと話して、音源を2枚出して、それぞれレコ発のイベントをしようと計画してたんです。6月に赤盤が出せて、今回のが出せてと、予定どおりですね。」



-前作も合わせて6曲がすでにあって、それぞれ2つにわけて出したと?
大地「そう。さっき言ってたような計画をして、その中でできた曲もあるかな。」

-エンジニアはここ(nanoのビル2Fを指さして)?
大地「いや。MississippiKhakiHair(@Mississippi_OSA) のカツミ君がレコーディングができるって聞いて。スタジオで録音して、ミックスとかマスタリングも含めてお願いしました。」   

-ライブ会場以外はどこで買えるの?
山岡「HOLIDAY!RECORDS(@holiday_distro)とTHISTIME RECORDSの姉妹店のThe Domestic(https://ttosdomestic.thebase.in/)で取り扱ってもらいます。前の赤盤を聴いて気に入ってくれた信頼できるところです。」

-今回の音源の特徴として、アナログ感というか、Lo-Fiなザラっとした感じが強調されてて、音で前作と違いが出てると思ったんだけど意図的に?
大地「(前のと)わざわざ分けてるし、それぞれの特徴が出ればいいかなと。」


-西君にとってはどう?
西「曲は聴いてもらって判断してもらえればね。曲が軽快っていうのもあるんですけど、リズムは2枚目のほうが聴きやすいと思いますよ。」


-前のバンドの時によく言われてた、あのバンドみたいとかあのジャンルだねって、出展を探られる隙間がもうないよね。かなり楽曲のオリジナル度が増した。
大地「そうですか?オケがややこしくなったんやと思いますよ。日本語とそういった洋楽的な音とのミスマッチってあるやろし。まあでもいろいろ当てはめてみて、マンチェっぽい音とかも目立たないように塗り込んであるんじゃないでしょうか。」
山岡「前のバンド名はそれで印象づけられやすいところがありましたからね。今のほうが出来る幅が増えました。」

-歌詞の特徴も、今の"日本語バンド"みたいな
斜め上視点のCITY感がないよね。
大地「そうですか?どういう感じだと思いますか?」


-都会というより郊外っぽい。より現実に近い描写という意味でだってスケボーなんて乗らないじゃん。
大地「コーヒー持ちながらとか?ああ、そういう意味のCITYね。それは東京じゃないですか。そういうのはできないですね。・・・まーでもそうは聴こえてないかもしれないけど、全部ラブソングですよ(キッパリ)」


「恥ずかしい事歌ってるけど、堂々と聴いてくれればいい」



-今回のレコ発イベントに出演してもらったバンドはどういう見方で揃えたの?
山岡「前は日本語で音楽をやってるバンドって基準はあったんですが、今回はかっこよかったらいいじゃないって見方で決めましたね。」
大地「そうですね。Maggot Gorillazはこれ(https://www.superrealrockmagazine.net/single..)見ていいと思ったし。CANDYは1回目から次は出てほしいと決めてました。」



-イベントの開始が割と早い(18:00)よね。
山岡「その分早く終わりますよ。土日だから遅くする意味ないし、(ライブハウスのブッキングとかで)11時終わりとかありえない。お客さんも早く帰れれば、帰りたいと思うんじゃないでしょうか。


-そう思う。遠くから来る人もいるしね。
大地「終わってからゆっくりみんなと話す時間が欲しいんです。」


-今年はリリース以外も東京に遠征したりと活動が活発になってるけど、これからは?
大地「今後は活動の拠点が変わるかもしれないです。関西に住みながら活動の中心は東京にしたほうがいいじゃないかと話してるんです。」

-それはなぜ?向こうのほうがチャンスがある?
大地「それもあるだろうし、同じことするんだったら時間かけても東京に行ったほうがね。人が多いし、ノルマもとられないしね。」
山岡「東京のほうがリアクションが早くてわかりやすい印象がありますね。」

-向こうで繋がりがあるバンドもできてきた?
「ペトラザ(@pedraza_band )とか仲いいですね。いろいろやれそうな基盤はできてます。」

-また近くで東京でライブする予定はあるの?
大地「はい。10月とか11月とかに予定してます。」

-反応が広がってくればいいよね。
山岡「でも(ネット上では)みんなあんまり反応してくれないんですよ。反応のツイートが次の日に消えてたりとか・・・。」
全員「笑」

-なんでだろう?
山岡「わかんないですけど、恥ずかしいでしょうか。自信を持って聴いてほしい。」
大地「オレらは恥ずかしいこと歌ってるけど、聴いてるほうは恥ずかしいと思わなくていいよ。」

ーその時はいいと思っても次の日に冷めるのかな?
山岡「そうであれば、恥ずかしいと思われないバンドになりたい。次の日まで良いと思わせるバンドになりたいですね。」

-じゃあ今日は次の日まで酔いを残させるライブをしてください!
大地「わかりました」


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Suedollar Yankee


関西で活動する4人組バンド。6月に[DEMO 1]、9月に[DEMO 2]をリリース。


音源はいづれもHOLIDAY!RECORDSとTHISTIME RECORDSにて取扱い中。

▽視聴
https://soundcloud.com/suedollaryankee

▽リンク
Twitter: https://twitter.com/suedollaryankee
soundcloud: https://soundcloud.com/suedollaryankee





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BLONDnewHALF / Clean



関西の現役インディバンドで代表のバンドは?と問われたら『BLONDnewHALF』と即効で答える。
おそらくボク以外でも現場でBLONDを体験した人なら異論はないと思う。

あらゆる面で最強。このバンドを置いて"インディバンド"を語ることは不自然ではないか。そういうバンドだ。


ここ数年接触したほとんどのインディバンドが、ライブを頻繁にやることを好まない。
というか、ライブをすること自体を好まないし、それが特別だという意識もないようだ。
確かにまだリリースもなく、客も付かないうちから闇雲にライブをしていくのは賢い行為ではない。


しかしボクが"演者"としてライブハウスに通っていた2008年頃は月に2回3回4回、ライブをするバンドが珍しくなかった。客がいなくても、ライブを遂行することだけを目的にしたバンドがとにかく多かった。だいたいのバンドはおのずと疲弊してどんどん消えた。


 


そんな時代の中、BLONDnewHALFは月に10本~20本というケタ違いのライブ本数をしていた。
しかもどのライブも"こなしてる”なんて意識は微塵も感じさせない圧倒的な熱量と完成度のパフォーマンスを見せる。どんなイベントでもBLONDをトリにすれば間違いはなかったし、回を重ねるごとにバンドの結束力も楽曲のクオリティも高くなり、どんどん成長させていた。
さらにVoの家出ジョニーはBLOND以外に『家出少年』と『パラリンピックス』というバンド(あともう2つあったかもしれない)でもコンスタンスに活動しており、そして8月には須磨海岸で自主企画のフェスを開催し、2週に1度、ネットラジオ「シマシマリクエスト」を配信していた。「家出ジョニーは3人いるんじゃないか」という噂も流れたほど尋常じゃない活動量だった。


あの頃、「関西のインディにはBLONDがいるから」というのはすごく大きかったし、今でもそれは変わらないと思う。
あと、ステージを降りた彼らはいつも気さくだった。メジャーで出るような有名なバンドも、かなり前からローカルにいる年配バンドも、昨日出てきたような新人のバンドも同等に接した。COMIN'KOBEみたいな大きなイベントでも、集客が見込めないよくわからないイベントでも全力のライブを披露した。決して媚びることはなく、常に相手をリスペクトする立ち位置だった。もちろん楽曲も素晴らしいんだけど、バンド活動に対するそういうリベラルな姿勢から真のパンク・ロックを感じた。


 


そんなBLONDnewHALFが8月に新譜アルバム『CLEAN』をリリースした。
彼らの代表曲『IN ORDER』から始まり、緩急をつけながら疾走する16曲。
前作から実に9年。あれからおよそ2,000本のライブがどこかで繰り広げられたわけだが、
まるでそのすべてを集めたようなすごいエネルギーがつまった作品だ。特に最終曲『Nle』のベースラインは鬼気迫るものだ。
パンクであり、サイケデリックであるが、楽曲のひとつひとつはすごく繊細にアレンジされていて不思議なポップさがある。すごいパワーだけど何度でも聴けるキャッチーさがある。
"ニューウェイヴパンク”というジャンル説明が邪魔になるほどの快作だと思う。




でもBLONDの真髄を体験するのはやはりライブだ。
まだ見たことない人は絶対見るべきだ。


BLONDは今でも月に10~15本のライブ活動を続けている。
この記事を何月何日に見てるかわからないけど、おそらく今日もBLONDはどこかのライブハウスに出てる。http://blondnewhalf.tumblr.com/
当日券でいいから見るべきだ。
おそらく、その日もどのバンドにもどの映画にも負けない、最高のライブ体験になるであろう。

NAHAVAND@梅田シャングリラ(THE NOVEMBERS 「美しい日」ツアー)

※前回の京都nanoの終演後、「ライブは良かったけど、外音にもっとインパクトがあればよかった」という感想を伝えたら「じゃあ次はリハで外音聴いてくださいよ」ということになり、臨時スタッフとして参加してきた。リハの段階からNAHAVANDにくっついてたので、今回はその視点で雑文を書きます。


 


リハ前の16時くらいにはシャングリラの楽屋に入り、挨拶を済ませ、リハに入った。


とりあえず前回のnanoのイメージでPAさんに音のリクエストをしたけど、自分も50人くらいのキャパのPAしかしたことないし、満員レベルで入った場合の出音が想像つかなくて悩んでいたら、良いタイミングでリハを見てたNOVEMBERSの小林さんがアドバイスをくれた。良い点と足りない点をこれ以上ないくらいに的確にコメントしてくれ、かなり完璧に近いような出音に仕上がった。


 


その後もNAHAVANDの楽屋に小林さんが来てくれ(というかお礼をするために宮内君が呼んだ)、ライブの"音"についてさらに詳しいアドバイスをしていただけた。


今回NAHAVANDの位置づけは前座ではなくゲストだった。ボクが昔バンドしてた時に何とかってバンドをお金で呼んで共演(前座?)をしたことがあったが目も合わせてくれなかった。思い入れが相当違う。


「NAHAVANDとNOVEMBERSは曲の方向性は違うかもしれないけど、フロアへ心地よくキャッチーな音を届けるという目的は共通して、、」ということで、音へのこだわりから、ライブに対する思い入れ、今日のNAHAVANDに求めることまで、ロジカルでわかりやすく、しかもすごく丁寧な口調でを語ってくれた。なんというか、例えば技術者とか料理人とかみたいにすごくプロフェッショナルな姿勢を持った方で、「あーこれが本当のミュージシャンなんだ」と強く感じた。


前売りでほとんどが売れていたというし、開演の30分前にはフロアのほとんどが埋まっていた。当たり前だけど、NOVEMBERSを見に来てるお客さんだ。ここにNAHAVANDのスタイルが果たして伝わるのか?興味がなくてIPHONEをいじりだす人が続出するんじゃないのか?何年か前のプライマルスクリームのライブ中に隣の人がドッカンバトルをしてて驚愕したけど(何しに来た??)、あれが起こるんじゃないか?と心配した。ボクはフロアに忍び込み、様子を探ることにした。


定刻の19:00になり、NAHAVANDが登場した。最初の2曲はやはり若干フロアは硬かった。でも誰1人ドッカンバトルをする人はいなかった。(逆にスマホで写真を撮る自分が怪訝そうな顔で見られたくらい)さっきの小林さんの言葉を思い出す。「うちのライブに来てくれるお客さんは最初は真剣に様子を見てて、気負いせず正直に情熱を傾ければちゃんと反応してくれる」NOVEMBERSのお客さんのジャッジは正直だ。それに応えるべくNAHAVANDのライブは前回の京都nano以上に情熱的なステージングを見せた。出音も良かった。『made』では神がかった低音が響いた。体を揺らしてる影もちらほら視えはじめ、中盤のMCから最後までフロアから拍手が起こった。最後のHold Onでは拍手喝采だった。良かった!NOVEMBERSのお客さんにもNAHAVANDのパフォーマンスは響いた。


 


その次のNOVEMBERSのライブについては初体験の自分がライブの感想を述べるのはおこがましいので控えておくが、曲を知らなくても最初から最後まで引き込まれてしまった。さっき楽屋で話してたことも思い出しながら見ていたが、やはり音が素晴らしい。繊細な音も、迫力のある音もすべて無駄なく琴線に触れる音だった。


 


ライブ中、3回のMCの中で小林さんは3回ともNAHAVANDに対する思いやエピソードを語った。今回のNAHAVANDの起用はフックアップではないと言う。3年前にNAHAVANDから若干無礼で正直な手紙と音源を受取り、その内容で"感じたこと”があったことから共演を熱望し、今回実現できた。つまりは"美しい日"というツアーの中でなくてはならない特別な存在だったということを一つ一つ言葉を選びながら語っていた。


テンプレのMCでごまかすのではなく、今日のライブに対する自分の思いを真摯に伝える誠実さ。また、共演者も含めたこの日が特別な美しい日であった意味を伝える姿に、プロフェッショナルさを感じざるを得なかった。




プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

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