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Jurassic Boys @下北沢ZONE-B

ちょうど東京で用事があってJurassic BoysのGIGを観てきた。
自分はJurassicsのWeb担当なのでその日に早稲田でGIGがあるのに気づいた次第である。

じゃあ早稲田に近いところにホテルを取ろうとgoogle map上で探してとったのが新宿のカプセルホテル。これが失敗だった。
大浴場があるのはいいが(大浴場必須)、早稲田までは電車で乗換えが必要でそんなに近くなかったし、通路でウロウロする人が多くてうるさくて寝られやしないじゃないか。とにかくチェックインを済まし、メシを食わなければ。
初めてのラーメン二郎は予習どおり『ラーメン小』にしといたけど、自分以外は『ラーメン大』と"マシマシ"をサラっと注文するツワモノばかり。店内はモノラルサウンドのAM(荘口彰久のラジオ)が流れ、周りは異常にモヤシだのチャーシューの塊だのが山盛られた"マシマシ"を大汗を流しながら無心に食べる男たち。そんな異常な緊張感が張り詰める中で食べる二郎ラーメンは・・・

とかそんなラーメンレポートはどうでもいいとして、さて到着した早稲田ZONE-Bは地下鉄出口のすぐ近くで看板もわかりやすかった。

初めて入るライブハウスっていうのが嬉しいものである。
チャージを払って中に入るとバーカウンターがあるんだけど、ライブスペースのフロアがどこかわからない。楽屋とか荷物置き場とか裏口とかトイレとかの扉を開けまくって全然見つからない。この迷路感がまず楽しいだけど、この日は結局見つからず、カウンターの人に聞いたらさらに下の階らしく、そりゃわからない。



フロアに入るとJurassicsがちょうど準備中だった。
彼らに会うのは数か月ぶり。前回は大阪のセカンドラインで招待選手扱いだったけど、今回はホームグラウンド。
リハをしてる途中で客電気が落ち、成行きでライブがスタート。「あー、ここはそういう感じなんだ」ってローカルルールを感じるのも嬉しい。
ライブが始るとフロアにはたくさん人が集い、コールする人も。やっぱホームでの人気っぷりを伺わせた。
早々に「***を***でなんかオレぶっ壊れたみたいで」ってMCし、冷たいものをかなりキメてるんじゃないか?ってくらい江戸アケミ級の高いテンションで歌い上げる龍承氏。やっぱ当人たちもホームは楽しそうだ。
初めて聞く何曲かの曲もメチャメチャよかったし、『砂だらけのベッド』とかEMPTY PAGE時代からの曲もアレンジとか絶妙なコーラスワークでグっと深みが増していて、かなり満足度の高いセットリスト。気が付いたら終わってた爽快なGIGだった。



その後はさっき迷ってたバーカウンターのフロアでJurassicsと近況の話を聞かせてもらったり、彼らと古くからの付き合いだと言うKumagusuの山崎さんと話させてもらったり、束の間の東京インディータイムを堪能させてもらい、例のカプセルホテルの大浴場に浸かるために早々に引き上げたのだった。



この日の冒頭に演奏された現時点で最新曲の『Christmas Cherry Coke』。今年も新リリースがありそうだ。



ホテルに帰って調べたらKumagusuもかっこいいバンド。立膝で熱燗を呑んでるのが山崎さん。

TJ

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POST MODERN TEAM 『COME ON OVER NOW』リリース記念インタビュー


12月13日(金)POST MODERN TEAMの3RDアルバム『COME ON OVER NOW』がリリースされた。ホントに今作はリピート回転必須の、インディロックファンにとって金字塔的作品であると思う。


私はリリース1カ前に扇町para-diceで開催されたプレレコ発イベントにて一足先にアルバム収録曲を堪能していた。そこで浴びた『LISTEN TO THE MUSIC』の衝撃は今でも思い出されるが、PMTにしてはいつもより長い尺の曲であることが新鮮だったし、特筆すべきはメロの深さだ。尺が長ければ長いほどそれは突き刺さってきた。そして浪々と響き渡るアウトロのギターサウンドがフロアをサーフさせる光景を確かに目撃し、今度のアルバムは絶対ヤバイものになると確信した次第であった。


その場の予感のとおり(イヤ、それを上回るレベルで)『COME ON OVER NOW』はM1の『LISTEN TO THE MUSIC』からアコースティクナンバーのM11『 Thank You For The Good Times 』までどれも落とせない傑作曲揃いであり、それはリスナーもすでにご承知であろう。


以下はその扇町para-diceのイベントにてライブの素晴らしさから岸田君に衝動的に懇願して、年末の忙しいところをわざわざ時間を割いてもらって実現したインタビューである。当日は約2時間に渡って熱い思いを語ってくれたが(コメダ珈琲の店員が注文してもいないものを持ってきてくれるほど)すでに既出の記事と重複している部分を省いた。「マイペースだ」と言いながら制作に向けた思いが狂人クラスに熱く、まさに自分自身が『OVER NOW』を繰り返して生み出された作品であることが垣間見れた。



アーティスト:【Post Modern Team】岸田 剛
2017年12月15日 場所:大阪 コメダ珈琲 天満店


まだほとんど曲がなかったのにレーベルに打診してた


ーリリース後にtwitterで流れてくるニュース見てたら「待ってました!」みたいな反応が目立っててPost Modern Team(以下PMT)もだいぶ浸透したなーって思ったんだよね。タワーレコードも大阪、東京以外で地方とか小さい店舗とかでも取り扱いが多かったよね。

岸田「そうですね。タワーレコードではいろんな店舗で盛り上げていただいていてありがたいですね。仙台とか広島とか今まで行ったことないところからも反響があって嬉しいです。」

ーそれはやっぱり前作がすごく受けたから?

岸田「リリースした当時はそういう実感はなかったんですが・・それこそPMTはこれまでも爆発的にブレイクはしてませんが、じわじわと支持されてる印象はあります。活動もマイペースですからね。」

ーそれで順調に支持してくれる層が増えたのかもね。PMTの音って正に今で言う"インディロック"って音の代表だと思うんだよね。そういうジャンルで括られるのって抵抗ある?

岸田「インディロックですねって言われたら「はいそうです」って即答しますよ。シティポップって言われるのを嫌がるバンドが多いって聞きますが、PMTはシティポップだね!って言われても「そうです」って言いますよ(笑)どんな風に捉えてもらってもいいんです。」

ーHOLIDAY! RECORDS(以下HOLIDAY!)との出会いはどんな感じだったの?1stはAno(t)raksだったよね?

岸田「Ano(t)raksはその頃webだけのリリースだったので、無理やり頼んでAno(t)raksからのリリースにしていただいて、なのでほぼ自主だったんですよ。でその頃によく見るようになったHOLIDAY!に1stの販売をお願いしようと(レーベルオーナーの)ヒデアキに会ったところ、住んでるところも近くて歳も近いってこともあって、よくラーメン食べに行く仲になったんですよ。」

―ラーメン友達(笑)その縁で前作の2ndがHOLIDAY!の第1号リリースになったと?

岸田「HOLIDAY!はwebやライブハウス会場でインディバンドの音源を販売するディストロだけのレーベルだったんですよ。でもそのうちリリースができる機会になって、ちょうどそのタイミングでPMTもネットで公開してる曲が貯まってたから2ndが出せないかってお願いしたんですよね。」

ーじゃあ今作も曲が貯まってきたから出せるか打診したの?

岸田「今回も確か・・・ボクから出してって言ったんですよ。2017年のはじめくらいかな。でもその時ってたぶん3曲くらいしかできてなかったんですよね。ほとんどがアルバムを出すって決めてから作った曲ですよ。」

―えー!じゃあすごい急な制作ペースだね!曲がまだなかったのにリリースをお願いした動機はなんだったの?

岸田「詳しく覚えてないですが、自然な流れで「出せますか?」ってレーベルに聞いてましたね」

―そういう衝動があったんだろうね。で、今作はいろいろレーベルと意見交換しながら作ったんだよね。

岸田「そうですね。ヒデアキは歳も近いから「オアシスのこういうのにしたい」とか言ってもわかってくれて、アレンジとか選曲とかミーティングしながら決めたんですよ。特に1曲目の『Listen To The Music』って尺が長くて曲調的にも実は最後にする予定だったんですがヒデアキからこれを推したいって強い要望があって1曲目にしてMVも作ることになったんですよね。」

―ナイス助言だよね。今作の色を代表する名曲だと思うよ。

岸田「そう思いますか?よかった。尺が長いからMVのカットが多くて大変だったんですけどね(笑)確かに評判はいいですね。」 


一番UKロックシーンが熱かった2005年への原点回帰

ーでアルバムのテーマが"2005年"への原点回帰って言ってたじゃん?2005年に特別な思い入れがあるの?

岸田「ありますよ。僕の中で一番UKロックのシーンが熱かった時代なんですよ。ストロークスの『Room On Fire』以降、リバティーンズが解散して伝説になりかけで、あの頃一枚で消えたバンドがめっちゃ多いじゃないですか。The Enemyとか。Eight Legsとか。The Paddingtonsとか。The Viewとか。Razerlightとか。この時が一番音楽聴いてて、いわゆるルーツなんですよ。Cajun Dance Partyまでですね。それ以降はThe DrumsとかVampire WeekendとかアメリカがUKっぽい音になったから。本当の意味で熱かったのはあの時期だと思います。」
  
ー 確かに。あれはバンドブームだったよね。やっぱその熱かった時代の音楽をやってみっかと?

岸田「そうですね。PMTを始めた時は時代に合わせる音を取り入れようとしてたんです。1stの時はドリームポップとかシューゲイザーとかがブームだったんですよね。実はそこをあえて取り入れてた。2nd(2014年)の頃はシンセのバンドが増えてきたんでシンセっぽいのをやろうとしてた。でも去年くらいからジャンルが多様化していろんなバンドが出てきたんですよ。ジャンルで括られない空気になった。じゃあ何やろうかってなった時に、自分が好きだったあの時代のUKの曲をやろうと思ったんです。それと、その頃の音楽をやってるバンドも出てきたんですよ。特にDYGLなんかまさにボクが学生時代に聞いてたような曲ばかりしてるんですよ。RazerlightとかThe Cribsのカバーもしてるし。その影響もあって「あ、やってもいいんや」って確信したんです。」

―火がついたと?

岸田「そうですね。やっぱボクはこの時代の曲が好きなんですよね。10年後でも20年後でも「The Viewのあの曲がええなー」って言ってると思いますよ。」

―実はその時やってたNINGENCLUBの曲がまさにその時代のUKの音楽性だったよね。『△』なんてリアルタイムでThe Cribsの影響が強い曲じゃん?

岸田「あの頃、東京にはThe CigavettesとかSister JetとかUKっぽいバンドがいたんですけど、僕らはそこに絡むほども届かない無名な存在だったし、周りでそういう音楽性のバンドというか、シーンがなかったんですよね。」

ー今になって届くって目途がたったんだね。

岸田「でもやっぱ情報サイトとか見てると、やっぱ今でもシンセっぽいバンドが中心でDYGLとかは特殊なんですよ。だから受け入れらるのか、まだ不安なんですけどね(笑)」

ー(笑)でもあの反応を見ると、オレも含めてだけど、やっぱ待ってた人が多かったと思うよ。じゃあ、せっかくの年末ってことなんで。今年特に聴いた音楽を聞こうと思うんだけど、だいたい配信をスマホで聴いてるじゃん?どんなの聴いてるの?

岸田「そうですね・・(とitunesを開いてもリアムギャラガーしか入ってない)あっリアムしかないですね。。今年ボクほとんど家から出てないんですよ。ライブしてる以外は一年中ほとんど曲作ったり、他のバンドの曲のミックスしてたりしてたから。」

―・・すごい。やっぱそれだけ衝動的に製作へのエネルギーがあったってことの表れだね。確かにそういう熱が伝わるアルバムですよ。じゃあPMTの今後の予定は?

岸田「2月17日に東京でリリースイベントがあって。それ以降はまだ決まってないけど、東名阪は絶対やります。」

―それ以外の反響があった地域もね。

岸田「そうですね。行きますよ!」


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■Post Modern Team(ポストモダンチーム)@postmodernteam
2012年活動スタート。岸田剛によるインディロックユニット。いわずと知れたインディロックシーンの最重要バンドであり、HOLIDAY!RECORDSの看板。2017年12月13日(金)に3RDアルバム『COME ON OVER NOW』をリリース。


<ライブ情報>
2018.2.17(sut)
~Post Modern Team×Someday’s Gone W release party!!!!~
下北沢DaisyBar
[GUEST ACT] SonoSheet Susedd THE FOREVERS I Saw You Yesterday


 


<各種メディア インタビュー記事>
<SALON>http://salon-community.com/feature/480/
<mikiki> http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/16457
<ki-ft.>http://ki-ft.com/interview/post-modern-team-come-on-over-now/

Jurassic Boys@大阪 FUKUSHIMA 2ND LINE



Jurassic Boysのホームページ(http://jurassics.wixsite.com/jurassicboys)は私が作成している。
Vo.&GtのRyusho君とは前バンドempty page以来の知合いで、1年前に「オレ、パソコンの前に長く座れないんスよ」という理由でホームページの作成をお願いされた。大阪に住む自分がなぜ?という疑問はあったが、将来性があるバンドがステージアップする様子をドキュメントで追える事に期待して引き受けた。そんな縁もあり、特別な思いのあるバンドである。
案の定、Jurassic Boysは刻々と注目される存在になっていった。

はじめはライブハウスのブッキングに出てたが、更新するごとに話題のイベント出演し、今年2月にMV『CITY』を公開。音楽サイトで「注目の新人」として紹介されたことをきっかけにプレビュー回転が急増した。先週に渋谷タワレコのイベントで発売されたSingle CD-Rは即効でSOLD OUTになったと言う。そして今回、上り調子のJurassic Boysが初の大阪ライブに至った。


オープン前に話がしたく、昼過ぎにRyusho君にメールすると「今から飛行機に乗るところ」と返信が来た。バンドのツアーと聞くとボロいワゴン車か深夜バスで前の日から10時間くらいかけて移動する印象がある(楽屋で米を炊くバンドもいた)。でも超スマートバンドのJurassic Boysは国内線で来阪し、オープン前の17時半には超余裕で、ハコ前のベンチでほか弁を食べていた。相変わらずクールな連中だ。



しかしながら、ライブの音はいたって"Jurassic的にワイルド!
エッジの利いた重めのロックギターサウンドと、踊るように着実にリズムを刻むドラミングがタバコの煙で充満したセカンドラインのフロアに響きわたる。
冒頭、未発表曲→浪速にはないニューミュージック感満載なMC「Yeah。東京から。ジュラシックボーイズ」→名曲『アメリカの友人』という冒頭5分の流れですでに100万点は叩き出してた。
大阪の地でも「いつまでも終わらないかもしれない」と思わせるほど情熱的でロマンチックな歌と音を鳴らし、フロアの客を踊らせていた。
今回の音源に収録されている新曲の『CHRISTMAS CHERRY COKE』と『CITY』の実演はもちろん最高だったが、いくつか演奏された未発表曲もこれからのJurassic Boysを予見させる秀作ばかりだった。



私はJurassic Boysの曲を旅先で聴くのが特に好きだ。あの叙情的な歌が旅先にマッチする。それこそ『CITY』はいろんな街の海を見ながら、山を見ながら、電車の中、バスの中、飛行機の中、タクシーの中、待合室で聴いた。早く次の曲を出して欲しい。それを持ってペナンあたりに行きたいぞ。


プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

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BEST WORKS.

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