カウンター グライダーズ @ 難波メレ(やりなおし)|catch up|Super Real Rock Magazine 忍者ブログ

Super Real Rock Magazine

センスの良いインディロックバンドの情報と旅先の情報を発信

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

グライダーズ @ 難波メレ(やりなおし)

・・・ということを書いたのが、メレで缶ビールを飲んで酔い気分になって書いた恥文だ。
なにを根拠に、何を理由にこんな偉そうなことを書いたのか?だいたいグライダーズがまったく登場しないではないか。
もしあの文章を早朝にでも読んで気分を害された方がいたら大変申し訳ありません。

ということで仕切り直し。

久しぶりに和田君からライブの招待メールが来て、グライダーズのライブを観に行った。

グライダーズは2010年ごろwhiteknifeというバンドを一緒にしたりもしていた、いわばバンドメイトの、和田君が今年に入って新たに結成したバンドだ。
グライダーズのライブを観るのは初ライブ以来で7カ月ぶりだったし、加えてそのライブ会場である難波meleに行くのも楽しみだった。

難波メレは相変わらず、というか前より増してはなくまゆうさく氏のキャラクターものの装飾がそこらじゅうに置いてあり、そのファンシーさに反して、ものすごくタバコ臭いホール内の空気も昔のままだった。

さて、この日赴くにあたっては、いつものように予習(ネットにあがってる曲でジャッジ)をするのだが、JOY OR PAIN http://www.audioleaf.com/joyorpain/ というバンドの音源がいかにもメレっぽい、特にメロディの運び方とか、THE MODSとかライダース、スタークラブみたいな80年代のやるせない男気ロック的な雰囲気を出していたので、せっかくなんで、このバンドの出演時間に間に合うように出向く。

JOY OR PAINは服装も曲も、もろランシドフォロワーなところがあるんだけど、大味なところばかりじゃなくって、シンプルなスネアの入れ方とかソロギターに入った時の音色の使い方とか、フォローに愛を感じられて良かった。
特に音源でもアップされてる「NO FUN」という曲の歌詞は「飲み足りないビール 遊び足りないキッズ」というくだりが、ものすごく80年代の情景を現している。
今のキッズはビールを飲まない。ビールを、というかあまりお酒を飲まない。
これは「竜二」で金子正次がグラスに注ぐアサヒビールだったり、「チ・ン・ピ・ラ」 に出てくる柴田恭平が飲み干すツボルクビールの世界。もしくは中森明夫の「東京トンガリキッズ」に登場するパンク好きの少年の話であり、21世紀になった今からすれば「ネオ東京」に属するであろうフィクションである。
ただしかし、実は根っからの80年代インディパンクファン(後乗りDOLL読者)の自分からすれば、それこそビールを飲まないキッズのバンドが演奏する表面だけのポストパンクよりもこっちのほうが80年代的だと感じる。




後半になぜか2曲連続で披露していたオリジナルパンクバンドのカバー曲はあまり良いとは思えなかったが、作曲センスに妙な哀愁を持った良いバンドだと思う。
★★

そのJOY OR PAINを見ている最中、一際気になる怪しい風態の男の視線を感じていた。
カラシニコフやトカレフを横流ししてそうな、入国審査で絶対止められて1時間くらいは尋問を受けるであろう"アジア的に危険な人物"。人を殺してもなんとも思わないようなゴルゴ的なハードボイルドさを放つ男。あれ?上海かマニラかの夜の裏道で見たことあるような・・なんでこんなところに居るんだろうと。良く見たらそれはグライダーズ用にファッショナブルな衣装に身をつつんだ和田君だった。
和田君については前回かなり思い出話を書いたので割愛するとして、
http://ukrocknite.blog.shinobi.jp/gig%20---reports/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%9B%A3%E6%B3%A2%E3%83%A1%E3%83%AC

7ヶ月前には平日の午前中からパチンコ屋に並んでいるような、おじゃまんが山田くんの大学生みたいなダウナーな"負け組ファッション"で決めていた3人だったが、衣装を揃えて見違えるようにファッショナブルになっていた!
さらにグライダーズがステップアップしていたのは見た目だけではなく、7ヶ月前には、それこそ場末のパチンコ屋の冴えないじゃらじゃら音のようにマッチしてなかった演奏ではあったが、その頃とはまるで別人物たちのように、ガチっと決まった演奏と、作りこんだ後が随所に見られる完成度の高い楽曲を連発していた。
大したMCがなった26分(和田君が台湾語でしゃべるMCはあったけど)すごくエキサイティングだった!





元・バンドメイトだったというのを抜きにしても、かなりかっこいいバンドに仕上がっていたと思う。
今いるところから少しでも先に進めたいという意欲を存分に感じるライブだった。映画館じゃなくてライブハウスに来てよかったと思わせるライブだった。
★★★

グライダーズが終わった後に「細いタイにベースボーカル?君たちはこれでしょ!」って有無も言わさない烙印のようにTHE JAM のIN THE CITYがけたたましく鳴っていたところも含めて、「この雑なBGM!メレいいなあ!」って思って2本目のハイネケンを飲んだのだった。

TJ
PR

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

センスの良いインディ・ロックバンドと旅先の情報を発信。
-----------------------------------------
BEST WORKS.

→MV Dir :https://www.youtube.com/...
→Article :
https://belongmedia.net/tag/tj/...
→SOUND ENG:
https://www.youtube.com/...

ブログ内検索