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Jurassic Boys@大阪 FUKUSHIMA 2ND LINE



Jurassic Boysのホームページ(http://jurassics.wixsite.com/jurassicboys)は私が作成している。
Vo.&GtのRyusho君とは前バンドempty page以来の知合いで、1年前に「オレ、パソコンの前に長く座れないんスよ」という理由でホームページの作成をお願いされた。大阪に住む自分がなぜ?という疑問はあったが、将来性があるバンドがステージアップする様子をドキュメントで追える事に期待して引き受けた。そんな縁もあり、特別な思いのあるバンドである。
案の定、Jurassic Boysは刻々と注目される存在になっていった。

はじめはライブハウスのブッキングに出てたが、更新するごとに話題のイベント出演し、今年2月にMV『CITY』を公開。音楽サイトで「注目の新人」として紹介されたことをきっかけにプレビュー回転が急増した。先週に渋谷タワレコのイベントで発売されたSingle CD-Rは即効でSOLD OUTになったと言う。そして今回、上り調子のJurassic Boysが初の大阪ライブに至った。


オープン前に話がしたく、昼過ぎにRyusho君にメールすると「今から飛行機に乗るところ」と返信が来た。バンドのツアーと聞くとボロいワゴン車か深夜バスで前の日から10時間くらいかけて移動する印象がある(楽屋で米を炊くバンドもいた)。でも超スマートバンドのJurassic Boysは国内線で来阪し、オープン前の17時半には超余裕で、ハコ前のベンチでほか弁を食べていた。相変わらずクールな連中だ。



しかしながら、ライブの音はいたって"Jurassic的にワイルド!
エッジの利いた重めのロックギターサウンドと、踊るように着実にリズムを刻むドラミングがタバコの煙で充満したセカンドラインのフロアに響きわたる。
冒頭、未発表曲→浪速にはないニューミュージック感満載なMC「Yeah。東京から。ジュラシックボーイズ」→名曲『アメリカの友人』という冒頭5分の流れですでに100万点は叩き出してた。
大阪の地でも「いつまでも終わらないかもしれない」と思わせるほど情熱的でロマンチックな歌と音を鳴らし、フロアの客を踊らせていた。
今回の音源に収録されている新曲の『CHRISTMAS CHERRY COKE』と『CITY』の実演はもちろん最高だったが、いくつか演奏された未発表曲もこれからのJurassic Boysを予見させる秀作ばかりだった。



私はJurassic Boysの曲を旅先で聴くのが特に好きだ。あの叙情的な歌が旅先にマッチする。それこそ『CITY』はいろんな街の海を見ながら、山を見ながら、電車の中、バスの中、飛行機の中、タクシーの中、待合室で聴いた。早く次の曲を出して欲しい。それを持ってペナンあたりに行きたいぞ。


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NAHAVAND@梅田シャングリラ(THE NOVEMBERS 「美しい日」ツアー)

※前回の京都nanoの終演後、「ライブは良かったけど、外音にもっとインパクトがあればよかった」という感想を伝えたら「じゃあ次はリハで外音聴いてくださいよ」ということになり、臨時スタッフとして参加してきた。リハの段階からNAHAVANDにくっついてたので、今回はその視点で雑文を書きます。


 


リハ前の16時くらいにはシャングリラの楽屋に入り、挨拶を済ませ、リハに入った。


とりあえず前回のnanoのイメージでPAさんに音のリクエストをしたけど、自分も50人くらいのキャパのPAしかしたことないし、満員レベルで入った場合の出音が想像つかなくて悩んでいたら、良いタイミングでリハを見てたNOVEMBERSの小林さんがアドバイスをくれた。良い点と足りない点をこれ以上ないくらいに的確にコメントしてくれ、かなり完璧に近いような出音に仕上がった。


 


その後もNAHAVANDの楽屋に小林さんが来てくれ(というかお礼をするために宮内君が呼んだ)、ライブの"音"についてさらに詳しいアドバイスをしていただけた。


今回NAHAVANDの位置づけは前座ではなくゲストだった。ボクが昔バンドしてた時に何とかってバンドをお金で呼んで共演(前座?)をしたことがあったが目も合わせてくれなかった。思い入れが相当違う。


「NAHAVANDとNOVEMBERSは曲の方向性は違うかもしれないけど、フロアへ心地よくキャッチーな音を届けるという目的は共通して、、」ということで、音へのこだわりから、ライブに対する思い入れ、今日のNAHAVANDに求めることまで、ロジカルでわかりやすく、しかもすごく丁寧な口調でを語ってくれた。なんというか、例えば技術者とか料理人とかみたいにすごくプロフェッショナルな姿勢を持った方で、「あーこれが本当のミュージシャンなんだ」と強く感じた。


前売りでほとんどが売れていたというし、開演の30分前にはフロアのほとんどが埋まっていた。当たり前だけど、NOVEMBERSを見に来てるお客さんだ。ここにNAHAVANDのスタイルが果たして伝わるのか?興味がなくてIPHONEをいじりだす人が続出するんじゃないのか?何年か前のプライマルスクリームのライブ中に隣の人がドッカンバトルをしてて驚愕したけど(何しに来た??)、あれが起こるんじゃないか?と心配した。ボクはフロアに忍び込み、様子を探ることにした。


定刻の19:00になり、NAHAVANDが登場した。最初の2曲はやはり若干フロアは硬かった。でも誰1人ドッカンバトルをする人はいなかった。(逆にスマホで写真を撮る自分が怪訝そうな顔で見られたくらい)さっきの小林さんの言葉を思い出す。「うちのライブに来てくれるお客さんは最初は真剣に様子を見てて、気負いせず正直に情熱を傾ければちゃんと反応してくれる」NOVEMBERSのお客さんのジャッジは正直だ。それに応えるべくNAHAVANDのライブは前回の京都nano以上に情熱的なステージングを見せた。出音も良かった。『made』では神がかった低音が響いた。体を揺らしてる影もちらほら視えはじめ、中盤のMCから最後までフロアから拍手が起こった。最後のHold Onでは拍手喝采だった。良かった!NOVEMBERSのお客さんにもNAHAVANDのパフォーマンスは響いた。


 


その次のNOVEMBERSのライブについては初体験の自分がライブの感想を述べるのはおこがましいので控えておくが、曲を知らなくても最初から最後まで引き込まれてしまった。さっき楽屋で話してたことも思い出しながら見ていたが、やはり音が素晴らしい。繊細な音も、迫力のある音もすべて無駄なく琴線に触れる音だった。


 


ライブ中、3回のMCの中で小林さんは3回ともNAHAVANDに対する思いやエピソードを語った。今回のNAHAVANDの起用はフックアップではないと言う。3年前にNAHAVANDから若干無礼で正直な手紙と音源を受取り、その内容で"感じたこと”があったことから共演を熱望し、今回実現できた。つまりは"美しい日"というツアーの中でなくてはならない特別な存在だったということを一つ一つ言葉を選びながら語っていた。


テンプレのMCでごまかすのではなく、今日のライブに対する自分の思いを真摯に伝える誠実さ。また、共演者も含めたこの日が特別な美しい日であった意味を伝える姿に、プロフェッショナルさを感じざるを得なかった。




The Digsaws @ 心斎橋HOKAGE



心斎橋のHOKAGEで、この間、ライブハウスのスケジュールをDIGってて発見したバンド、The Digsawsのライブを見てきた。


HOKAGEのブッキングライブに来るのも久しぶりだ。前に来たのはThe Foglandsのライブだっけ?あの時は客が対バンの人も含めて2人しかいなかったんだよなー、とか思い出す。今回も平日だし、もしかしてまた2人だろうか?と思ったが、さすがにそうではなかった。


心斎橋HOKAGEはB1がライブフロア、B2がバーカウンター&楽屋になっている。案内もないしわかりにく。B2に降りても手前に部室みたいな楽屋があって奥にバーカウンターがあるのだ。おそらく初めて来た人はわからないであろう。わからなくてドリンクチケットを握りしめたまま帰ってしまう人もいるんじゃないかと思う。
しかしなぜか気にならないのがHOKAGEの持ち味。こういう不便さすらも、味わいと思わせてくれる懐の深さ。
ライブフロアが煙草の煙で充満し、安い焼肉屋みたいになってても気にすることはない。ここはそういうところなんだから。


ハイネケン(缶)を受取り、ライブフロアの隅の破れたソファーに座りながらThe Digsawsの登場を待つ。フロア中をグルグルと照らす、まるで意図がわからないミラーボールの照明もいいじゃないか。
ブッキングライブ特有の、お互いの出演者を気にかけない(かける必要もない)。セッティング中も誰も注目してない。ぬるい空気感が良い。
個人イベントの「さー、さー楽しもうぜ!」というのは居心地がわるい。特に平日なんかはこのほっといてくれる感じがいい。汚いのれんがかかった大衆食堂みたいな。食い終わった後にジャンプ読んでても問題ない、あの自由さが好きだ。
そんな水曜日のHOKAGEを味わってるとThe Digsawsが登場する。


冒頭からスピードパンクの「Evil Clown」!
まるで放課中に怖い先生が入ってきた中学校の教室のようにフロアに緊張感が張り詰め、ブッキングライブのぬるい空気を一気に吹き飛ばした!
ダウンピッキングのベースに叫ぶボーカル!リバーブが混ざったディストーションのギターサウンドもやっぱ良い。音量がでかくてもちゃんとメロがあって特徴出てる。おととし観たPalma Violetsもこういう音してた。今の時代の音を選択してると思う。90sのグランジと今の10sのグランジアプローチとは実は明らかに違う。抑えめのAメロからサビで絶叫するパターンを指して「NIRVANAじゃん」とか言われるんだろうか。でもわかる人にはわかると思う。


そんなことどーでもいいと言わんばかり(実際にはノーMC)にThe Digsawsは我がサウンドを突き通す。気が付けば3曲目で5分半にも及ぶ長尺インスト曲(もしかしたら2曲続けてたのかもしれないけど)に突入していた。
そしてインスト曲を終えた後の後半2曲はキャッチーなリフが特徴的な『Deeds Of The Witch』と『Nightcrawler』。サンクラの音源で聴いてた印象よりもかなりパワフルで迫力が伝わってさらかっこよく聞こえた。



結論として、The Digsawsは音源も良いけど、ライブはさらに助長するようにかっこいい。生で見れてよかった。まだ2回目くらいのライブらしいけど、演奏も上手だし、聴き手を引きつけるパフォーマンスもあると思う。楽曲とかサウンドがやや偏りがちだけど、絶対たくさん音楽を聴いてて、ポテンシャルを持ってるバンドだと思うので、いろんなバリエーションを持った曲があったらさらによくなると思った。これからが楽しみなバンドだ。




 



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