2012年4月7日(土)<難波ベアーズ25周年記念>
BLONDnewHALF/YOLZ IN THE SKY(荻原孝信、柴田健太郎)/
LADY FLASH/FRATENN(東京)
久しぶりに訪れた難波ベアーズは相変わらず、殺伐な空気が流れている。
スケジュールを見ても、ノイズ/ハードコアの日はほとんど無いはずなのに、
連日のようにノイズの殺し合いが行われているような殺伐感がある。
「なんか染みついてますよね・・・」
とコメントした吉久さん(monochrome chocolate)は早速自前のタッパーを空けてサータアンダンギーを顔見知りに配布。(めちゃめちゃうまい)
サータアンダンギーの甘さとベアーズの雰囲気のミスマッチの妙を味わいながら1番目のLADYFLASHの登場を待つ。
そう、この日はすでに大阪春の風物詩的なイベントとなった『BLONDnewHALF vs LADYFLASH』なのだ。
倒すか?倒されるか?
まるで長州vs藤波のように、毎回、関西のニューウェイヴパンクの名を賭けた熱い闘いが繰り広げられる好カードだ。
(過去のレポートはこちら)
前回は松田優作の"オーメン騒動"でLADYFLASHの完敗。
その松田優作が「よくわからなくなった」という理由で脱退。
LADYFLASHは3月から心機一転。3人体制で活動している。
すでに行われた3回のライブではかなりの好評のようで、
CDの売れ行きも良く、追加注文も検討中。
そして、このメンバーでは見るのが初めてだった”3人FLASH”。
予想をはるかに超えるほどの素晴らしいライブだった。
なんというか、真正面から闘いに行ってる感じ。素直で正統派のかっこよさだ。
人数が少なくなった分、音の厚みは当然不足するけど、演奏や曲に対する誠実さで十二分にカバーできている。スタイルさえ決まっていれば足りない分はリスナーが補完する。むしろリスナーが補完できる余地が残っているほうが、バンドに対する親近感が沸く。
そして長い間見てきてるリスナーとしては、実はここ2年くらいのライブは錯綜が伝わってきていた。
でも、ようやくスタート地点に戻ってこれたのだ。
冒頭の新曲はこれからのLADYFLASHの方向性を期待させるようなオルタナティヴパンクの傑作だ。久しぶりに聴いた”CANDYGIRL”も、いつも演奏している”I”も特別なものに聴こえた。
MCが告知のみというのも、緊張感が伝わって良かった!
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BLONDnewHALFは今月のライブ回数が7回。来月は10回もあるらしい。
関西だけでその回数。
家出ジョニーのBLOGでは体調不良で続いてるという事が書いているけど、
大丈夫だろうか?
しかし、そんな事を感じさせないくらいにライブはいつものように気合いが入っていた!
年に100本以上、常にこれだけの完成度でライブができるのも凄い。
6月には新譜をリリースする予定らしく、これまでライブで聴く事ができた曲が
音源の形で聴く事ができるのは本当に楽しみだ。
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続いて出てきたのが、あのYOLZ IN THE SKY!
、、、、だったのかあれは?
30分間ずっと同じパターンのドラムマシーンを鳴らしっぱなし。
メンバーの2人は体を揺らしている。ただそれだけだった。
ボクが期待してたようなエモーショナルなバンド演奏じゃなかった。
もしかしたら同じバンド名の別のバンドだったのか?
例えて言えば『ロッキー』を見に行ったのにガッツ石松主演の駄作『カンバック』だったような。スタイル変えるんだったら最初に出てくればよかったのに。
よくわからなかったなあ。
LADYFLASHとBLONDnewHALFの対決は引き分け!
やはりいつものように、この2バンドの熱演しか印象に無い。
その熱演を前に、ここぞとばかりに吉久さんと何度も近くのセブンイレブンにビールを買いに走ってしまい、そして本日は不調だ。
ベアーズは飲食物の持込みが自由なのだ!
TJ
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