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センスの良いインディロックバンドの情報と旅先の情報を発信

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クリストファーロボ@京都メトロ



京都メトロのジェネレーションXXX。
ほとんどが名のあるイベントで埋まってる京都メトロでバンドのブッキングは珍しい。どんなバンドを推してるかも気になるところだが、前から気になってた存在、「クリストファーロボ」の名を見つけた。

2014/3/12
ジェネレーションXXX
18:30OPEN 19:00START
LIVE:peachFUZZ / ホーリーあー / atuiso / クリストファーロボ / welt

クリストファーロボは実際に目にするまで本当に謎のバンドだった。
情報はSOUND CLOUDのページと、そこにアップされてる1曲「緑の肖像」しか情報がなかった。
https://soundcloud.com/search?q=%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%9C

まるで坂本慎太郎の新曲のごとくクオリティが高いこの曲。京都のバンドということでもあるので、どうせ昔ある程度バンドやってて結構有名になるくらいの人たちが集まったバンドだろうと予見してた。40歳くらいの人たちがステージに出てきて、これ見よがしに演奏するのだろうと。
でもそれにしてはこの曲はいかにも若者が作ったようなピュア感があるのは確か。
謎は深まるばかりだが、たまたまメトロのスケジュールでこのバンドの名前を発見。
(ライブ情報をつかむにはいろいろなライブハウスのスケジュールをチェックするしかない)
とにかく実物を見てみようと、メトロに向かった。



京都メトロは京阪神宮丸太町駅の改札から外に出るまでの地下道にある。駅から徒歩0分という特徴は日曜に足を運んだ戦国大統領も一緒だったが、なぜこうも違うのか。ロック、パンク、ヒップホップ、DJイベントまで扱っているイベントという面では似ているのに。おおよそかけ離れさせる何かがある。
戦国が「地下鉄という社会の象徴からはみ出された無法者地帯」であれば、ここ京都メトロは「地下鉄という社会の象徴へ文化を発信するための最先端基地」だ。無法者でなければ後者を選ぶであろう。この両者がタッグを組む日は訪れるのであろうか?

そんなどうでも良いことを考えながら、クリストファーロボの登場を待つ。
ステージ上では、DNAを1度聴いた後に独自の判断で再現したようなバンドが終わった。
後ろに控えるDJがレコードを流す。さすがメトロ。平日のバンドブッキングでもDJを擁しているのだ。ちなみに日曜の戦国大統領での転換BGMはストロークスの「COMEDOWN MACHINE」流しっぱなしという、まさかの横着だった。

ステージ上ではゆら帝「3×3×3」が発売されたころに生まれたくらいの4人の若者が準備を始めだした(ゆら帝とは音楽性違うけどね)。若い青年たちだった。予想は外れた演奏が始まると、たしかにあの曲を製作したバンドだった。

楽曲レベルが凄すぎる。なんでこんなバンドができるんだろう。
演奏はまだプロミュージシャン級じゃない。(逆にそこが良いところかもしれないけど)曲が圧倒的な完成度を持ってることは明白だ。
細野晴臣、大瀧詠一、シュガーベイブとか、この辺のニューミュージック関連にボクは詳しくはないんだけど、そのラインの人たちの全盛期の曲を聴いてるみたいな実感はある。
シティポップというジャンルはいろんな変遷を経て今のポップミュージックのアーティストまで繋がっている。クリストファーロボはどちらかというと源泉的な位置づけである70sの空気が近い。ベースのリズム、ギターの音色という面で、ロック、フュージョン、R&Bといったダンスミュージックに近い色合いが強調されてる。歌もの中心というよりも、ちゃんとロックバンドとして成立させようとしている。そこが渋谷系としてリバイバルされた90年代CITY POPや、それ以降時代に昇華されたポップソングとは一線を画すし、特に好きな部分だ。シューゲイザーの要素を絡めた今流行りのTOKYO CITY POPとも違う。
そして、さらにはソングライティングの腕も尋常じゃない。



まだそんなにライブ活動をしてるバンドじゃないし、webでも晒してないから名も知られてないんだろうけど、ちょっとでも知られたらすぐ有名アーティストになるんだと思う。
SMAPに曲提供したりして、ミュージックフェアに出演するようになっても全然不思議じゃない。なるんだろうなあってバンド。

それくらいありえない才能を持ったバンドだ。ローカルのライブハウスで観るなら今のうち。
次は京都ネガポジだそうです。 



ライブ中のMCでデモCDを¥300で売ってるって言うので、絶対プレミアになると思ってすぐに買い求めた。
「緑の肖像」以外の2曲もインディでありえないほどのクオリティだった。ジャケットを読むと録音が「246 studio」ってあって、マジかよってさらに驚愕した。

TJ
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Maholoba city pop @ 梅田シャングリラ




いやいやいや。
めちゃめちゃ良かった!
思ってたのより5倍良かった。Maholoba city pop。

ちょっと今日は時系列無視で書き始めますが。

「シティポップ」的なブームがゆっくりと東京から火がついて、集客にめどがついたのか、ようやくSMASHからツアーも何本か出てたりしてますが、はっきり言ってもうその辺のブームを蹴散らして終焉させる力が、はっきり言って確実にある。

彼らのライブは、サニーデイサービスの「若者たち」、中村一義の「金字塔」、真心ブラザーズの「勝訴」、ホフディランの「多摩川レコード」、小沢健二の「犬は吠えるがキャラバンは進む」、BUMP OF CHIKENの「THE LIVING DEAD」、、、を聴いたときのような高揚感が得られるはず。
この辺に影響を受けまくって、原点としてやってるバンドは、今だにメジャー、インディ問わずたくさんいて、ギターロックとかジャンル名乗るのはたいがいそうで、もうこの10年くらい嫌ってくらいたくさん観たり聞いたりしてきたけど、Maholoba city popに至っては完全に"結果的に"ここら辺と肩を並べてる。
そういう2次的なバンドとの線引きははっきりわかる。

たぶん、前述のバンドの影響はまったくないわけではないだろうけど(音的にはわからないけど常識的に考えて)それらのバンドが成り立つ要素をバラして、自分らのバンドの要素にできてる。

確かに演奏はまだ未熟なところはあるけど、楽曲を作る上での視点は、今はもう、日本のインディロックの原点的な、これらのバンドを初めて観た時くらいの高揚感だ。このバンドは。

ホームページでもアップされてる「27歳」はちゃんとライブバージョンにアレンジしてるし(またこのアレンジの仕方が!)、「春の歌」と紹介した新曲?ははからずも、ものすごくCITY POP感万歳の、ではあるけど、1970年代にあらず。ノスタルジーじゃない。確実に2010年代の歌である。
(twitterでメンバーの方は「すごく良い曲ができたので」と、「うまい肉じゃができたので」みたいな温度で書いてるけど、そんなもんじゃないくらいすごく良い曲)



そう、Maholoba city popは歌詞がものすごくいいですよ。一人称が「わたし」って使う曲。全部じゃないんだけど。ことばの使い方がすごくいい感じなんですよ。なんかあざとくレトロ感を出してる風じゃ全然なくって。ビールにすごく合う。

最後の曲なんか90sの椎名林檎ですか?ってくらいの傑作曲。
ステージ上のMaholobaのメンバーはどう見ても20代はじめか、それよりも若い感じなんだけど、曲だけ聴いたら、ここ20年くらいのロックを聴きつくしてるくらいのデータベースすらも感じるし、かと言って、やっぱり今だなってフレーズもあるし、不思議なバンドだよな。




とにかく全編に渡って最高で、ビールはうまいし、本当にあと2時間くらい見たかった。

ワンマン観たい!
もしくはNo.1 SOUL SETあたりとツーマンだったら本当イイ感じだろうなあ




sound cloudにアップされてる楽曲も良いけど、ライブは確実にその5倍良い。

落ち着いたレビューはまた次回。

TJ

Klan Aileen @ 名古屋TIGHT ROPE


Klan Aileenの遠征ライブを観に名古屋まで行ってきた!
名古屋近いっていっても夜だけ日帰りってやっぱ疲れた ー



Klan Aileenの存在は自分で見つけたわけではなく、ある人から教えてもらった。

いわゆるJ-ROCKという文脈ではなく、洋楽っぽいリアリティ、世界的な流行と同列に並ぶことを狙ったバンド、それなりに作られたMVってここ1年か2年くらいで結構出てきてて、その気で探せば、その方面のバンドは結構な数見つけることができる。理由は様々だが、がっかりさせられることも結構多い。

でもKlan Aileenについては、直感的ではあるが、それらとは一線を画す光るものがあった。

洋楽ロック的だというフィールドではあるけど、何かの曲のフレーズをアレンジしてもってきましたとか、データベースを編集するようなディレクトのセンスが長けてるものではなく、ちゃんと自分たちで楽曲が製作しきれる、プロダクト的なセンスを感じられた。

彼らが2012年5月にリリースした第1弾MV「Astroride」は、

「あなたがこれから耳にするのは、一生涯規模の普遍的ロックアルバム。
 このアルバムは、バンドのヴォーカル,ギター, ソングライターである松山が、
 BOSSのBR-600(8トラックのMTR)とダイナミックマイク3本のみを使用し、リズム演奏から ミキシング、マスタリングまでも自身で行い、ほぼ一人だけで作り上げた­作品である。」

というビックマウスとも捉えられる文章が添付されているが、1聴すれば打ちのめされる。
それに相応する以上におつりがくるくらい唯一無二の存在感を打ち出している。
表面上ではドリーム・ポップ的なカラーではあるが、実はオーソドックスなロックの手法を複合的に組み立てた、普遍的な魅力に満ち溢れている傑作曲だ。




続いて2012年12月に第2弾としてリリースされた「Ante」は男らしいロックのリフで構成された、シンプルでありながらも、高揚感を誘うポイントは十分に布石された、クールでありながらも実に爽快な曲だ。
この2つの曲を聴くと、とても同じバンドが同じ時期に作ったとは思えない。両方ともが別の顔を持ちながらも、とてもクオリティの高い楽曲である。

そう、Klan Aileenは楽曲がよい。だからこそ、こんなバンドがどんなライブをするのか?いち早くライブが観てみたかったのだ。


本日18:20 ----------------------------------------------------------------------------

新幹線で新大阪から名古屋に向かう。
豊橋に帰るときとか、大阪⇔名古屋は行き来してるけど、日帰り覚悟に、こんな時間に名古屋に行くのはさすがに初めて。
自由席は会社帰りの人たちでいっぱい。酢豚弁当に一番絞りSTOUTは合わなかった。




19:10------------------------------------------------------------------------------------

名古屋に到着。久しぶりに栄に降りる。
名古屋にライブを見に行くことはたくさんあったけど、ローカル向けのライブハウスに行くのは以外にも今日が初めて。地下街の地理をまったく忘れてて結構迷う。




19:45 -----------------------------------------------------------------------------

今回の会場、栄TIGHT ROPE前に到着。

写真はライブハウスが入った雑居ビルの看板。ホームページには「クラブがいくつも入った音楽ビルの3Fにあります」とあったけど、どれが何の店だかわからないし、肝心のTIGHT ROPEの看板が無い。でも3Fに行ったらそのとおりライブハウスがあった(当たり前だけど)。




TIGHT ROPEは大阪で言えば地下一階くらい?200人規模かな。ステージがちゃんとあるし、上に画面モニタ-があって”観れる"ための設備は整っている。

ステージ上では高校生のバンド(?)が1万円くらいのギターでGREEN DAYのAMERICAN IDIOTを演奏中。さらにはミッシェルガンエレファントの「世界の終わり」の内容のほぼ9割くらいを自分たちの曲に置き換えた(ことにした)オリジナル曲を演奏。
「おわ、なんだこれ?」と思ったけど、東京にはこんなバンドいないだろうし、地方感にあふれてて、KLAN AILEENにとってはこれはこれでいいんじゃないかとも思った。

こういう町内のお祭りみたいなムードが名古屋っぽい光景でもある。

20:15 ------------------------------------------------------------------

オンタイムにKlan Aileenの2人がセットの準備開始。
どんな音を出すのか?緊張が走る。





20:20 ---------------------------------------------------------------------------

Klan Aileenスタート。

かっこよかった!

1曲目、音源よりもかなりアレンジされた「Astroride」。どちらかといえば「Ante」に近いようなガレージロック色の強い曲になってた。音源の時点でかなりの完成度だったものを、さらに手を加えて別の魅力に変換させてしまう。柔軟なアレンジ力とに驚かされる。

「音源完全再現」みたいなバンドではなく、ライブはライブとして、パフォーマンスの形として独立してとらえ、ここで表現してかっこよくなる音使い、パフォーマンス、アレンジが各曲にしっかり施されており、ライブで演奏されるべき価値は存分にあふれていた。

次はどんな音を出すんだろうと、瞬間瞬間で期待させてくれる。
絶妙なカバー曲を挟み、そして「ante」まで。あっという間の26分だった!




でもPAが相当に酷かった!
外のスピーカーからドラムとギターの音が聞こえない。2ピースなんだから、ドラムの音出てないとか厳しい。

そんな悪環境ではあれど、音源とは違った温度で鳥肌たたせてくれる瞬間はちゃんとあった。

彼らの楽曲にひっかかるものを感じた人なら、ライブも是非観てほしいと思う。



観れて良かった!
んだけど、なんだよあのPA、、、。 せめて普通クラスのPAで見たかった。。

21:00 -----------------------------------------------------------------------

Klan Aileen松山君に軽く挨拶、一声かけて、脱出。

テレビ塔がきれいだった。そういえば名古屋に来てるんだった。
また帰りが長い。名古屋駅に向かう。




21:30 ------------------------------------------------------------------------------------

名古屋駅にちょうどきてた岡山行きに乗り込む。

自由席はまだ混んでた。なぜか車内販売のアイスが売れまくってた。(食べてる人たくさんいた)
東京ポッド許可局の「DJわからない論」をまた聴きながら一眠りする。





22:20 ------------------------------------------------------------------------------------------------

新大阪到着。
名古屋滞在時間は約1時間。あっという間の高速弾丸ツアーだった。
移動時間のほうが圧倒的に長かった。
でも行ってよかった。




Klan AileenはUKROCKNITEに出演してくれます!
くわしくはこちら

NINGENCLUB、The Foglands、今オファー中のバンドも含めて、一緒に競演するイベントになるということを考えると、我ながらかなりワクワクする!

6月14日です。よろしくお願いします。

TJ

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TJ
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since 2008.

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