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センスの良いインディロックバンドの情報と旅先の情報を発信

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13ch @UrBANGUILD


やっぱりUrBANGUILDは抜群に居心地の良いハコだ。実際来てみると身にしみて思う。
いつもライブハウスで感じるあの閉塞感がない。この差は何か?
天井が高くて開放感がある。大きいテーブルを前に座りながら見れる。
ドリンク込みで¥2000というちょうどいい値段。
でそのドリンクが大瓶のハートランドビールやその他数種類。とにかく満足度が高い。

「ここにBMX banditsを観に来てすごく感激したんです。だからずっとここに出るのは夢だったんですよ」
と語るのは13chのGt&Voである横山君。
その後、UrBANGUILDのDAY EVENTに出演した際にスタッフの目に止まり、
去年の11月よりレギュラーイベント「Hello World」をスタートさせた。
次回は4月19日に予定。というのが彼らの最近のニュースである。
イベントには13chとBejamin Living stoneが常にレギュラーとして出演する。
この日はその両バンドが出演するイベントのPRE的な日だった。



13chは約10カ月ぶりくらいにライブを観た。
知ってる曲は最初の2曲だけ。あとは最近作ったであろう曲という構成。
しかしながらその初めて聴いた曲の数々が非常にヴァリエーション豊かで面白い曲が多い。
以前はVo.パートをが全面に出る曲、要するに邦楽的な曲が多かったし、どの曲もキャッチャーだった。
しかし今回追加されていた新曲は洋楽への探求が垣間見れる作群である。
疾走感のあるメロディアスな曲は途中で挟まれるノイズも含めてSONIC YOUTHの「Goo」や「Daydream nation」を連想させるものであったし、Pastelsみたいな80sUKアノラックを感じさせるようなリフが多用される曲もあった。
ルーリード的なコーラスが入ったポップなロックンロール曲もあった。

個性的な曲の集まりでバンドの印象がカラフルになって、より奥行きが出ていた。
もともとキャッチャーだったものが、独創的な方向に寄っていったのが良かったと思う。

おそらくまだ蔵出し間もないのであろうか、前半2曲以外は演奏が若干まとまっていなかった感があったが、
とはいえ、この調合バランスは13chしか出せないオリジナリティだと思うし、
この期間でここまでのアップデートは素晴らしい。
★★☆

19日の自身のイベントではさらに完成度の高いライブが見れる!?
楽しみである。




そして13chのメンバーたちから大プッシュだったBenjamin livingstone
「今日はほとんど新曲みたいなんですよ。それもいいようですが、前の曲を聞けなかったのは不幸ですよ」
という忠告まで事前に教えてもらい注目して観ていた。
60年代のバンドのようなクラッシクな音楽性をベースにしながら、80sのネオアコとグランジの有機的なつながりを独自の視点で解釈したような印象があった。MCを一切しないという武骨なスタイルも良い。もう1度観たいと思わせるなかなか興味深いバンドだ。
ホームページもなくって、プロフィールもライブ予定も不明。彼らを観るためには4月19日の「HELLO WORLD」に足を運ぶしかなさそうだ。
★★







TJ
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グライダーズ@難波メレ


今回は私の個人的な思い出が大半のレビューです。



「新しいバンドをはじめました。ライブがありますので、よければ観に来てください (以下日程)」

THE LUNGPENGSのギタールンペン改め、和田君から久しぶりにライブの招待メールが届いた。
和田君とはもう6年くらいの長い付き合いだ。

はじめて会ったのは今は亡き、アメ村にあったPIPE69というライブハウスだ。
客なんか全然来ないライブハウスの、客なんか全然来ない水曜か木曜なんていう日に、
当時、JERRY BERRY というバンドと対バンした。
楽屋に入ると、煙草の灰でまみれた汚れたテーブルに、JERRY BERRYの面々が車座になって楽しそうに話をしていた。
その輪の中心でローリングストーンズなりTHE WHOがどれだけかっこいいか、という話をギターでリフを奏でながら一番楽しそうに話してたのがJERRY BERRYのメンバーであった和田君だった。
それを見た時、ボクはすごく救われた気分になった。
というのも、ロックの話を楽しそうにしているバンドマンを初めてみたからだ。
信じられないかもしれないが、ボクはその日までに何年かバンドをしていたが、対バンで出会うほとんどのバンドマン、ライブハウスのスタッフは"バンド"の話をしていて、""ロック"の話をしているバンドマンに会ったことがなかった。
ということで、JERRY BERRYとはかなり通じるものを感じて、お互い意気投合してライブが終わった後に打上げに行った。
信じられないことに、対バンの人たちと一緒に飲みに行くことも、ちゃんと話すのも、初めてだった。
お互いの酷い演奏や酷い曲を賛美しあったり、好きなバンドについて語り合ったり、偉そうにライブハウスのグチを言ったり、お互いのバンドの夢を語り合ったり、、、すごく楽しかったあの数時間は今でも覚えている。

その1年後、JERRY BERRYは解散した。
和田君はボクがいたバンドに数カ月だけ加入したが、ある練習の日に「別のバンドでやりたい」という告白をし、
脱退した。それから和田君のバンドを見行ったり、和田君がボクのバンドを見に来たり、その時は酔っ払ったり、「和田君!落ちてるポテト食べちゃだめだよ!」みたいな話をしたり、よく2人で吉野家に行ったりした。

和田君のライブを観に行った時はボクを含めて3人くらいしかいないライブがあったり、逆に和田君が観に来てくれた時に、和田君しか客がいない時もあった。まさに「客が2人の演芸場」状態だった。ライブが無い日は酔っ払って夜中に電話かけたり、和田君のバンドのCDを作ったり、また一緒にバンドをしたりというのをしてきた。

ボクがBRITISH PAVILIONのブッキングをしていた頃、1度だけ遊びに来てくれたことがあった。「クラブなんて初めてなんですよ!」と最初は楽しみにしてくれていたが、早い時間にかかっていたグローファイ系楽曲の連投に対して、「テクノわからないです」と言って、"大盛り唐揚げ弁当"を楽屋でたいらげて帰っていった。
気の毒な思いをさせてしまったが、来てくれたのは嬉しかった。

そうやって度々会ってきたが、ボクも和田君もバンドが止まってしまい、ここ1年くらいは音沙汰がなかった。
そして、つい数週間前前述の招待メールが来た。
「ベタな宣伝メールだなあ。でも行く予定はしてるよ」という皮肉も込めた祝福の返信を返した。

そして、久しぶりにJERRY BERRYのCD-Rを引っ張り出して聞いた。
JERRY BERRYの楽曲は言ってみれば、ほぼ5割くらいがハイロウズで、それにTHE CLASHだったり、THE WHOだったり、ローリングストーンズだったりのテイストが混ざったパンクロックだ。
しかしいつ聴いても下手くそな演奏でひどい録音の音源だ。
いくら一発録りだとしてもここまで酷くなるかね。
でもそれ以上に、悔しいくらいに楽しそうに演奏している空気が溢れている。
あの時、ボクは何に魅かれたのか、思い出した。

この日の難波メレのイベントはGASOLINEとアントニオスリーという四日市の重鎮ガレージバンドが出演ということで、
OAのグライダースの時間でもお客さんが結構いた。
このグライダーズというが和田君の新しいバンドだ。

そして、18時になり、客電が落ちる。
ステージ上に出てきたのはJERRY BERRYだった。

例えではなく、目の前に現れたのはジェリーベリーの初期メンバーたちだった。
つまり、バンド名こそ違えど、ほぼ再結成なのだ。
しかし、当時あまりにも無名だったJERRY BERRYを知る人はこのフロアにはボクくらいしかいないらしく、
「おおー!」という歓声は沸き起こらず、"新人バンド"の初ライブということでライブはスタートした。
そして演奏されるのはあの当時と一緒の、下手くそで荒削りだが、楽しさと情熱で溢れた曲の数々。
(とはいえ、彼らの6年あまりのキャリアが垣間見れるような、いろんなテイストのミックスは感じられた)
この日のトリであろう、ベテランのGASOLINEとはおおよそかけ離れた音楽性であったが、
お客さんの受けは結構よかった。

和田君はここに来て、またこのスタート地点に戻ってきた。
またゼロからはじめようという意思の表明だった。

彼がJERRY BERRY時代に作った曲の歌詞、
「オレにはわかるぜ ロックンロールは死なない」
その続きを走ろうとしている。

★★









一緒に出演していたシガーズもライブを見るのは久しぶりだった。
シガーズは戦国大統領というライブハウスを拠点に活動している。
曲のほうはよくわからないものだったが、ベースの方がなぜか電撃ネットワークの南部虎弾と同じ髪型になっていてワウワウ!叫んでいた。




TJ

LADYFLASH vs BLONDnewHALF@難波ベアーズ


2012年4月7日(土)<難波ベアーズ25周年記念>
BLONDnewHALF/YOLZ IN THE SKY(荻原孝信、柴田健太郎)/
LADY FLASH/FRATENN(東京)



久しぶりに訪れた難波ベアーズは相変わらず、殺伐な空気が流れている。

スケジュールを見ても、ノイズ/ハードコアの日はほとんど無いはずなのに、
連日のようにノイズの殺し合いが行われているような殺伐感がある。

「なんか染みついてますよね・・・」

とコメントした吉久さん(monochrome chocolate)は早速自前のタッパーを空けてサータアンダンギーを顔見知りに配布。(めちゃめちゃうまい)
サータアンダンギーの甘さとベアーズの雰囲気のミスマッチの妙を味わいながら1番目のLADYFLASHの登場を待つ。


そう、この日はすでに大阪春の風物詩的なイベントとなった『BLONDnewHALF vs LADYFLASH』なのだ。
倒すか?倒されるか?
まるで長州vs藤波のように、毎回、関西のニューウェイヴパンクの名を賭けた熱い闘いが繰り広げられる好カードだ。
(過去のレポートはこちら

前回は松田優作の"オーメン騒動"でLADYFLASHの完敗。
その松田優作が「よくわからなくなった」という理由で脱退。

LADYFLASHは3月から心機一転。3人体制で活動している。
すでに行われた3回のライブではかなりの好評のようで、
CDの売れ行きも良く、追加注文も検討中。






そして、このメンバーでは見るのが初めてだった”3人FLASH”。
予想をはるかに超えるほどの素晴らしいライブだった。
なんというか、真正面から闘いに行ってる感じ。素直で正統派のかっこよさだ。
人数が少なくなった分、音の厚みは当然不足するけど、演奏や曲に対する誠実さで十二分にカバーできている。スタイルさえ決まっていれば足りない分はリスナーが補完する。むしろリスナーが補完できる余地が残っているほうが、バンドに対する親近感が沸く。


そして長い間見てきてるリスナーとしては、実はここ2年くらいのライブは錯綜が伝わってきていた。
でも、ようやくスタート地点に戻ってこれたのだ。

冒頭の新曲はこれからのLADYFLASHの方向性を期待させるようなオルタナティヴパン
クの傑作だ。久しぶりに聴いた”CANDYGIRL”も、いつも演奏している”I”も特別なものに聴こえた。
MCが告知のみというのも、緊張感が伝わって良かった!






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BLONDnewHALFは今月のライブ回数が7回。来月は10回もあるらしい。
関西だけでその回数。
家出ジョニーのBLOGでは体調不良で続いてるという事が書いているけど、
大丈夫だろうか?
しかし、そんな事を感じさせないくらいにライブはいつものように気合いが入っていた!

年に100本以上、常にこれだけの完成度でライブができるのも凄い。





6月には新譜をリリースする予定らしく、これまでライブで聴く事ができた曲が
音源の形で聴く事ができるのは本当に楽しみだ。


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続いて出てきたのが、あのYOLZ IN THE SKY!
、、、、だったのかあれは?

30分間ずっと同じパターンのドラムマシーンを鳴らしっぱなし。
メンバーの2人は体を揺らしている。ただそれだけだった。

ボクが期待してたようなエモーショナルなバンド演奏じゃなかった。
もしかしたら同じバンド名の別のバンドだったのか?

例えて言えば『ロッキー』を見に行ったのにガッツ石松主演の駄作『カンバック』だったような。スタイル変えるんだったら最初に出てくればよかったのに。
よくわからなかったなあ。







LADYFLASHとBLONDnewHALFの対決は引き分け!
やはりいつものように、この2バンドの熱演しか印象に無い。


その熱演を前に、ここぞとばかりに吉久さんと何度も近くのセブンイレブンにビールを買いに走ってしまい、そして本日は不調だ。
ベアーズは飲食物の持込みが自由なのだ!

TJ

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

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