カウンター Super Real Rock Magazine 忍者ブログ

Super Real Rock Magazine

センスの良いインディロックバンドの情報と旅先の情報を発信

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

zoobombs@十三ファンダンゴ


なぜあそこまでステージ上で自分をオープンでき、
そしてなぜあそこまでかっこよく、ヒーローになりきれるのか?

「解散するかもしれない」という背景のツアーで、再び関西にやってきたZOOBOMBSのステージははっきり言って圧倒的だった。6.2 十三ファンダンゴ。
1曲目の「DOO-BEE」から振りきれてた。といっても、ただの激情オンステージではあらず。自らの感情をフルテンにもっていきながらもガレージロックンロールからHIPHOP、オルタナティヴ、ブルースまでを巧みに操り、完全なまでのエンターテインメントに作り上げる目の前のライブはまさにグレイトとしか言いようがなく、20年も続けてきた(彼らははじめからそうだったかもし
れないが)完璧なるロックショーにただただ圧倒され、最前列でこぶしを振り上げるばかりであった。

そればかりに、アンコールでのドンマツオのmoostopさんに対する友情のメッセージは胸を打つものがあった。
★★★★★★



ZOOBOMBSを持ち直し、関西に再び来てくれることを願う。いや、こっちから観に行く。



TJ
PR

THIS IS THIS@HOKAGE


昨日はTHIS IS THISの主催イベントを見にHOKAGEに行った。

THIS IS THISは80年代DCハードコアの代表格<FUGAZI>や、そのDCハードコアの重要レーベルDISCHORD RECRODSの<Q and Not U>から影響を受けているという、4人組のポストハードコアバンドだ。
プロフィールやライブ予定を参照できるようなホームページは無いが(かなり良いバンドだけにこれは実に惜しい)、4曲のDEMOをアップしているMY SPACEhttp://www.myspace.com/thisisthisitisitではヒリヒリするリアリティを感じ取る曲を聴くことができる。日本語で歌っていることもあり、札幌出身のオルタナティヴバンド、ビヨンド、カウパァズ、キウイロール、NHATあたりの、FUGAZIから直接影響を受けているほうにかなり近い印象を受ける。
DCハードコア(ポストハードコアとも言える)と言えば、ちょっと前に流行った「ポストロック」もそこから派生されたと言われており、時代的にもそっちのほうが近いが、野暮ったさと地に足をつけたようなリアリティさという面で、THIS IS THISは先に挙げた90年代に活躍したオルタナティヴバンドにかなり近い印象がある。

THIS IS THIS からは以前ここで書いたライブレポートの件のメールを、1月くらいにいただいていた。
その中にこの主催イベントの旨も書いてあった。5ヶ月も前だというのに、すでに会場も出演バンドも全て決定しており、イベントへの意気込みが感じられた。事前に出演バンドの音源をネット上で聴いたが、いずれもどこかでTHIS IS THISの趣向に繋がるような要素を持ったかっこいいバンドばかりがセレクトされていた。
当日フロアには彼らの周到さに共鳴したであろう人たちでいっぱいだった。それもただ「楽しもう」と言ったパーティイベントというよりも、「何かを発信したい」という事を探るような、観客にとっても高揚感を促すような、ちょうど良い緊張感があった。

主催であるにも関わらず、THIS IS THISの出演は1バンド目。およびこの日は8バンドも出演するため、
16時とかなり早い。



彼らはライブ活動をたくさんするバンドではないが(1年のうちに3回程度)、ライブは音源をかなり上回って、相当にかっこいい。
音源ではボーカルに強いディストーションがかけられ、全体的にも加工された音像で無機質さを出しているが、ライブでは逆に生っぽい音で演奏される。これが音源のイメージを良い意味で覆してて良いのだ。さらにボーカルの声質もエフェクト無しでもかなりかっこよくって非常に魅力的である。
THIS IS THISの楽曲はすべてリズミカルであるが、「ジャルダン」という曲は<Q and Not U>の要素も強く感じさせる、よりリズミカルなリフが印象的な傑作曲だ。ライブはこの曲を頂点に、高揚感を煽ってくれる。
5曲を潔く演奏し終わり、もの足りなさを引きずりながらも終了。

★★★★★





もうひとつ続けて見たのが、滋賀の「noeye」。
THIS IS THISのように、ポストハードコアからの影響も感じさせるパンクバンドだ。
スピード感があり、歯切れの悪い終わり方がなんともかっこよかった!





この2バンドでかなり満足したし、用事があったためここで帰った。

いろいろ書いたが、実は、ボクはこういうポストハードコアのバンドは洋楽、邦楽含めてあまり知らない。
去年THIS IS THISを観に行った時も、その辺の事情としうか、文脈を理解していなかったため、感情的な楽しみ方しかできなかったけど(それでもかなり楽しいけど)今回もやっぱり知見は甘かった。
というのも、特に00年代以降からどんどん出てきた先に挙げていた「ポストロック」や「エモコア」の、メロディや装ったようなシリアスさがどうも好きになれず、一色多に毛嫌いしていて、距離をとってしまっていた。でも今回、THIS IS THISを通じていろいろ調べたら、しっかりとパンクからの文脈を受け着いたバンドがちゃんとあることを知った。
特に彼らが影響を受けているとして挙げている<Q and Not U>なんかは初めて知ったんだけど、曲の構成とかがめちゃめちゃかっこいい。この辺をある程度なぞってから彼らのライブを見るとまた違うんだろうなあと思った。

ロックも映画もそうだと思うんだけど、文脈を知ってるからこそ得られる感動というのもある。
(逆に何にも知らないから得られる感動もある)

見たことがない新しい場所へ行けるであろう、新しい道を見つけた感覚。こういうことがあるのだから、どんどん現場に足を運びながらも、知見を広げなければいけないなあと思う。

TJ

NINGENCLUB@梅田ハードレイン

昨夜はNINGENCLUBのライブを観てきた。
先週のタワレコインストアでのライブがものすごく良かった。リピーターという訳だ。
この日は東京から来るバンドや、ベテランのand young・・・も出演するということで、フロアは人がいっぱい。



ステージではポテコムジン(東京)が演奏中だ。
歯切れを持たせたギターリフに4つ打ちのドラム。良く言えばニューウェブパンクと、各々のバンドが自称するようなスタイルではあるが、どちらかといえばダンスロックと言われた00年あたりの邦楽バンドの焼増しの印象が強い。演奏は上手だし、曲も悪くないが、ロックバンドとしてのアクが足りないと感じさせて、没頭はできず。★

そしてNINGENCLUB。
先日観たアイアンマン3の如く、良いと思って行ったものが想像通りに良いというライブだった。
この日は国松氏の選曲で構成されていたらしく、先週のラインナップとはガラっと変っていた。
ある時期には最後半に演っていた彼らの名刺替わりと言えようアップテンポな「ANORAK WEDNESDAY」、「HELLO TO YOU」、「地下鉄」を先頭に持ってきていてた。見事に印象も違うライブになっていて良かった。
後半、「EACH TIME」、「SOCIAL NETWORKING LOVE」、「スーパーノヴァ」、「石と薔薇」、「ALL FALL DOWN」、「シューゲイズ」の並びでスピードに抑揚があったのもドラマチックで良かった。(個人的には特に「ALL FALL DOWN」が観れて嬉しかった!)






また、さきほど物足りなさを感じたロックの"アク"という点に関して言えば、NINGENCLUBは元来より、西村賢太の私小説の如く、生々しい<怠惰>や、<やさぐれさ>を綺麗な旋律の裏で感じさせてくれる。
★★★☆




NINGENCLUBはライブの曲順を当日決める。ほとんどのバンドは次のライブのリハーサルとしてライブで演る曲だけを練習するが、彼らは日ごろのトレーニングで持ってる曲を全て通すということをしているため、すべての曲をいつでも演奏可能という体制が整っている。まるでメニューの多いレストランのようである。
高級寿司屋では注文した人の顔や反応を見て出すネタを決めていくためリピーターはフレッシュな気分で食すことができるというが、彼らのライブでも同じ感覚が得られる。もしかしたら、NINGENCLUBもその日のハコの空気、お客さんの顔~政治、経済、社会動向に至るまでを判断して選曲を決めているのかもしれない。この日も満足感でいっぱいだ。

NINGENCLUBメンバーに挨拶を告げ、and youg・・・を2曲だけ観て帰った。★
and young ・・・は前観た感じとほとんど変りなし。

TJ

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

センスの良いインディ・ロックバンドと旅先の情報を発信。
-----------------------------------------
BEST WORKS.

→MV Dir :https://www.youtube.com/...
→Article :
https://belongmedia.net/tag/tj/...
→SOUND ENG:
https://www.youtube.com/...

ブログ内検索