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センスの良いインディロックバンドの情報と旅先の情報を発信

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MILK @ 京都夜想

二条城前駅に着くと、まず前から気になってたラーメン屋「七福神」に入った。



固めの麺で食べ応えあっていいなあ、でもスープが不自然に整いすぎてるなあと思ってたら、
目の前の店員さんが「ラーメンスープの素」って表示されたパックを取り出して、ドボドボっと鍋に入れてて「マジか」と思った。

七福神ラーメン(ほとんどラ王と同じ製法)を平らげて京都夜想に向かう。

Hi, HOW ARE YOU?のレコ発イベントに行ってきた。


2/10(月) 「SANHOSE presents」
出演:SANHOSE / 4ZUGARA / MILK / Hi,how are you ?
OPEN 19:00 / START 19:30 \1000(+1drink \500)

なんとチャージが1000円と安い。しかも当日のみというアクセスしやすさ。
同じバンドでも某所で見れば2500円だったり2000円だったり1000円だったりする。(しかも高いほうが酷いブッキングだったりする)結局チケット代ってよくわからない。


この日はMILKがダントツに超かっこよかった!
MILKは愛知県出身(名古屋じゃないみたい)のパンクバンドだ。

この日だけなのか?これがMILKのライブスタイルなのかわからないけど、
ギター、ベースの音を1か2くらいにしててほとんど弦のカラ音しか出してない。
なのにギター、ベースはUS FENDER使ってるところに威圧感を感じる。ドラムも生音。基本的に外音はボーカルだけだ。
でも演奏してる曲やパフォーマンスはガチガチのファスト・コア。
だからか、不思議とアンプちゃんと通してるよりも演奏がより肉体的に聴こえた。曲自体も全部完成度高い。エレキギターのカラ音で、きっちりハコ全体を支配してた。
イアンマッケイが「余計なもの削いで真のパンクを追求したのがハードコアパンク」と映画の中で言ってたけど、MILKはハードコアパンクだ。

ボーカルの人は、黒ぶちのメガネをかけてて、一見化学部ぽいけど(というかMILKは全員化学メガネ)、歌いあげる姿は完全にイアン・マッケイだった。
ノイズの無いストレートエッジバンド、MILKのかっこよさはライブを観ないと良さはわからないと思う。すごいライブ観れてよかった。















あと、神戸から来たと言う4ZUGARAは、一番右に居るリードギターがいかにもガレージ、モッズ、パンク好きですよみたいな感じの全盛期の武田真二に似たツルっとした顔の青年。それに対して一番左にいるベースの人がX JAPANのファンみたいな格好(BLUE BLOOD好きですみたいな)してて、どんな曲やるのかと思ったら、かなりかっこいいOi PUNKでびっくりした。

主催のSANHONEは普通のJ-メロコア。
Hi,How are you?はイオン大日の前で弾き語りしてる人とあんま変わらなかったので1曲だけ観て帰った。

TJ
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FAMOUS PAINTERS @ 京都夜想

2013/12/07 (SAT) OPEN 18:00 / START 18:30
「FAMOUS PAINTERS presents“GIRL'S TALK vol.6”」
出演:THE C-3'S (yokkaichi) / XL-FITS (fukuoka) / LOUDER / CENTiPEDe / COWS /
FAMOUS PAINTERS

★★★

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主催のFAMOUS PAINTERSは京都のパンクバンドだ。
結構前からチェックしてて、ようやくタイミングが合って観ることできた。

ボクの記憶が確かであれば今から約6年程前に活動していた the videosのメンバーが新たに結成したバンドだ。
90年代の後半にTEENGENERATE、RESISTRATORSをはじめたとしたクラッシクパンクをファッション性から音まで再現したシーンがあった。クラッシンパンクにあえてジャンルを絞ることで純度を高め、一つのカルチャーとして確立させた好事例である。RESISTRATORSが定期主催した伝説的イベント"クロロホルム"というのがその現象の象徴としてよく挙げらている。the videosは粗削りながらも、この文脈を引き継ごうとするバンドであった。
バンド名とかのグラフィックも洗練されてて、その辺のジャンルへの愛をすごく感じるバンドだった。そして、その愛が強過ぎてか、聴き手にとっては音の輪郭がまったく掴めないくらいにギターの音が大音量だった。ある種のシーンに対しての愛が強過ぎるのだ。

FAMOUS PAINTERSになってからは主催イベントを中心に堅実に活動している印象がある。
SoundCloudの音源を聴く上では、サウンドの基盤はThe viedosの頃と大きくは変わらないが、ベースやドラムのリズムとのバランスが格段に良くなってるし、曲の構成もリズミカルなパーツが入っていたり、1曲毎に個性がある。
特に特出するべき点は、初期パンクと呼ばれるストレートなパンク一辺倒でクローズするわけではなく、wireだったり、XTCのようなリズムワークも自然に取り入れていて、かといって散漫にはなっていない。
パンクという表現の範ちゅうを広げていても、クラッシクパンクとしてのスタイルが崩れない点に関しては、先に挙げたTEENGENERATEのシーンの時点では実現しきれなかった(あえてパンクを狭義に絞っていたので)部分でもあり、逆に言えばTEENGANERATEのシーンがあって、それを土台にしているからこそ実現できた楽曲でもある。
https://soundcloud.com/girls-tal


そのFAMOUS PAINTERSが主催する定期イベント「GIRL'S TALK」は、彼らと同じく"クロロホルムチルドレンである、そのジャンルミュージックに特化したバンドを日本中から選りすぐって集められたイベントとして注目度が高い。
関西にはいくつかのガレージ/パンクの名物ハコがあるが、このイベント一つだけで十分足りるのでは?と思わせるほと、毎回のキャスティングが充実している。

京都の名物パンクイベントと言えば「感染ギグ」があるが、
こちらはどちらかといえば80年代~90年代中盤をカバーしたオルタナティヴパンク、ハードコアパンクをメインにしている。

言ってみれば、京都ではこの2つのイベントによって、今のシーンに直結していく「パンク」というジャンル(主流のパンクから分岐したようなもうちょっとコアなジャンルは別として、、)をかなり大きくカバー出来てるのではないかとも思い、今の京都シーンの充実ぶりを改めて感じる次第でもある。

話をFAMOUS PAINTERSに戻す。
京都夜想に着いたのは21時前だった。昨日はトリのFAMOUS PAINTERSを目当てに、イベントは雰囲気だけを観るつもりだったので、この時間に行った。



夜想に入ると、パンクのイベントだけあって、ビールとタバコでいっぱい。
そこらじゅうでアルミ製の灰皿がひっくり返ってた。
常連の人とそうでない人の割合が半々くらいだろうか。バンドが友達を無理やり集めて主催したイベントによくあるような内輪ノリはそこまで感じなかった。
イベントとしての色はちゃんとそこにあって、しかも一元客もガッチリ受け入れるような、ふところが深い、オープンな雰囲気であった。

今回で6回目ということだが、このジャンルのファンが求めるような必要不可欠なイベントに、回数を重ねていくうえでちゃんと築き上げられている。

トリとして出てきたFAMOUS PAINTERSの演奏は、予想どおりちゃんとバランスのとれた作り上げた外音であった。バンドのサウンドをベースで引っ張ってて、リズムやメロディの輪郭がはっきりしていて曲の繊細さがちゃんと伝わって良いライブだった。



先人が作ったシーンを一過性にせず、活性化させながらもしっかりと引き継いでいるという重要な役割を担っている。いかにも京都らしい文化的な素晴らしい活動だと思う。
ただ幾分DOLL的というか、過去のシーンに執着していて、今の時代性に閉鎖的になっている感は否めない。
具体的にはわらないけど、今の時代の音楽にもしっかりと回答をして、この視点でも切り込んでいけるような新鮮さがもっとあってもいいように思う。せっかくある程度のレベルまで行ってて求心力があるのだから、このままというのはちょっと勿体ないと個人的には思う。

後半になるにつれて、フロアが大盛り上がりになってきた。
まるでシーンの牽引者としてのFAMOUS PAINTERSを称賛するように、
アンコールの「GM→ココ」では狭い夜想の中でモッシュピットが起こった。
アルミ製の灰皿をひっくり返してしまう人もいるが、それを元に戻す人もいる。
最初からいるであろう酔っ払った人も、さっき来た人もすごく楽しそうで良い空気だった。
そしてこれを統括しているのがFAMOUS PAINTERSであるのは周知の上だ。




それと、夜想。はじめて行ったけどかなり良かった。
生ビールあるし、サッポロのビンビールもある。ギネスのビンもある。
食べ物もたくさんある。椅子もある。装飾きれい。
京都に良くある居心地の良いライブハウス。キャパの割に外音も良い。
そして何と言ってもスタッフがwillardのTシャツ(L.C.D.Dのロゴ)着てたのが良かった。

TJ

Nahavand@club SNOOZER 神戸


神戸って三ノ宮周辺までじゃないの?遠かった。
ほぼ明石に近い塩谷駅という、かなりのローカル地域に会場のグッゲンハイム邸はあった。
ホームページの写真にもあるとおり、それはそれはクラッシックな雰囲気のある綺麗な洋館だった。
小高い位置にあるため、明るい時間には海も望めるらしい。広い庭でもリラックスして呑んでる人たちもいたり、かなり良いロケーションだ。
館内に入ると、2つの大広間を繋げて、イベントが開催中。たくさんのロック好きの観客が田中亮太さんのDJで踊っていた。
まるで映画「SWEET SIXTEEN」のホームパーティみたい。飲み物は充実してるし(ビールはハートランド400円)、カレーライスもある。もっと食べたければ駅前で良い感じの居酒屋に入れば良い。CHILL-OUTスペースも程良く合って、これは居心地がよさそうだ。

最初は正直「DJイベントのためにわざわざここまで来るかねえ」と思ってたけど、このロケーションを活かせるのは確かにclub SNOOZERがベストだと思った。

●亮太さんDJ中


●michelle gun elephant「ジェニー」プレイ中



今年の4月、三軒茶屋HEAVEN'S DOORにNahavandが出演したライブに、田中宗一郎氏(以下、通称タナソウ氏)が遊びに来て、具体的な交流はここからとのこと。
この時の状況が収まっているのが "Soul Dwells In Style”MV。ライブハウスでのタナソウ氏が数秒ほどカメオ出演している。
その後、clubSNOOZERでもNahavandの曲がパワープレイされ、今回のゲストライブ出演という運びになる。

●Nahavandのライブスタートをコールするタナソウ氏


クラブでのライブ出演で客を掴むというのは実はかなり難しい。
通常ローカルバンドが出演する"ライブハウス"はバンドを聴きに来るお客さんやバンドの友達、対バンのメンバーしかいない。見るか出て行くか、フロアに居る人達は、だいたいがバンドを観ているし、ある程度のバンドに対する"情け"が成立するし、自分たちに有利な反応を作り出すのは簡単だとも言える。

しかし、クラブに来るお客さんはある程度の知名度を持った、普段聴いてる洋楽ロック/邦楽ロックのヒットチューン大勢で体感して楽しみを共有するために来ている。
さらにはこのclubSNOOZERであれば、タナソウ氏、亮太さんの両有名ライターがDJプレイをしているということに付加価値を感じて楽しんでいるのではないかと思う。
言ってみれば、知名度が低いインディバンドにはほとんど興味がない。だから普段のライブハウスに居る感覚に比べるとお客さんの反応はかなり薄い(というか反応が超正直)。酷い時には"フロアに人が居る人のほとんどが堂々とスマホ見てて"誰も見てない"という状況にもなる。
「clubSNOOZERにライブ出演」というと、一見華やかなチャンスに思えるかもしれないけど、それだけライブを成功させるには難易度が高い場だ。

Nahavandはこの日、前述のHEAVEN’s DOOR以来の7カ月ぶりのライブとなる。
簡単なPA設備を使ったライブのためか、出音が安定しなかった。
前半3曲はボーカルとギターしか聞こえなかったし、MCの間に調整した以降はバックのサンプリングは聴こえたものの、ギターの音が小さくなってしまって迫力がなくなってしまった。
完全に安定したのはアンコールで披露した"Soul Dwells In Style”だった。

ということで、非常に不利な条件下であった。にも関わらず、Nahavandへの観客の反応はすごく上々で、最後のアンコールまで興味を途絶えさせていなかった。

特に印象の強かったシーンを挙げていくと、、
1曲目は「最強のふたり」という初めて聴く新曲。
部分的に聴きとれた音からも、リリックの内容の進化が感じとれたし、楽曲の構成も、いわゆるロックの基本パターンよりもヒップホップ側の高揚感に近いように感じられた。
とは言え、彼らが以前から唱えている"ギターロックとヒップホップの融合”という枠組みからは外れておらず、より、そのオリジナリティに現実味が出てきたようない印象だった。"Soul Dwells In Style”からも、前作の『Preliminary』からも、明らかに作曲面での成長が伺えたし、音源化がすごく楽しみ。



3曲を終えた後に、宮内君のMC。
ここである仕込みを披露することで完全にフロアを自分の味方にする。
今までNahavandのライブを観てきた身としてはこんなパフォーマンスができるなんて!とビックリした。隠れて月イチくらいでライブしてるんじゃないだろうか?
何をしたかについては、あえてここで書かない。

4曲目以降、バックの打込みがクリアになったところで、今までとは違ったギミックに気付く。
部分的に自らのボーカルを流して、疑似的に2MCにしていた。打込みを使っているというデメリットを、自由な発想でメリットに転換するという活かすというアイデアだ。
さっきのMCといい、Nahavandはライブがルーチン化していないバンドなので、1回、1回のライブにいつも違ったアイデアを放り込んでて、すごく興味深いのだ。

『Priminary』も『After you』もすでに配信が完了していることもあって、セットリストはMVの曲が中心だった。
最後の"MSIC"が終わった後に自然発生的にアンコールがかかり、2曲目で披露した"Soul Dwells In Style”を再披露。文字通りのアンコール演奏だった。この時、出音が安定して、大盛り上がりになった!
★★★★★



ライブ後、宮内君は「ダメだったって書いといていいですよ」って言ってて、まあ確かにまだライブの技術的なところで未熟な面も無い訳ではないけど、そんな経験でどうにかなるところはどうでもいい。
新曲を披露したり、ギミック仕込んできたり、その日を特別な日にするための準備をして、それでもって観客の支持を得ていくというところはすごく評価したい。
多くのインディバンドが当たり前でありながら、実は全然やれてないところで、そういうところがアマチュアとプロフェッショナルの境界線になるのではないかと思う。

初めて見たタナソウ氏はカリスマ性があってスラっとカッコよくて、アントニオ猪木みたいだった。
久しぶりに亮太さんが邦楽ロックをかけてる姿を観たけどやっぱり輝いてた。
NahavandはclubSNOOZERを盛り上げる役目を果たしながら存在感を出してて良かった。

Nahavandの次回のライブは12月23日。NONONO主催イベントでNOWHEREMANと共演する。

TJ

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

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