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センスの良いインディロックバンドの情報と旅先の情報を発信

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クリストファーロボ@丸太町 陰陽


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久しぶりの京都ネガボジ。
唐突に告知されたクリストファー・ロボのライブを観にやってきた。

前回のライブレポはこちら↓
http://ukrocknite.blog.shinobi.jp/gig%20---reports/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%9C-%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%83%A1%E3%83%88%E3%83%AD

圧倒的な完成度の音楽性。前回購入した音源は本当にかなりの頻度で聴いてる。
何度聴いても新しい発見があって、マーベル映画のクライマックスシーンのように聴きどころの連続だ。これが手渡しでしか買えないっていうのが本当に不思議だ。

しかしながら、相変わらずライブ活動情報はメンバーのtwitterのみという、今どき珍しいほど活動がクローズされたバンドだ。これもコレクター心をくすぐる存在といえるのか?
そんなクリストファーロボのライブ情報をなんとか捕まえることができて、ネガポジに赴いた。

ネガポジは居酒屋にステージが設けてあるような作りの、いかにも京都っていう和風様式のライブハウスだ。¥600の生ビールはグラスが凍ってて冷たかったけど、炭酸はほとんど抜けてた。
ここは生じゃなくて缶にするのが妥当だ。

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ネガポジの出音はダメだった。
ギターもコーラスもうまくきこえない。PAシステムが無いかのように音量のバランスが良く無かった。
条件はいまいちだったけどクリストファーロボのライブマジックは3月のMETROで味わった衝撃のとおりだった。
このバンドは「シティポップ/ニューミュージック」を潔いまでにジャンルミュージックとしてとらえてる。
サニーデイサービスが出てきたとき、「今のはっぴいえんど」って言われてたけど、どっちかっていうとフォークだなって思ってピンとこなかった。
今出てるシティポップリヴァイバルって言われてるバンドも何個かあたってみたけど、ダメだった。そんなに詳しいわけじゃないんけど、「なんか違うんだけどなあ」って。
本家"シティポップ"には絶対あるべきである(と思う)、ポップでノルタルジックありながら、哀愁だとか影という深みの部分がごっそりない。果汁0%のレモンチューハイみたい。風味だけ、さわり心地の雰囲気だけだ。それが今の音なんで。あーそうですかってなもんだ。

でもクリストファーロボはそういうロックとして期待してるものがすべて備わってる。
ポップでありながら、しっかり重みを感じるロックであり、ロジックがある音楽だ。曲で、演奏で、しっかり酔わせてくれる。聴き流せない。何度も咀嚼したい。

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この日、クリストファーロボ以外の出演者は、実験音楽みたいなパンクバンドだったり、歌もののビートロックバンドだったりいろいろだった。

曲をぶっ続けで演奏し、最後の「緑の肖像」の前に唯一のMCがあった。
「CDは忘れてしまったので、soundcloudで1曲上がってる曲を聴いてください」
なんとあのすごい出来の音源を持ってこないというアーバンな振舞い。

GERMSのTシャツを着たパンクの人は「ジャシーでええやか」とステージ上のロボに声援を送り、最後にはアンコールが起こった。
原点はロックであり、歌謡曲にも通じるジャンルであるからこそ、ボクみたいにそんなにバックグラウンドに詳しく無くっても、曲の良さは伝わってくるのだ。やっぱりすごいバンドだった。

クリストファーロボのメンバーにちょっとあいさつして、京都御所の横を歩いて、京阪丸太町駅から帰った。
「あんまりライブはしないの?」って聞いたら「みんな忙しくって、スタジオで曲作ったりするのが主な活動なんですよね」っていうことだった。回答もアーバンでかっこよかった。
久しぶりにタバコかっこいいなあって思った。

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クリストファーロボの次回のライブは、、、
11月15日の「UKROCKNITE26」です!@扇町para-dice出演してくれます!

ライブ本数もそんなに多くなくって基本、京都で活動してるようなんで、大阪でのライブは貴重です。公開されてるのはsoundcloudの「緑の肖像」だけだけど、他の曲もめちゃめちゃいいですから!しかもpara-diceの瀧井さんマジックで観れるって、考えただけでたまらないですよ。
伝説になります。絶対観たほうがいいです!

「UKROCKNITE26」
11月15日(土)@扇町para-dice
クリストファーロボ
empty page
NINGENCLUB
the city.
...plus 1 band

他も、2年にわたって依頼した結果、やっと来てくれることが決定したempty page!
曲のセンスと80年代UK感が半端無いthe city.!
そしてNINGENCLUB!と、もう最高です。
あとひとバンド、99%決定してるんですが、完全決定したら発表します。
お楽しみに!

TJ
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The city@神戸ヘラバラウンジ

金曜はThe cityを観に、ヘラバラウンジに行ってきた。

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先月、初めてライブを観た記事はこちら。
http://ukrocknite.blog.shinobi.jp/gig%20---reports/%E6%BA%96%E5%82%99%E4%B8%AD

この時と出音の印象が比較にならないくらい違った。
どうなってんの!?シャングリラ!って感じだ。


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ヘラバラウンジでのThe Cityの音はバッキバキでめちゃめちゃかっこよかった!
やっぱオルタナ、ガレージ、パンク系のバンドを連日演出してるからかな。

1曲目はなんとNew Order「Ceremony」のコピーから始まったのだ。
カバーではなくほとんど完全コピー。

ceremonyblue

でもこれにはちゃんと理由がある。(本人たちに聴いた訳ではないけどね)
いろんなバンドの手垢が付いて、ある意味死んだ"ポスト・パンク"じゃない。
その源流であるJoy Division~New Orderという"バンド"の延長線上から、「オレたちはここを起点にはじめる」というメッセージだ。
要するに、あえてオリジナル曲のネタバレを導入部で晒しておくことで、聴き手に対して、無駄な詮索はさせず、ある意味強引に、聴きどころ、勝負どころに焦点を当ててる。
実際、彼らのプレイはピーターフックみたいなベースフレーズや、バーナードサムナーみたいなギターリフ、スティーブン・モリスみたいなスネアの間が多用される。でもそれだけじゃない。ネタバレしても余裕なくらい、しっかりと練り上げてある。だからオリジナル曲が余計に引き立つ。SoundCloudに上がってる録音とはまったく別ものだった。
こんな戦略的なセットリストは初めてみた。しびれた。
ヘラバランジの外音とThe Cityの実力と戦略が交互作用して、完全勝利してたかなりのライブだった。

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小さめのステージに立つ、The cityのたたずまいもよかった。
例えて言えば、Joy DivisionとThe Smithが好き過ぎて、結果的に"別の" Stone Rosesになってる。
ローゼズを目指してないんだけど、結果的にそういう雰囲気も手に入れてるのだ。
それでいて、UK ROCK バンドみたいな尖った、ナードな不良性も持ってる。

イギリスに居たらNMEが絶対ほっておかないよ!

おそらく関西の英詩バンドでトップクラス。
もう一度。かっこいい。絶対観たほうがいい。(外音がいいところで)

TJ

Balloon at dawn@三国が丘FUZZ


昨日は三国が丘FUZZに行ってきた。

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満員電車で虐げられながら、わざわざ1時間もかけて三国が丘まで来た理由は、先日発見したBalloon at dawnを観に来たのだ。
偶然見つけた「TEN」というMVはバンドをやってることの楽しさが、若干はにかんだヤンチャさが溢れる良いホームビデオだった。そしてなんといっても曲が良かった。



メロディとか楽曲の骨子としては、かなり高いレベルで出来上がっているのだけど、まだ完全に表現しきれていない、というかそこは彼らの何らかのこだわりが、ただの邦楽ロックのトレースに終わらせていない、インディー感を垣間見た。
しかしながら、彼らはこの曲でロッキンオンジャパンフェスとサマソニのオーディションで入賞している。(※オーディション進行中)
おそらくはロックに対してそこまで求めない、浮遊層的な人たちにも届くというところが評価されたのでは、と個人的には思うが、そうでなくってPitch fork なんかを毎日見てるような洋楽インディーマニア層に受けそうなポップさも持っている。どっちかに偏りがちなバンドが多くなっている中で、これは貴重な存在だと思った。

実際、彼らのライブ演奏はまだ未熟だった。ドラムがいないから打込みにしてるんだけど、そのチープさを覆せるようなパフォーマンスなり、音作りにはできていない。物足りなさを感じさせた。

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ただし、作曲センスはやっぱり圧倒的に高かった。
特徴のある声に惹きつけられはするけど、いづれも歌だけの曲じゃなくて、ちゃんと各パートが意味を持つフレーズを重ねて楽曲を成り立たせてる。
MVの「TEN」以外の曲も、シンセとギターリフのアンサンブルから軽快なリズムを作り出す、Vampire weekendみたいな手法の曲だったり、DEVOみたいな変なメロディラインのソロギターの曲だったり、部分的にも見逃せない味を入れてくるところがにくい。

前述、音作りに言及したが、打込みのドラムの音に合わしているのか?ギターとベースの音をかなり落としているが原因だと思う。(FUZZのPAシステムが打込みにあまり対応してない気がする。音が混ざってわからなくなるよりは確かにこっちのほうがいいとは思うけど・・)たぶん出音の調整が思うようにできるようになればかなりのライブができるバンドになると思う。

いずれにしても、少しのキャリアで成長するのは目に見えてるし、"ライブバンド"なんて自称してロクな曲作れないバンドからは、かすんで見えなくなるくらい先に行ってるのは間違いない。

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場所的な問題もあって、FUZZにはいままで来ることはなかったけど、悪いところではなかった。キャパも程よいし、心斎橋の頃のクアトロみたいなイスがある。ストロボやLEDをふんだんに使った照明も良かった。
この日は15周年記念イベントということで、ここによく出演している地元住民のバンドの人たちであろう人たちがいっぱい来ていて、平日の割には賑わっていた。バンドとライブハウスの信頼関係が強そうな、良い雰囲気のハコだった。

そんなBalloon at dawn、次回のライブは、、、

2014年8月30日(土)難波artyard studio
NEIGHBORHOOD vol.1
Balloon at dawn
BOYS AGEAnd Summer Club
JESUS WEEKEND
DJ [K](Garden / New Wave Nite)

 この日の出演者はFUZZとは打って変わって、洋楽インディ系のバンドばかり。
冒頭でも書いたとおり、どっちでもハマると思う。
今見るべきバンドです!絶対に見るべし!

TJ

プロフィール

HN:
TJ
性別:
非公開
自己紹介:
since 2008.

センスの良いインディ・ロックバンドと旅先の情報を発信。
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BEST WORKS.

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